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ぎぐる先生に「ちん○」を送った話

突然ですが、私はくだらない下ネタが大好きです。

なんなら仕事中、疲れていたのか自分の名前を白岩ぱんつと書き間違え
ずっと笑い転げてしまったほどにくだらない下ネタが好きです。
そんな幼稚園児並みの下ネタレベルの私がやらかしたお話です。


登場人物

白岩ぱんだ(こいつがやらかします)
秋口ぎぐる(巨匠、しゃみずいさんも恐れ慄くほど)
しゃみずい(みんなのじいじ)
※ちなみに全員マダミスを作っている人です


始まりは今年の三月のことでした。
マダミーティング(マダミス制作者や関係者が一堂に会するイベント)で
ぱんだはついにぎぐる先生にお会いできるとワクワクしていました。

その思いを知ってか知らずか、しゃみずいさんが
「ぱんださん、マダミの後、ぎぐるさんらと一緒にサウナ泊まりません?」
と誘っていただきまして、もうこんな幸せなことはあるのかと舞い上がってしまいました。

そして、マダミーティングが終わったその夜。
しゃみずいさんに連れられ辿り着くと、そこは一部屋まるっと貸切型のサウナ付きの広い客室!
いつでもサウナに入れる素敵空間!
好き勝手にサウナに入って各々の好みの時間で身体を整わせていくマダミス好きのおっさん5人。

やがて時間は流れ、夜も深まってきた頃、
のんびりとサ道(サウナで身体をリラックスさせる行為の意)を行っていると、たまたまぱんだとぎぐる先生のセットが合い、同じタイミングでサウナ室に入るイベントが発生しました!

室温90度。密室に近いその空間には大人二人。
なんの話をするかと心を躍らせていたにも関わらず、
ここでまさかの緊張しすぎて全く会話ができずに気まずいぱんだ。

ぎぐるさんから沖縄やマダミスの話などたくさん話題を振っていただいたのに、ぱんだはウィットに弾んだ受け答えもできず、ただ一言。

「うわー、沖縄最高ですね」

今思い返しても小学生並みのトーク力。
近頃の小学生でももっと多くのコミュニケーションを図れただろうにこの始末。

と、そんなことがあり、白岩ぱんだは反省しました。
裸の付き合いをしたわけだし、ぎぐる先生ともっと仲良くなりたい。いや、なれたはずだ。
何か更なるキッカケがないかと思いたち、ぎぐる先生のSNSを覗いてみたところ……!

見つけました、コミュニケーションの糸口。



こ、これだー!
ぎぐる先生は(ぱんだと同じくして)くだらない下ネタ好きな人だー!

丁度ぎぐる先生とLINE(LINEは何とか交換できた)のやりとりをしていたこともあり、ふと思いつく。

少しくだけたスタンプを送っちゃうのはどうだろう?

最近LINE追加された「スタンプ同士を重ねることができる」仕様を使って
ぎぐる先生のハートを鷲掴みにできないものか……
「うわーぱんださんめっちゃおもろいやーん」
そう思っていただけるかもしれない!

ちょっと気になるあの人と距離を縮める最高のスタンプを作り出す!
これはサウナ室でしどろもどろになってしまったぱんだのリベンジである。
きっとあのぎぐる先生なら喜んでくれるはず!!


そんな思いを込めてできたスタンプがこちら。


気になるあの人と距離を縮める最高のスタンプ



説明すると
「ちーん」と笑顔で両手を広げているクマさんと
「ぽ」と照れながらも片足を上げているウサギさんの
異なる意味合いが込められたスタンプを重ねることで
全く違った意味合いになる合成されたスタンプ。



気になるあの人と距離を縮める最高のスタンプ(拡大)


きっとあのぎぐる先生なら喜んでくれるはず!!(二回目)


はず!



はず





はず……だった。




日付変わる直前まで待つが、既読にもならない。




ようやく焦り出す白岩ぱんだ。
これはやってしまったかもしれない。
何度LINEを開いても、既読にならないスタンプ。

既読にならない最高のスタンプ

日付が変わる前に何か言い訳を返そうとするが
何を間違えたらこのスタンプを送る羽目になるのか。

そうこうしているうちに、何も送れずに日は変わり
反応を待つこと十日間。

ぎぐる先生からメッセージが届く。


「お疲れ様です。6月10日のシュレーディンガーなのですが(略)」


あ、無かったことにしてくれてる!!
大人だ!この方、とても大人だ!!

白岩も即座に同調し、
スタンプを送ったことすら無かったことにして話を進める。

そう、6/10。
ぎぐる先生が沖縄から東京にいらっしゃるご予定。
(白岩の作った「シュレ密室」を遊ぶために!)

その時にちゃんと謝ろう。そうしよう。


そして来る当日(6/10)。
白岩は再びぎぐる先生と東京でお会いすることに。

ご無沙汰しておりますと言葉を交わし、和やかに始まるマダミス公演。
「シュレーディンガーの密室」を遊んでいただき
ぎぐる先生も楽しんでいらっしゃるご様子。

しかし、白岩はひとときも忘れてはいない。
あのスタンプを送ったやらかしを。
そしてそれをスルーしてくれたやさしさを。

公演終了後、しゃみずいさんが遊びに駆けつけ、
ぎぐるさんを囲む飲み会を開いてくれました。

その飲み会が温まってきたところで
しっかりと謝罪を切り出す白岩ぱんだ。

「あの時送ったスタンプ、本当すみませんでした」

ことの経緯をしっかりと話してしっかり謝罪を行う。
(ぱんだ、マジかよ、そんなことしたのかよ)
しゃみずいさんも心配する中、ぎぐるさんが一言。

「え、そんなの送られてきていませんけど?」

おや?スタンプが送られていない?
うっそー、返信がない間、白岩はあんなに狼狽えていたのに?
しゃみずいさんが敬い、マダミスの同期作家と名乗ることすら恐れ抱くぎぐる先生にあんなスタンプを送りつけて、もうこの業界で生きていけないとガタガタ震えて今日という日を待ち続けていたのに?

そんなスタンプを見られていらっしゃらない?
またまたー!
と慌てて白岩のスマホを確認するが



送られている。
ちゃんと5/14に送られてしまっている。
できることならば送る前に戻りたいほどに、何度確認しても送られている。


「あの、こちらでございます」

証拠(スマホ)を差し出して、自らの罪を自供しだす犯人(ぱんだ)。

しかし、これを見ても納得していないぎぐる先生。
あれ、世界線が違っている?
スタンプを送った世界線と送られていない世界線が交わっている?

と、ぎぐる先生のスマホ画面を見せてもらうと……



【ご利用のバージョンでは対応していません。LINEアプリを最新バージョンにアップデートしてからもう一度お試しください。】


まさかのバージョン違い。

5/14に送りつけ、6/10までガタガタと震えていた28日間!!
何度か記憶を反芻させては後悔と反省を渦巻いていたにも関わらず、
当のぎぐる先生は全く怒ってもおらず、
そもそもそんなイベントすら起こってもいなかったのである。

その対応されていない旨のメッセージの裏には

こんなスタンプが隠されていたんですよ!と真相をお伝えして、
「ぎぐる先生とどうしても仲良くなりたかったんです」と犯人の自供を完遂させ謝りました。


下ネタのスタンプを送りつけるのは本当に危険なんだなと身を持って体験し、今後は気をつけようと心に決めました。

その後、ぎぐる先生のLINEがバージョンアップされ
あのスタンプを見ることができたのかは恐ろしくて聞けてはいませんが、
今後、またサウナ室で一緒になった時は、白岩ももっと緊張せずに話せる気がしました。

そんな白岩のやらかしたお話。