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PNFって治療技術?治療コンセプト?

PNF
PNFは「Proprioceptive Neuromuscular Facilitation」の頭文字を取った略語です。日本語では「固有感覚受容器性神経筋促通法」といいます。
 PNFの仕組みは次のように説明できます。      
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1)皮膚・関節・筋等にある感覚(感覚情報)を受容する器官に働きかけ
2)上行性神経・脊髄を通じて、脳に感覚情報を送り
3)その情報を基に、脳は運動を計画・実行する指令を下し
4)下行性の神経は脳からの情報を受け取り、運動器である筋へ送り
5)筋の動き方や力の出し方が変わることで運動が改善すること  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 つまりPNFとは人の持つ感覚を利用し、神経や脳に働きかけ、筋肉を効率的に活動させたり、筋を動かす感覚の再学習を促す運動療法/手技療法としてなのです。

PNFは治療コンセプト(概念)である
運動療法や手技療法として広く一般的になったPNF、Googleを利用すると1800万件ほど検索されます。検索結果を閲覧する限りPNFに関する説明には大きな違いはありません。
しかし、リハビリテーションに対する考え方は医学の発展とともに変わっています。IPNFA®/国際PNF協会もその例にもれず、国際生活機能分類「ICF」
を用い、患者さん・クライアントの課題や問題解決を包括的にとらえることや、新しい医学的知見や機能解剖学等の知識を活用しながら、効果的かつ有効な施術・治療が行えるよう努力・発展してきています。PNFの特徴である「Pattern」の筋連鎖やそれによって得られる反応や効果に目が行きがちですが、この機会に、PNFは治療コンセプト(概念)であることを知っていただけると嬉しいです。

障害保健福祉研究情報システムhpより https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n251/n251_01-01.html


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