【営業開始しようと思ったら免許取得しておらず、3ヶ月かかる手続きを2週間で無理やりなんとかした話。】
ああ、こんな可愛いミスもあったなあ
なんて
元社員から訴訟を2回起こされた今なら思う、小さい話。
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諸々のドラマがあって
不動産業で会社を立ち上げることに。
(諸々はまたいつか。沖縄開業の話もでたりした。)
不動産業開業時、宅建士が5名中1名在籍することの他、国土交通大臣または都道府県知事による「営業免許」が必要である。
弊社手配担当は副社長。
通常は司法書士さんや行政書士さんに依頼する内容。
国土交通大臣免許なのか都道府県知事免許なのか
保証協会に加盟するのかしないのか
供託金10,000,000円はいつ振り込むのか
政令使用人と専任取引士は誰か
・・・まぁとにかく色々と面倒な手続きが多い。
勘のいい方はお気づきでしょう。
そう。
副社長、営業免許申請の依頼を
どこにも誰にも何一つしていなかったのである。
(このあと副社長の伝達漏れでたくさん事件が起こる、
結構ヤバい人だなと8ヶ月一緒に働いて気付いてきた)
これはもう、自分たちで準備するしかないね。
分社化しようと思っていたが新規登録は延期しよう。
大昔に登録だけして使われていなかった
本社免許をベースにした支店開設ならすぐ出来そう。
よかった。抜け道は何にでもあるのかしら。
それでも書類集めは大変で、A4用紙200枚分くらい作った。
(完全に習得したので、依頼があればどうぞ)
免許申請審査の担当部署からは
「行政書士でもない人間が持ってきた書類」
としてとても冷めた目で扱われたんですけどね・・・
それでもオープン直前、お役所の閉まるギリギリの
時間に持ち込んで、ノーミスでパスした。
よかった、オープン前日には営業免許届きそう!
不動産業のユルさはこういうところにあって
大体のことには、何か切り抜ける手段がある。
人の「住」に関わる部分だからか
法的な解釈が難しい事象の多さもあるんだけれど。
あって当然、とても身近な「住」だけれど
節税効果や相続はもちろん、一般賃貸でさえ
結構勉強しないとわからないことが多かったりして
携わる人間が多く誰にでも出来そうと思われる分
ガツガツ系の男性営業が多くて
なんだかイマイチなイメージの業界である分
知識をつけてプロになったら
人から頼られ信頼してもらえるのかなぁ
黒くない怖くない不動産屋
需要あるのかなぁ
変えちゃおうよ業界常識。
と思って不動産業を選んだのもある。
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ああ。こんな可愛いミスもあったなあ。
今ならただの笑い話。
当時はまだ、間違いなく全員が同じ方向を目指していた。
このあと、4人退職する話に続く。
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