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2023WEリーグカップ第5節レビュー


今節の試合結果


試合レビュー

ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS サンフレッチェ広島レジーナ

まだホームで勝利のない千葉が決勝進出を決めている広島を迎えての一戦。試合は開始早々に動く。6分、鴨川がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得するとキッカーは倒された鴨川。落ち着いて右隅に決めてホームの千葉が先制する。34分にはCKから岸川がシュートを放つが惜しくもポストに当たり追加点とはならず。広島は代表招集でメンバーを欠いている中でも同点に追いつこうと遠目からでも積極的に狙っていく。しかし前半は千葉が耐えて1点リードして折り返す。後半に入ると66分、途中出場の藤生のクロスを髙橋が頭で合わせて広島が試合を振り出しに戻す。80分、千葉は小林のクロスを鴨川が合わせるもゴールならず。87分には広島がセットプレーから猛攻を仕掛けるもゴールを決められない。最後まで勝利を目指した一戦は1-1の引き分けに終わった。決勝に進む広島がグループリーグ無敗で等々力での決勝へ挑む。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS 三菱重工浦和レッズレディース

両チーム決勝進出こそ逃したものの負けられないカップ戦ラストゲーム。最初のチャンスは浦和。4分、右サイドの遠藤のクロスが直接ゴールへ向かうもセレッソGK福永がワンハンドで弾いて防ぐ。前半は両チーム目立ったチャンスがないまま後半に入ると62分、途中出場の安藤が強引に抜け出しクロス。最後は伊藤がシュートを放つも決められない。78分のセレッソ、矢形のパスから田中がシュートも浦和GK池田がキャッチ。81分には北原のクロスを中谷が頭で合わせるもまたしても池田がセーブ。86分、浦和は清家のクロスを猶本がワントラップしてからのシュート。しかしこれはGK福永のファインセーブでゴールを許さない。アディショナルタイムには猛攻から安藤がネットを揺らすもののオフサイドの判定でゴールとはならず。両チームGKが活躍したこのゲームは決定機を演出するもスコアは動かず。スコアレスドローでカップ戦を終えた。


マイナビ仙台レディース VS ノジマステラ神奈川相模原

このカップ戦では思った成績を残すことができなかった両チームの一戦。試合は立ち上がり早々に動く。3分、15歳の津田が粘って前を向くと廣澤にスルーパス。これを落ち着いて決めて仙台が先制する。18分には津田が難しい体勢からシュートを放つも相模原GK池尻がかき出し追加点とはならず。前半はホームの仙台が1点リードで折り返すと49分、中島のロングボールを遠藤が頭で合わせるもGK正面。相模原も55分、南野が遠目からシュートを放つとこれが決まり相模原が同点に追いつく。58分、高平のアーリークロスを津田が合わせるも枠の右。相模原も笹井の仕掛けからチャンスを作るもゴールは決められず試合終了。苦しいカップ戦となった両チーム、最終戦は1-1の引き分けに終わった。


大宮アルディージャVENTUS VS AC長野パルセイロレディース

勝利して他会場の結果に望みを繋ぎたい両チームの一戦は開始7分、左サイドから井上のグラウンダーのクロスを走りこんだ船木が合わせて大宮が先制する。対する長野も28分、CKから岩下がヘディングシュートを放つがゴール前で鮫島がクリア。33分、鮫島が左サイドを突破してクロス、このこぼれ球を杉澤が押し込むも枠を捉えられない。前半を大宮が1点リードして後半に入ると47分、クリアボールをDFの乗松がロングシュート。しかしこれはバーに弾かれ追加点とはならず。追いつきたい長野は74分、奥津のクロスを菊池が飛び込むもバーに直撃、こぼれ球を鈴木が押し込むも大宮GK望月が片手で防ぎ同点にさせない。耐えた大宮は78分、大島がドリブルで持ち運び走りこんだ井上にパス。絶好のチャンスを得た井上だったがシュートはポストに当たり決められず。結局その後は両チームも得点を奪うことはできずに試合終了。勝利した大宮は他会場の結果次第となるが決勝進出の可能性を残した。


ちふれASエルフェン埼玉 VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

3年ぶりの川越での開催となったこの一戦。ベレーザを苦手とするエルフェン、目の前での決勝進出を防ぎたい。21分、瀬戸口のCKを岸が合わせてホームのエルフェンが先制する。そして、そのわずか5分後の26分、瀬野のシュートのこぼれ球を大曽根が詰めてエルフェンが追加点を奪う。一転して厳しい展開となったアウェイのベレーザは33分、岩清水のロングボールに走りこんだ藤野が落ち着いて決めて1点を返す。しかしここで引かないエルフェンは40分、大曽根のクロスボールを吉田が合わせて3-1。さらに勢いが止まらないエルフェンは前半アディショナルタイムに瀬野の超ロングシュートが決まり4点目。前半で勝利を大きく近づけた。大宮が勝利したことによりこのままでは決勝進出の可能性が消滅してしまうベレーザは後半3点を追いかける。しかし57分、吉田が自らドリブルで持ち込み相手DFを交わしてシュート。これが決まってエルフェンが5点目を決め勝負あり。ベレーザも88分に松田が混戦からゴールを決めて1点を返すも反撃はここまで。ホームのエルフェンが5-2でベレーザに勝利。敗れたベレーザは試合までまで決勝進出の可能性が一番高かったがまさかの敗退が決定。


INAC神戸レオネッサ VS アルビレックス新潟レディース

ともに代表やアジア大会でメンバーを欠いていた中で行われたこの一戦。ベレーザの敗戦、大宮の勝利によりこの試合の勝利チームが決勝へ、引き分けなら大宮が決勝進出という展開に。この大一番に仕事をしたのは得点ランク首位の道上。積極的にシュートを放ってきたなかでの18分、川澄のクロスボールに道上が頭で合わせて先制点を奪う。しかしその後はINACが猛攻を仕掛ける。北川のクロスかた愛川、田中とつないでシュートも枠を捉えられない。前半はアウェイの新潟がリードして後半に入る。後半46分、キックオフの流れから田中がシュートも枠の外。対する新潟も62分に山本がドリブルで持ち運びシュートを打つが枠の左。時間の経過とともに焦るINACに対し守備を固める新潟。そして迎えた後半アディショナルタイム、北川からのクロスボールを押し込みネットを揺らす。同点に追いついたかと思われたがこれはオフサイドの判定。最後まで新潟ゴールを破ることができなかったINAC。勝利した新潟は大逆転での決勝進出を決めた。


今節のMVP

吉田 莉胡(ちふれASエルフェン埼玉)

2ゴールの活躍で勝利に貢献。チームも苦手ベレーザから5得点と記録的勝利になった。


得点ランキング

道上が4ゴールで単独首位。決勝でさらに得点を積み重ねるか。


アシストランキング

北川、瀧澤、田中、島田の4名が3アシストで首位。瀧澤は決勝戦が残っているため単独トップなるか。


JWCRランキング

今節の結果、千葉、新潟、エルフェンが1ランクアップ。長野は2ランク、セレッソは1ランクダウンとなった。


順位表

グループAは広島が4勝1分で決勝進出。最終節までもつれ込んだグループBは新潟が大逆転での決勝進出を決めた。

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