アキネイターにハマった話

主人がアキネイターというゲームを見つけてきた。
俺今日これ4時間くらいやってた、というので、最初はヒマなやっちゃ、と思った。

アキネイターは所謂『人当てクイズ』をAIがやるもので、男性ですか?実在の人物ですか?日本人ですか?ジャンプで連載していましたか?YouTuber関係者ですか?などの質問に『はい』『いいえ』『わからない』『たぶんそう』『たぶんちがう』の5択で答えると、最後に『空条徐倫』などと答えを出してくれる。なんとかいうYouTuberが紹介していて、興味を持ったらしい。

ブラウザ版とアプリ版があって、ブラウザ版で夏井いつきとミッツ・マングローブを試したら外れたので、なんや大したことないやんけ、と思った。しかし次に蔵馬が当たったので「オッ」と思った。ゲームが得意ですか?キツネですか?など、ファンがニヤリとするような質問をしてくる。オスカル・フランソワが当たった辺りから、ハマり始めた。気がつくと主人が私のiPhoneにアプリをダウンロードしていた。
艶漢の『吉原安里』が当たったときは不思議だった。何で!?!?安里ちゃんって、意外とまだコミックスでは出生のこととか分かってないから、あんまりちゃんと答えられなかったのに!
風と木の詩のジルベール・コクトーも当たった。途中まで、学校に通っていますか?というような漠然とした質問だったのに、急に、主人公と恋愛関係になる?風に関係ある?と核心を突いてくるのが面白い。
更にハマるポイントは、マイナーなキャラほど得点が高いが、マイナー過ぎると当てる直前で『おめでとう。VIPキャラを見つけましたね。課金すると全人物のデータにアクセスできるよ』みたいなメッセージが出るだけで、答えを言ってくれない点だ。C3POは有名すぎて得点が『スタンダード』だった。黒執事のジョーカーは、義手または義足を使っていますか?という質問が出たので、オッ来るぞ…と思ったら『おめでとう。VIPキャラを…』と出た。
なお、短い広告の動画を見ると、『君は熱心なプレイヤーだね。更に5000人のデータをゲットしたよ』みたいなメッセージが出る。1万人追加したところで、『吉原詩郎』が出た。何で主人公の方がレアキャラ扱いなんだ。やり方が悪かったのかもしれないけど。
好きなキャラクターを当ててもらえると嬉しい。漫画のキャラクターや、芸能人や、YouTuberの名前ばかりでなく、ジョージ・オーウェルも出てくる。インテリ層にも対応しているらしい。

何でその質問でわかったの!?と思わせるところがミソだ。人間なら辿り着かないような答えに、AIだから辿り着ける。

ふと思った。課金したら全人物のデータにアクセスできるっていうけど、いったいどこまでの有名人を含んでいるのだろう?本を出版している親戚がいるけど、答えてくれるのか?因みに我々の界隈なら誰でも知っているとある人物を試したところ、『校長先生』と出た。間違ってはない。

AIが学習を進めれば、いずれ『私』にも辿り着くかもしれない。男性ですか?35歳以上ですか?黒髪ですか?実在しますか?…
そんな小説を書いてみようかとも思ったけど、たぶんもう誰かやっているだろうな。
「私これ明日には課金してるかも」と言ったら、主人に笑われた。