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21-22 LaLiga 第37節 ビジャレアルCF対レアル・ソシエダ

ベティスが5位以上にいるため、6位がECL枠からEL枠に栄転!この試合を前にしてVillarrealとLa Realの勝ち点差は3。勝ちか引き分けでEL出場を決められる一方、最終節がVillarrealはBarca、La RealはAtléticoとお互い厳しい相手で尚且つ負けるとなると勝ち点で並ばれる上に直接対決では2敗になり一気に不利な状況に。。文句なしの天王山🔥
尚、私は月曜2:30KOのこの試合をリアタイするという冒険をしました。Groguet(Villarrealサポ)のIssaさん( @groguetissa0822 )とこの試合をスペース配信しながら観、とても楽しい週明けになりました✨ Issaさん、またお願いします!

場所:Estadio de la Cerámica
主審:Gonzales Fuertes

◇着眼点

安易だけれど、中盤ダイヤモンドの4-4-2でよく試合巧者のビジャレアルに押し切られなかったねと。特にトップ下のシルバが出て行った時3枚になる中盤のせめぎ合いはどのようにして防いだのか。
後半La RealにSBを上げる攻撃が観られた。前半と何が違ったか、SBを上げても組立ては上手くいっていたか、ネガトラ等守備での脆さは露呈してなかったか観ていきたい。無理ないなら常に上げてよ!ハマりにいくな。

◇先発紹介

スターティングイレブン

Villarreal、結構いつめんですかね。両SHはここのところ定位置を掴みつつある好調のチュクウェゼとコクラン。2トップ、右は負傷のジェラールに代わりロチェルソ、左はダンジュマでなくディア。
一方La Realはこの日も4-4-2。右CBはこの日もスベルディアスベルディアのどの辺りがアリツに勝っているかは私は知らない。個人的には早く中盤に戻ってほしいんだけど、4枚目のアンカーも要らないというところでCBやらされてるんだろう。
このシステムできついのは両SB。攻守にかなりの上下動が要求される。というのはハイプレスを張るLa Realは対ビルドでSBにSBをぶつけるからです...。ライン抜けられたら当然戻るわけでして...

◇交代、構築変更

*Villarreal*

’65 
①B.ディアOUT、N.ジャクソンIN
J.ピノに続く新星!★26番を背負い、チームの期待も窺える。WGもこなすらしい彼は定点型のFWでなく、ひらひらと読みづらいトリッキーな動きで意表を突く。
IssaさんによるとDFを背負ってのプレーも苦にしないという。来季の本格ブレイクに期待!

’75
エストゥピニャンOUT、A.ペドラサIN
③チュクウェゼOUT、P.アルカセルIN
②:左SBの入れ替え。③:アルカセルが2トップの一角に、ロチェルソが左SHへ。ニャンよりペドラサは色々できて曲線的。

’81
④R.アルビオルOUT、M.ガスパールIN
⑤F.コクランOUT、M.トリゲロスIN
フォイスが右CB。トリゲロス⇔コクランは大分変っていいね。

*La Real*

後半開始
①サルドゥアOUT、ゴロサベルIN
きっこふ早々にイエローもらったサルドゥアに代えて。退場したら困るからね。
さらには1点ビハインドで彼の攻撃力に頼るという点もあります。虹を架ける大外職人サルドゥアと対照的に、中も使う柔軟な攻めでチャンスメイクする中盤のような連携による崩しが得意。

’65
②イジャラメンディOUT、ラフィーニャIN
二人とも攻守に良すぎた。イジャラはポジショニングで、ラフィーニャは強度もある。

’81
③ソルロスOUT、ヤヌザイIN
リアタイ俺<4-3-3に変えますね。恥、普通にイサクと前2枚だった

’88
④イサクOUT、ポルトゥIN
リアタイ俺<今度こそ4-3-3に変えますね。ヤヌザイと前2枚。穴があったら入りたい。

◇攻撃

 <組立て>

La Realは4バック+スビ、メリーノ、イジャラが組立て要因。Villarrealの中盤4枚は横並びなので、サルドゥア、リコは基本フリー→最終ラインのところで4対2。ここは余裕を持って保持できる。
イサクとソルロス、シルバが代わる代わるバイタルで縦パスを引き取りに来る⇔

Villarrealは前から圧を掛けて行こうというより、最終ラインは高くした上で4-4間をコンパクトにするいつもの守備。ただ、シルバと2トップが流動的に動き、交代でボールを引き出すことで守備網を動かしながら進む。縦にボールが行き来するので、バイタルで圧縮して奪いたいと思われるVillarrealはやりにくそう。

 <その他>

・4-4ライン間で受けたSBが、そこからシルバらにスクエアパス→ゴール前の混戦へ。
・CB脇から抜け出すFWを起点に、そこを追い越す選手を使ってゴール前になだれ込む。
・スビの強い縦パス→落としからの中央からの奇襲
・引いてきたFWにパスが入ったところで、距離を詰めた中盤とトライアングルでフラッシュパス

◇守備

 <組立て>

La Realはマンツーで捕まえにいく。CBには2トップを、SBにはSBを当てる。空いたSHにはボールサイドのCB又は中盤3枚の内誰かが対応。Villarrealは最終ラインからGKのルリを使った組立て、両CBは開かせる。
矢張りパレホやキャプー、ロチェルソら非常に怖い出し手がいるので当然ながら繋がれたくない。いつもの4-3-3ならシルバが前に出る4-4-2だが、この中盤ダイヤはブロック時シルバが中盤ラインに入るとあって強度が下がる。できることなら蹴らせて回収。それを可能にしていたマンツーマンが魅力。
パレホやキャプーが入れ代わり立ち代わりボールを引き取りに来る。ただ意外だったのがルリが案外蹴っていたこと。後ろで危ないなと思う場面を作られることが多々あったんだが、メリーノとイジャラ、スビがうまく分担しながら危ないところを埋めていた。

 <その他>

・チュクウェゼの仕掛け、引きつけてのパス→エリア内またはバイタルで比較的フリーで受けた選手が時間と空間を生かしてゴールに迫る。
・パレホ、ロチェルソらの対角の浮き球→ゴール前に飛び出す選手に合わせる。
この2人の出し手はグラウンダーのロングスルーもある。観てて楽しい(怖い)
・サイドの三角形の旋回でソシエダ守備を引きつけ、誰かのチャンネル抜けで穿つ。

◇選手寸評&プチ総括

*Villarreal*

G.ルリ
1対1を2本ストップ。距離の詰め方が絶妙、反応も鋭い。
一方組立てで意外と蹴っていた。もちろんひっかけるよりは100倍良いし、前線の1対1に賭けているとも取れる。

J.フォイス
時にはライン間、ハーフスペースで受け、ソシエダ守備を混乱に陥れる巧みさを見せた。そしてソルロスに当たり負けしないフィジカル。こわ
CBとしての捌きが極上だった。

パウ・トーレス
La Realの2点目の守り方(前出ちゃってイサクに背中取られる)とか、少し軽さを感じた。甘いクリアも印象悪い。いや、別に代表を叩きたいというわけではないです。

エストゥピニャン
対人と前線でのフリーランがないす。

パレホ
一発のパスが超怖い。

キャプー
巧みなボールハンドリングと身体を使う巧さで中盤で人を剥がせるタレント。59分の場面は俺はPKだと思いました。脚かかってたし

コクラン
ゴール前にナイスな飛び出し。パレホ、ロチェルソという強力なパサーがいることも大きい。3次元的に合わせてくる。
この人も実は剥がせる。当たりの強さも生かし、ゴリゴリ推進して穿つ。速さがある分キャプーより一瞬のダイナミズムがある。

チュクウェゼ
ジャックナイフのような切れ味。しっかり前に立ってもキレである程度は前進を許す。彼ならではのタッチライン際からのドリブルで何度もチャンスメイク。

(途中出場)
ジャクソン
センスしか感じない。読みづらい動きで立ち回りが強い。ポジショニングも色々細かく動いて捕まえづらい。この試合の彼の動きは定点型のFWではなかった。

*La Real*

レミー
相手のプレスを往なす極上の捌き。

スベルディア
スピード、動きにクイックさがあるディアと死のマッチアップ。危ない場面もあれば、スルーパスを間一髪カットする活躍もあった。

スビメンディ
ここに来てフルスロットル。一気にスイッチを入れる抜群の速い縦で何度も打開。彼の前にいるメリーノとシルバの連携も抜群だった。

イジャラメンディ
スピードは無いが、先んじるポジショニングで危険なスペースを埋めて守備を安定させた。

シルバ
オープンのボールを拾う独特の読みと嗅覚。拾ってからの展開や前線へのワンタッチスルー、彼ならではの奇襲。クロスもうまい。

イサク(goal : ⑥)
動き出しの鋭さ、巧さと強さでボールを収め、前線の起点に。どの試合もこれだけやってくれれば...w 先制点ありがとう。

(途中出場)
ゴロサベル (assist : ④ )
同点弾の場面、極上のアシストをありがとう。ワンタッチでよく合わせた。守備も反応速いし良い奪回が何度も。

ラフィーニャ
グリディよりグリディしてた。中盤で身体を張り、幾度となくボールを回収。技術のあるグリディって怖い、ソシエダの環境壊れてまう。

ヤヌザイ
トップのヤヌザイって何?とかってなめ腐ってたけどめちゃくちゃ背負ってて感動した。凄いよあんた。

最初は前2枚にしたいだけだろって蔑んでた4-4-2ですが、試合を追うごとに練度を増してきました。すげえ良い。ビジャレアル相手に嵌めて蹴らせて彼らの時間を減らし、攻めては遂にFWと中盤が本格連動して、特に連携が巧いゴロサベルが入った後は色々なところで三角形を作った。
イサクとソルロスがサイドに流れるだけでなくライン間に引いてシルバを浮かし、イジャラとメリーノは攻守に気を利かせ攻守の舵を取る。ビジャレアルがトラップ際をつぶす守備ではないので、前につける→落とす→回すのサイクルでじっくり隙を窺いながら攻められた。とりわけイジャラとスビが絡みやすい左がgood。

一緒に観ようと誘ってくれたIssaさんありがとうございました!!ビジャレアルもIssaさんも大好きです、また喋りましょうね!



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