【21-22冬補強】ラフィーニャ・アルカンタラ加入!

※いつもの事ですが移籍情報、年齢等はTransfermarktを参照しました。

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今冬補強第一号はこのブラジル生まれのクラック。買取OPなしの、21-22シーズン終了までのレンタル。基本フォーメーションが4-1-2-3のラレアルでは、インテリオール2枚がバランサータイプとトップ下タイプに分けられる。現スカッドでは前者がM.メリーノ、後者がD.シルバだ。2022年1月に36歳の誕生日を迎えるシルバにフル稼働は難しく、ラレアルとしてはこのポジションにあと1枚は活躍が期待できる選手を確保しなくてはならない。加えて年齢を考慮すると、後継者探しも必要。

この記事では、シルバの代役探しの重要性やその苦労、今季後半戦のみと期限付きながら役割を果たすために獲得したラフィーニャについて書いていきます!📷

◇昨季、今季の試行錯誤(シルバの代役探し)

・20-21シーズン

昨季、シルバとともに攻撃的インテリオールを任されたのは、前半戦は2000年生まれの若手・R.ロペス。しかしパフォーマンスは弱々しくイマノルの信頼を得られず。終盤戦に途中出場ながら起用されているところをみると、イマノルの期待自体は大きいように思う。中盤戦以降離脱したシルバに代わってこのポジションを任されたのは、ダイナモ型のJ.グリディだった。シルバのようなファンタジーア、足元の技術が無いかわりに優れた動き出しで2列目から飛び出し、攻撃を活性化した他、守備強度を担保した。しかしトラップが決まり切らなかったりパスの精度、アイデアが今一つで、3トップを仕切るパサーとしては不十分な印象を受けた。そこでこの位置に起用されたのがオヤルサバル。オヤルサバルはサイドが本職だが、U-21 EUROや東京五輪で偽9番を務めたこともあり、つぶしが効く存在。だが、今季含めインテリオールでは中々輝きを放てない。個人的にはこの選手を生粋のアタッカーだと思っており、中盤の選手としての細やかなタスク(間で受けて捌いたり他の中盤と相補的なポジションを取ったりマークを引きづって他の選手のためにスペースを空けたり)には向かないように思う。勿論不器用と言っているのではなく、アタッカーが完璧に中盤として振る舞うのは難しいということが言いたい。後ろからのボールを受けるのでも、最前線から引いてバイタルで受けるのと、IHとして受けるのでは別物。特に中々ボールを受けられない場面やターンしたとこで刈られてピンチを招く場面が悪目立ちする。

・21-22シーズン前半戦

今季、Bチームのサンセが2部(LaLiga Smartbank)昇格を果たしたこともあり、クラブ全体の方針として以下の入れ替え(トップ⇔サンセ)が決められた。開幕前にSDのR.オラベが話していたそう。

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○サンセ(Bチーム)でプレー
・R.ロペス(2000年生まれ)
・L.サンガリ(1995年生まれ)

○トップチームでプレー
・R.ナバーロ(2002年生まれ)
ラフィーニャ加入により、今季終了までサンセでプレーすることに。

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昨季期待に応えきれなかったR.ロペスと、長期の故障離脱明けのサンガリが今季サンセでプレーすることに。勿論サンセが競争力の高いセグンダに昇格したことも多分に影響しているはず。一方で昨季サンセで18戦8Gと活躍し、セグンダ昇格の立役者となったR.ナバーロがトップ扱いに。彼は昨季もトップで1試合に出場している。大人しめながら違和感ないプレーを披露。

そのナバーロは練習でイマノルの信頼を得きれないのか、今季6/18試合出場、プレー時間198分と定着できず。加えて昨季シルバの代役の1人だったJ.グリディが故障離脱で前半戦ほぼ稼働できず。ただ今月復帰し、12/15の国王杯Zamora戦にフル出場。そんなこんなで結局オヤルサバルがシルバの代役を務めていたが、サイドアタッカーとして出場している時と比較してやはり輝き切れない。ラレアルの低迷はシルバ不在時の、良いパフォーマンスを披露できる代役不在によるところも大きいと思う。


ラフィーニャの経歴、特徴

1993年2月生まれ、現在28歳。ブラジル・サンパウロ州出身で、父にマジーニョ、兄にチアゴというエリート一家。スペイン国籍も保有しているが、代表はセレソンとしてのプレーを選択。このレフティーについて、まずは経歴を見ていきましょう。


・経歴

2006年 FCバルセロナ カンテラ加入
2007年夏 カデテ昇格(15歳-16歳)
2009年夏 フベニール加入(17歳ー19歳)
2011年冬 バルサB昇格
2013年夏 バルサトップ昇格、セルタへローン移籍(1年)
2018年冬 セリエAインテルへローン移籍(半年)
2019年夏 セルタへローン移籍(1年)
2020年秋 リーグ1・PSGへ完全移籍
2021年冬 レアル・ソシエダへローン移籍(半年)

こうやって見てみると、ラマシアで順調、少し早いぐらい?にステップアップしてきたことが分かる。兄チアゴのように、彼も育成年代で活躍し期待されてきたのだろう。映像を観たわけではないのだが、バルサBでは偽9番としてもプレーしたらしい。トップチームではWG、SH、WBや攻撃的中盤としてプレーしているのを観たことがある。育成年代からメインポジションはインテリオールか。

・プレースタイルについて
ラマシア出身らしく足下の技術に優れるが、スピードや当たりの強さといったフィジカル面にも優れる戦えるテクニシャン。ドリブルも得意で単独突破も可能。サイドに張ると左足から良質なクロスを供給する。書いてて思うが、ラレアルが必要とする人材として本当にぴったりですね。ウーデゴールのように攻守に活躍し、攻撃の主役として後半戦の起爆剤になって欲しい!


◇まとめ

前置き長えよと思った方はかなりいると思います。何が言いたかったかというとソシエダはシルバの後釜となる攻撃的インテリオールを固定できていないということ。クラブは21-22シーズン後半戦はラフィーニャを連れてくる選択。ラフィーニャが頑張ってくれる間に、サンセのR.ロペス、サンガリ、ナバーロ、ガリードらはしっかりセグンダで成長してもらいたい。個人的には今季ラージョにレンタルで出ているメルケランスにも期待したい。本人はサイドでなく中央でのプレーを嘱望しており、PSMではインテリオールとして出場する試合もあった。誰が定着するか、楽しみに見守っていきたい。


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