メグレと若い女の死、ジェラール・ドパルデュー、久しぶり

映画になってっていることを知って、これはもう観に行くしかない、久しぶりだよ、ジェラール・ドパルデューが観れると思って出掛けたけど。
映画館に行った甲斐があったというか悔いなしだ。
原作が古いし、パリが舞台ということもあって、殺人事件といっても普通の推理、刑事ものとは違うだろうと思ったけど、出だしから、貧困、都会に憧れる若い娘、アパートの又貸し、アヘンチンキ、ううーん、犯罪の匂いというものが暗い。
メグレ役のジェラールが圧巻で100キロの巨体とかいうけど、えっ、そんなに大きいと思ってしまうのは、エターナル、犯罪都市のマ・ドンソクとか観ていたせいかなあと思ってしまったわ。
原作のメグレもグルメというか、よく食べて飲んで、パイプ愛好家というから太っていても問題なしというか、無沈着だったのかな。

原作でも妻の手料理を愛する愛妻家で、映画のシーンでもそれはしっかりと、キスシーンとか、流石ねという感じだ。
パリの暗い雰囲気とメグレがアパート、家を訪問したりするシーンは暗くて、明るいとはいえないんだけど、それがまたしっくりとくるのよ。
若い娘、ベティ、彼女に亡くなった娘を重ねているのか、そのやりとりが、少し切なくて良いなあと思ってしまうのよ。

詠歌が終わった後、本屋に寄って原作を買ってしまったわ。

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