ネジを叩いてゆるめる。

ネジをたたいてゆるめる。
ネジの頭を叩いたらネジが緩みやすいのを知らない人も多いかもしれません。
ネジを叩くことができるタイプのドライバーなどで、ネジをゆるめる左回りの力をかけながらドライバーの頭を金づちで何回も叩くとネジがゆるめることができる確率が大きく増します。
ネジを押し込む方向に叩くのに、なぜ、ネジの頭を叩いたらゆるむのか。
ネジが締まっている時はらせん部分は常にゆるむ方向に力がかかっています。
ねじを締めるとネジのらせんの部分がねじの頭の方へ引っ張られる力がかかります。
ネジのらせんの部分が引っ張られる力を重力に例えると、らせんの引っ掛かりの部分は坂道に置かれた物のような関係です。
物は重力に引っ張られる力によって、坂道を下ろうとする力も発生します。
この坂道を下ろうとする力がネジではゆるもうとする力です。
ゆるもうとするネジをゆるまないようにしているのが、ネジが締まっている時のネジの縮もうとする力で起きる、ネジの頭の座金が接する部分の摩擦。
この摩擦がなければネジは引っ張る力がかかると緩みます。
叩いた衝撃波でネジのらせんの部分の摩擦が瞬間的に減ると、らせんの部分更にゆるむ方向に力がかかります。
そして叩いた時のネジ頭の部分の座金が接する部分でも衝撃波で瞬間的に摩擦力が減って、回転させまいとする摩擦力が減ることによって、ネジが緩む方向に回ろうとします。
ただ、ネジ頭が座から離れている場合は叩いてもゆるむ力は発生しません。
錆びている場合は錆で結合している部分の錆に衝撃で亀裂が入ることでの摩擦力軽減でネジ外しに貢献します。
ネジが緩まない時、ショックドライバーは理想的なゆるめる道具で、ネジへの垂直の打撃と打撃的左回転力を同時にネジに与えます。


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