『ハイコンセプト』読書まとめ


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六感:デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい


「ハイコンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見バラバラ概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力。

「ハイタッチ」とは、他人と共感する能力、人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つけるて助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力。

「女性的なものの見方を重視している。つまり、他人に共感し、思いやりを示すことや、話し相手の立場に立って考えること、個人的な体験や一人称の物語を重要な学びの手段と考えること、思いやりの倫理を持っていることを、価値あるものと考える」

①機能だけではなく「デザイン

優れたデザインとは、テクノロジー、認知科学、人間のニーズ、そして美を組み合わせ、今までそれがなかったことに世界の誰も気づかないかったようなものを無から生み出す、ルネッサンス(文芸復興)にも似たものなのです。ニューヨーク近代美術館建築デザイン部門のキューレーター、パオラ・アントネリ

②議論より「物語

「理性的な能力は物語に依存している。物語は将来を見通し、予測し、計画を立て、説明するために最も大切な方法である。私たちの経験や知識、思考の大部分は物語で形成されているのだ」

③個別よりも「全体の調和

絵を描く時と同様、「調和」とは主に関連性をとらえることである。「コンセプトの時代」に成功したいなら、一見バラバラで多様な秩序の間にある関連性を理解しなければならない。明らかな無関係な要素を結びつけて、新しいものを作り出す方法を知っている必要がある。「境界を超える人」、「発明できる人」、「比喩を作れる人」は成功を収める。

④論理ではなく「共感」

「共感」とは相手の状況に自分を置き換えて考えられる能力であり、その人の気持ちを直感的に感じ取れる能力。また誰かの立場に立ち、その人の視点で考え、その人が感じるように物事を感じる能力。これは無意識のうちに行われ、よく考えた上で行動というより本能的なもの。「同情」とは異なって、気の毒に思うよりともに感じること。

⑤真面目だけではなく、「遊び心」

遊び心があると右脳が活性化します。論理的な左脳は限界のある脳です。右脳には限界がない。何でもなりたいものになれるのです。

⑥ものより「生きがい」

生きがいを見つけることが生きている原動力となっている。外部状況とうちなる意思が組み合わさることで、表に出てくるのだ。

私たちは喜びではなく、意義を求めるために生まれた。意義で覆い尽くされているのが喜びでない限りは。ジェイコブ・ニードルマン




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