見出し画像

2020年の楽曲10選

(FC2ブログからの移管記事)
今年もいよいよこの季節がやってきました。去年も同じ出だしだった気がします。
年初から候補曲を淡々とピックアップしてその中から選んだ今年の10選、もう数週間で動くことはないので公開したいと思います。
人の10選見るのが好きなので、曲名連ねるのも良いですが皆も色々語ってくれると嬉しいです。

毎年微妙に変わる選考基準、今年は以下のルールにします。
ハマっている最中の熱状態では冷静な判断ができないという思想です。

・2019/12/1~2020/11/31までに発売した楽曲
・1ヶ月程度は聞き込んでいる楽曲
・1名義1曲まで(1コンテンツ内の複数ユニットは可)


今年は要件を満たすと思うので#声優アーティスト楽曲大賞2020にも参加という形にしちゃいます。


1 Star Arc / 鬼頭明里
2 アスタロア / 鈴木このみ
3 アンチテーゼ / 夏川椎菜
4 Shake it up! / 麻倉もも
5 答え合わせ / 四宮かぐや(CV:古賀葵)
6 ポラリス / LIGHTs(from ラピスリライツ)
7 いつだって僕らは / ノクチル(from アイドルマスターシャイニーカラーズ)
8 僕らは今 / 水瀬いのり
9 無敵級*ビリーバー / 中須かすみ(CV:相良茉優)
10 愛とか感情 / ニノミヤユイ


1 Star Arc
歌:鬼頭明里
作曲:塚田耕平
編曲:塚田耕平

2020年声優アーティスト楽曲大賞は文句なしに今年一番活躍した鬼頭さんより「Star Arc」です。
当初は「23時の春雷少女」の一人勝ちかと思っていた名盤「STYLE」ですが、
気付けばこの曲の大賞は揺るがないほどに魅了されていました。

楽曲の話題性や曲としての完成度で言えば春雷少女の方がやや上を行ってると思うのですが、
鬼頭さんの歌声の魅力を最大限引き出しているという点において総合力でこちらに軍配が上がりました。
正直なところめちゃめちゃ歌唱が上手いという風に売り出してるわけじゃないですし、声質もそこまでクセがない方だと思っているので、
トリッキーな曲より王道でシンプルな楽曲の方が彼女に合ってるように感じます。
音域なのか音階の運びなのか、この曲は「鬼頭さんの歌声ってこんな美しかったんだ…」と思わせてくれる楽曲です。

と言ってもこの楽曲が単にシンプルで、相性だけで魅力的になっているかと言えばそんなことはありません。
惚れ惚れするポイントは曲展開の美しさ、Cメロ終わりから終盤にかけての感情の高まりは本当に見事です。
歌い手が感情乗って気持ちよく歌ってるのって不思議と伝わってくるものですが、この曲はまさにそれです。

あとラスサビの高まりを最も表現してるのがドラム。本当にラスサビのドラム運びは楽しい気持ちいい格好いい。
鬼頭さんのライブチケを逃しているので2020年の半分を失ってるのですが、いつか生バンで聞きたいものです。
売れっ子になってしまいましたがアーティスト業もこのまま突っ走って欲しいですね。あと乃愛ちゃん。


2 アスタロア
歌:鈴木このみ
作曲:折戸伸治
編曲:塚越雄一朗

音楽に可能な限りメタ情報は持ち込みたくないと思っている人間ではあるのですが、
ちょっとこの曲ばかりは無理です。今年の夏はサマポケの夏でした。
8年ぶりにちゃんとやったギャルゲーでしたが、こんなにも感情が動く作品にまた出会えるとは…
麻枝原案が良かったのか、他のライターが良かったのか、その世界は詳しくないので知りませんが、
これぞkey作品と自信を持って勧められる作品であることは間違いないです。

さて楽曲「アスタロア」、何もサマポケの素晴らしさで選んだわけではありません。
作曲はレジェンド折戸伸治、本当に古のオタクが好む曲調をよく熟知しておられる…
初めて聞いた時にはこんな平成初期の音作りが令和の世にあるか!って思ったけどすぐ好きになってしまいました。

それにしても鈴木このみ、この曲をレコーディングした時も喉に爆弾を抱えていたということになりますが、
全く感じさせない歌唱ですよね…
無事アニマで復帰されることを願ってます。いよいよライブ行くか。


3 アンチテーゼ
歌:夏川椎菜
作曲:すりぃ
編曲:すりぃ

多分この曲が2020年の頂点取ると思う。また優勝するのか…夏川…
でも本当に入れざるを得ない。ものすごいパワーを持った楽曲です。

作曲のすりぃ氏はどうやらボカロ出身のようで、元からのファンが氏の曲っぽい!と言っていたのを目にしました。
何曲か聞いてみましたが、「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」なる曲とかは確かにそれっぽさを感じます。

この曲の魅力は色んな人が色んな点を語ることになると思いますが、
個人的には夏川椎菜っぽさと遊びすぎなギターが見どころです。

あまり声優ラジオやら雑誌やらインタビューやらを摂取しないので、実のところは全然知らんのですが、
ナンスの楽曲のコンセプトって「感情をぶつける」だと勝手に思ってるので、
このアンチテーゼはまさに象徴するかのような怒りの楽曲だと感じます。とにかくエネルギッシュ。
後はギターがとにかく楽しい忙しい。Bメロとかもうギターインストとして成立しますよ。

正直個人的にはパレイドより好みです。終盤の二連続飛びポではハイキューみたいなジャンプしたいですね。
ちなみに1月のライブ土曜2枚持ってるので日曜と交換してくれる人を募集してます。


4 Shake it up!
歌:麻倉もも
作曲:アッシュ井上
編曲:アッシュ井上

2020年で一番のアルバムは?と聞かれたら間違いなく麻倉もも「Agapanthus」です。
捨て曲なし、アーティスト麻倉ももの魅力を全て表現した最高の名盤だと思います。

さて、多くの人は今年のもちょは「今すぐに」を選んだのではないでしょうか。
逆張りイキるわけではないです、先日のライブに行くまで私も「今すぐに」を確定枠として入れてました。
なぜ今回10選にこの曲を入れたのか、経緯を語りたいです。多分この枠めちゃ長くなります。

正直なところ当初から麻倉ももソロ活動にはそこまで関心がありませんでした。
というのもやはりイメージはミリオンの星梨花やTrysailでの歌唱、
めちゃめちゃ可愛いし本人も最高に面白いし普通に大好きなのですが、
アーティストと言われるとどうなんだろう…という気持ちが強かったです。
実際初期の曲、やっぱり可愛い声を全面に出したり、恋愛の歌が多かったりもしたので、
もちょのソロ活動はポップス寄りで行くんだな、とレッテル貼りをしてしまったのです。

そんな大いなる誤解を説いてくれたのがこの「Agapanthus」というアルバムです。
本当にビビりました。高音域のカワイイソングが全然ない。
そして中音域の歌唱が信じられないほどに魅力的なことに気付かされました。
中音域という表現をしましたが普通からしたら十分高い音階の曲も指してます。
いわゆるカワイイキャピキャピ声じゃない地の声に近い音色って意味です。地声が高いので…

特にバラードは本当に魅力的でした。可愛い声色なのに中音域の歌唱すると憂いを帯びた声になるのが最大の武器だと思います。
当初特に目立ったのはやはり「今すぐに」。人並みにin factも好きなので藤田麻衣子楽曲と聞いたら黙っていられません。
余談ですが藤田麻衣子は楽曲提供だけでなく自身の曲もめちゃめちゃ良いのでおすすめです。「ねぇ」を聞け。
当時のツイ漁ったら、もちょの声こんなに映えることある!?とか言って狼狽してました。

そこから長らくこのアルバムを聞き込んで、どの曲の良さも味わい尽くしたくらいの頃、
妙に気になりだした曲がこの「Shake it up!」です。
曲紹介とか見ても楽しい!元気!みたいなコンセプトみたいだし、確かに歌詞もそんな感じだし、合いの手もそうなんだけど、
やっぱり歌唱がカワイイだけじゃなくてどこかエモさが宿ってる違和感がどうしても気に入ってしまいました。
サビの声の伸ばし方なんだと思う。意外にも芯のある歌唱をするけど、音伸ばす時にそこが目立つような声の出し方をするんだよ。

そんな中、ご縁があり先日のライブに行きました。No Distanceがバズった日です。
自粛明け一発目…というわけではありませんでしたが、大きいホールでのちゃんとしたライブは久々でした。
正直着席・声なしライブは物足りない、声も出したいし多動もしたい。
でも、そんな中、従来のライブに及ばないながらも近しい楽しさを感じて、身体が暖まったのを感じたのがこの「Shake it up!」
振り付けやコール(のような動き)等々、できる範囲での最大での楽しさをこの曲は感じさせてくれました。
音情報ではないメタ情報はあまり加味したくはないのですが(2回目)
ライブパフォーマンスという隠しパラメータを考慮すると、
自分の中での今年のもちょはこれだという結論に至りました。

今回もちょ枠が一番悩みました。
新曲も素晴らしいし、「あしあと」なんてまた新たな世界を見せてくれてます。
今後は積極フォローしていきたいと思います。



5 答え合わせ
歌:四宮かぐや(CV:古賀葵)
作曲:杉山勝彦
編曲:杉山勝彦

今年のキャラソン大賞は「かぐや様は告らせたい」より四宮かぐや「答え合わせ」です。
今回のかぐや様のキャラソンシリーズは全体的に非常にレベルが高かったのですが、頭一つ飛び抜けてたのがこの曲です。

作編曲の杉山勝彦氏はかなりの実力派で、乃木坂楽曲やら家入レオやら世間での人気もあって、
キャラソンシリーズ全部氏の曲だったりします。
オタクがすぐ分かるのはNew Romantic Sailors書いた人です。

周辺情報はこれくらいとして、何と言ってもどこまでもかぐやさんが歌っている楽曲であることがこの曲最大のポイントだと思います。
葵ちゃんの歌唱がそもそもかぐやさんっぽいというのも勿論あるのですが、
歌詞から曲調からまさに四宮かぐやの楽曲、特に大サビは感情的で力強くて、キャラクター性が見事に表現されてます。
多分音階だけで見たらこんな楽曲にはならない。葵ちゃんがすごい。

そしてどの楽器のパートも遊びすぎることなく、一人目立つことなく、
まとまって歌唱を引き立てることに専念して洗練されている、キャラソンとして完璧です。

石上に幸せになって欲しい。



6 ポラリス
歌:LiGHTs(fromラピスリライツ)
作曲:佐藤陽介
編曲:佐藤陽介

「ラピスリライツ」のLIGHTs推し曲は勢力が分散してるのですが、私はポラリス派です。
初出で言えば2019年なのですが、正式にリリースしたアルバムは2020年なので一応セーフということで…
というか本当にラピライは悩みました。南田健吾のアニメOPも最高(とくにミックス)ですが、まさかのかめりあ氏の挿入歌、
「700,000,000,000,000,000,000,000の空で」が最高の出来でどっちにするかギリギリまで悩みました。
ワンコーラスだけなら7000該(合ってるか?)の方を選んだかもですが、総合力でこっちにしました。

この曲、1サビと2サビの歌唱らしい歌唱部分が8小節しかないんです。
1サビの後に微妙に歌ってるところが8小節あるので一応16小節分はあるのですが、
聞いた感覚としてはマジで一瞬で終わる。
その物足りなさを抱えた状態で突入するラスサビでの展開は抜けたーー!!という爽快感に包まれます。
見る人が見たらもしかしたら稚拙な構成なのかもしれませんが、この曲展開こそが最大の魅力だと思います。

ラピライのキャラクターは皆乳デカ生物なのであまり好みではないですが、(めあちゃんと楓ちゃんが好きです)
楽曲コンテンツとして追っていきたいですし展開ちゃんとやって欲しいですね。ゲームはよ


7 いつだって僕らは
歌:ノクチル(from アイドルマスターシャイニーカラーズ)
作曲:秋浦智裕
編曲:秋浦智裕

今年はアイマスは1曲しか入れらんなかったよ…
飛ぶ鳥を落とす勢いのシャニより新ユニット「ノクチル」の楽曲を選びました。小糸ちゃんの見てくれが好きすぎる。

もうとにかく音色が良い!
シンセの音、ギターの音、ベースの音、ドラムの音、全てが「透明感」というキーワードで最高のバランスで調和してるのが見事です。
専門家ではありませんが、ノクチルというユニットもこの透明感をコンセプトにしているそうでピッタリです。
特に一人ひとりがアイドルを強く志しているわけではない幼馴染グループが、それぞれアイドルの中に何かを見出し始めた小さな光を集めて、
見え始めた新しい世界に希望を感じてより強い光を求める。
といったようなざっくり解釈の歌詞かと思ってますが、まぁ出来すぎてますね。

似たような音の楽曲にビビッドレッドオペレーションのEDの一つ「STEREO COLORS」という曲があるのでこの曲好きな人は是非。


8 僕らは今
歌:水瀬いのり
作曲:藤永龍太郎
編曲:藤永龍太郎

皆入れるからいっかとか一瞬思ったんですがやはり外すことはできませんでした。
勝手にアルバム曲だと思ってましたけど、あれ?今年アルバム出したっけ?と思い返したらこの曲単なるシングルの裏ですね…

あからさまに良い曲なので、この曲がここが良い!なんて説明が無意味な気もしてしまいますが、
やっぱり曲展開の移り変わりが本当にお見事。終盤への期待感も最後の盛り上がりも完璧という他ないです。
音源を聞いただけでも最高なのに、ライブで聞いたらさらに化けるというのが分かるのがすごい。

後はもう藤龍のギターですよ、もう何年この人のギターの音に魅了され続けていることか。
いつかこんな音を出せるようになりたい。




9 無敵級*ビリーバー
歌:中須かすみ(CV.相良茉優)
作曲:DECO*27
編曲:Rockwell

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会よりかすみん。
μ'sの亡霊として、ラブライブとは楽曲っていう面だけの付き合いをしてきましたが、虹学やばいですね…μ'sオタクこそハマりますよこれは。
既に声優として名が知れている人も多く参加してますが、逆にそうではない歩夢、かすみん、りな子の歌唱がとても気に入ってます。

さてこの楽曲、の位置付けは正直よく知らんです。何か虹学ってソロの曲よう出るな~とぼんやりしながら聞いていたら、
いつの間にかめちゃめちゃハマってたのがこの曲です。
DECOさんらしい楽しいシンセが散りばめられたりと、楽曲的な良さは勿論あるのですが、
普段なら10選入りするまではない、言ってしまえば地味めな楽曲だと思います。
虹学、妙に地味な曲が刺さるんですわ。
相良茉優の歌声がとにかく好みという点が評価を底上げしてる気もするのですが、
この曲の魅力はまだ理解し切れないでいます。

ようやくラブライブに続編が来たという感じで虹学は本当に楽しめてます。来年も無視できない存在ですね。



10 愛とか感情
歌:ニノミヤユイ
作曲:バグベア
編曲:バグベア

最後はニノミヤユイデビューアルバムより表題曲のこの楽曲。
アホみたいに高いクオリティのアルバム引っさげてデビューしたニノミーさん、
全体的に良かったですが、この曲だけは良いとか悪いとかではなく、バケモノという表現がふさわしいと初見の時は思ったものです。

とにかく曲が難しい。拍どうなってるんだ。バグベアの悪ふざけだろこれ。
そして歌いこなせるこの子は一体何なんだと当時騒然としたのを思い出します。

面白いのはニノミヤユイが最も輝くのが逆に高難易度のトリッキーな楽曲歌う時だという点です。
王道曲も普通に歌いこなせてるんですが、正直ちょっと平凡で埋もれてしまう感じがします。
それを分かってるのか、デビューアルバムめちゃめちゃ歌いにくそうな楽曲ばっかりですもんね。
1年間見ててあんまりプロモーション上手く行ってるようには見えないので、色んな可能性を模索して欲しいですね。



以上、2020年の楽曲10選でした。
今年を象徴する曲となると外してはいけない曲はまだまだあるのですが、それはまた別の機会に?

おわりだよ~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?