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お手軽フーズは罪なのか?丁寧に暮らさない私を赦して。 アイディアのタネ vol.9

「丁寧な暮らし」への憧れと拭えぬ罪悪感

そりゃあもう。憧れましたよ。たとえば毎日お庭の植物を慈しんだり、豆を挽いてこだわりの美味しいコーヒーをいれたり、出汁をとったお味噌汁につくりおきのお野菜を添え、季節の食材を楽しみながら自炊したり。
でも、高尾山を登ったこともないのに、いきなり富士山に登るのは無理なのです。

そして現代にはお手軽に、丁寧に暮らさなくても、同じ効果が得られるもので溢れています。

その一つがお手軽フーズ。

私がお手軽フーズと呼んでいるものは、一般的なファーストフードとは違うもので、これまで手間暇かけないと得られなかった効果をお手軽に得られる食材や料理やそれにまつわるサービスというニュアンスです。

こうしたサービスに立ちはだかるのが私たちの罪悪感。

子育てや家事には手間暇かけることを礼賛し、それを省こうとすると、楽してる、サボってると批判されるような空気があるじゃないですか。
私たちがお手軽フーズを積極的に利用するようになるためには、その罪の意識を乗り越えないといけない。

流行るお手軽フーズにはその罪の意識を乗り越える、赦しを得るプロセスがあるのでは、と最近思うようになりました。
お手軽フーズラバーな私がどう乗り越えてきたのか、一ユーザーとしての体験を振り返ってみたいと思います。

レベル1) 野菜が適量食べられるならいいじゃない。【カット野菜×魔法の粉】

これは罪克服レベルとしては低めですが、よく利用するピーコックには「きのこ野菜炒めパック」「なべ用野菜パック」といった既に切って洗った野菜を袋詰めしたパックが売っています。

こういうの↓

たとえばこれだったら、鶏肉とか豆腐とか足して、なべ用の素(魔法の粉)をぽんっと入れたら超速で寄せ鍋完成します。
マキシマムかけた肉を炒めて、野菜炒め用カット野菜を加えて、ウェイパーで味付け、もらくちんだからよくやります。
あとはコンソメの素とトマト缶の組み合わせもいいですよね(これはそんなに手を抜いているパターンには入れたくないけど。)。

克服すべき罪の意識は、カット野菜は人間に害のある薬剤が使われているからやめたほうがいいとか、接種できる栄養素が減るとか、だし系調味料は添加物がよくないとか。とかとか。長期的にみて健康によくなさそう問題が一つ。
あとはカット野菜は野菜単品で買うよりも割高っていうのもプチ罪の意識を助長します。

健康によくない問題については、
【栄養バランスの整った食事をとる】>【長期的に健康リスクのある食品接種】
の不等式で解決。そもそも↑の記事にもあるように明確に有害といわれているものではないので。リスクあるからカップ麺でいいやってなったらそもそも解決になっていないし、農薬のことでいったら素材から買ってきても同じ話になるかもしれない。

割高問題は、そもそも1種類の野菜がたくさんあっても使いきれなくて廃棄する可能性が私の場合けっこう高い。
ニンジン3本買って使い切れたこと、1,2回しかない。

市販のサラダになってしまうとやっぱりフレッシュさが不足するので食べていてあまりおいしくないなと思ってしまうので、私が持続できる貴重な野菜摂取の手段なのだと思って、早々に納得できました。

レベル2)QOLをあげるトータルコストを下げる説を提唱したい 。【UBER Eatsの徹底活用】

UBER Eatsをサブスクして余裕でペイできるくらい使用しているというと、高いでしょーって言われるんですけど、まぁ、確かに、高いです。
980円/月払うと1200円以上の注文の送料が無料になるのですが、1200円ですからね。時には2000円近く使うこともありますし。だからちょっとよくないことをしてる気分になる。

ただ、もし普通の出前だったらこんな利用することはないんですけどUBER eatsはその圧倒的なユーザビリティの高さがすばらしい。

特に2つの観点からQOLがあがり、トータルでみたらお得なんだと思うようになりました。

①ヘルシーでおいしいメニューがたくさん
通常の出前だと中華とかピザとかとにかくやたらとカロリーが高いものが多いのですが、(もちろん地域にはよると思いますが)UBER eatsはおかゆやサラダなどヘルシーかつおいしい食べ物の選択肢が豊富です。
しかも★で評価がついているので、高い評価のものはまず失敗しない。

②時間を効率的に使える
仕事が忙しいと、お昼食べる時間が20分しかとれない(あるいは15時過ぎるとか)ようなこともたびたび起こります。
そんな時にも、打ち合わせ中にちょうどその20分の間にさくっと注文しておいて、タイミングを見計らってそれを食べる!ようなことが可能です。
しかもUXがすばらしいので注文の途中で詰まることがほぼない。

特にハマったのがチキンワークス。チキンとツナたまサラダがクセになる味付けで、一時期週一ペース。
今は少し味が変わってしまってだいぶペース落ちましたが。

あと東京はるまき。これもごはん少なめにできるし、春巻きが本当においしい。たぶん2021年は生まれてきてからの一年の中で一番春巻きを食べたと思います。
野菜はけっこう入ってるけどゆうても揚げ物なので頻度は控えめ。

レベル3)ここまでの商品開発力には降参せざるを得ない。【セブンイレブンのごはんパック周辺】

お手軽フーズ3つ目はセブンイレブンの食べもの。
コンビニごはんなんてあまり食べるべきじゃないというのはわかっていて、基本ちゃんと料理したものが好きなのでカップヌードルなんてたぶん人生で10回も食べたことがないのですが、セブンイレブンだけは明確においしいし、ターゲティングされてる感があるという話。

小さい頃、おかずはいらない、卵かけご飯にふりかけでいい!とワガママを言って、ごはんだけ3杯も食べる日も多くありました。
でも大人になってから、代謝も落ち、糖質を摂りすぎるのはよくないとされ、私は食べすぎないように、家で自炊する時のごはんはご飯パックを使うようになりました。

しかも白米ではなく麦ご飯や玄米などの少量パック。
ただ、なかなかおいしくてちょうど良いごはんパックがなくて、まぁでもおいしくないからこのくらいの量でいいやって思えるからいいのかなと諦めていました。

そこで去年出会ったのがこちら。食べやすい玄米。
これがほんとに玄米ごはんと思えないおいしさ。
しかもこういう健康志向なごはんパックは150gが多いのですが160gというのが絶妙なのです。

買い物は一回で済ませたいし、ごはんパック買うついでに、時々おかずも買うようになりました。

思えばセブンイレブンはいつもそう。
おでんも肉まんもコーヒーもブリトーも、他で買うとなんか違う。ファミマじゃなくて、ローソンじゃなくて、セブン行こうって思うのは、他では買えない飽きないしおいしい食べ物が売ってるからなんです。

完全に好みの問題かもしれないですが、決め手になる商品一点で一気に罪悪感の防御が崩れた感覚がありました。

お手軽フーズ版言い訳消費

購入することの言い訳をつくってあげて障壁を突破させるのはわりと古典的手法なので、新たな着想でもなんでもないですが、いかに罪の意識と言い訳づくりに翻弄されて消費しているかを最近感じるようになり、自分にとっての消費に関する壮大な言い訳(たくさんある中の一ジャンル)をまとめてみることにしました。

カスタマージャーニーとかいうけれども、まずは自分自身の認知から消費までの意識の変化と行動を整理してみると他のことを分析するときにも役立ちそうです。

あと最後に一言!
お手軽フーズは罪じゃない!健康でいられる範囲で好きに選んで食べてもいい!
と自分を赦しておきたいと思います。笑

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