「住みよい」という日本語が気持ち悪い

僕は「住みよい」という日本語に少しの気持ち悪さを感じる側の人間です。同じこと思ってる人がいるのかなぁ…、と検索してみたところ、Y!知恵袋で一定数いらっしゃるみたいです。

2005年には調べてくださった方がいました。

今日採り上げたいのは「読みよい」の方です。
私はどうもこれが気になって仕方ありません。
何回聞いても違和感が拭えないのです。

「気持ちよい」「心地よい」「形よい」など、名詞に「よい」が付いて形容詞になっているものはすんなり受け入れられるのですが、「動詞+よい」の形はすべてダメですね.....。

同じように感じている人がいるだろうとネットで検索してみましたが、そんな話題は見つかりません。
もしかして、私だけの感覚なのでしょうか.....?

15年後ですがここにもいます!僕も「動詞+よい」の形は気持ち悪く感じます!ブログの作者さんに伝えたい!

でも、これって最近の傾向だと思うのですが.....。
もともとは「住みやすい」の方が主流だったのでは?
因みにYahoo検索では、「住みよい」88万件に対し、「住みやすい」は115万件.....いい勝負です。

2005年には「住みよい」と「住みやすい」はいい勝負だったようですが、2020年6月では「住みやすい」の方が数でも比率でも大きく勝るようになりました。

住みよい
Google:260万件
住みやすい
Google:850万件
※現在はGoogleとYahoo!は同じエンジンを使っているので、どちらでも同じ数になります。

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さらに、「住みよい」の検索結果の上位2件は辞書になっています。そしてその説明に注目。

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これは、言葉自体のわかりやすさ、一般的な理解度で「住みやすい」が確実に上、ということを示しています。「住みよい」という言葉は「住みやすい」という意味ですよ、と説明する必要がある言葉ということです。

こうなってくると「住みやすい」をわざわざ「住みよい」に言い換えたい理由が気になります。「住み心地がよい」であればしっくりくるのに。

「住みよい」には、「住みやすい」でもなく「住み心地が良い」でもない、何か別のニュアンスが含まれているのでしょうか。

元のブログの作者さんは、下記のように推測していました。

「住みよい町作り」「住みよい環境」などと広く使われています。
「住みやすい」と言うと「たやすい」ニュアンスの方が強く感じられるので、「良い気分で」が前面に出る「住みよい」が好まれるのだと推測します。
自治体などがやたら使いたがるのが納得できますね。

「住みやすい」は「住み易い」なのかもしれませんが、僕個人としては「住みやすい」の中に、住むのが容易である(≒価値が低い)といったようなネガティブな意味を感じていません。一般的に「住みやすい」にネガティブな印象ってありますか??

現在でも検索結果を眺めてみると、目視で8割~9割が自治体のような印象です。お上から「住みやすいではなく、住みよいを使え」というお達しが出ているのかと思うくらいの比率です…。

自治体の方などで、なぜ「住みよい」を使うのかご存知であれば教えて頂きたいです。

最後に

「ら」抜き言葉のような、誰の何の意図もなく自然発生的に使われ出し、いつの間にか逆転されてしまっている現象は好きです。
でも、きちんと「ら」を入れて話すことは、伝統的な日本語を守っていて上品さもあり、それも素敵です。

ただ、言葉が本来持つ意味ではなく、特定少数の意図により字面のイメージを見て「言い換えよう」という動きを作っていくのはあまり好ましい印象ないです。自死とか。障碍とか。女性問題とか。プロパガンダみたい。プロパガンダなのか。

10代の子達が使うような新しい言葉や表現は、その世代の文化を示していたり、自分をそのカテゴリ、コミュニティに所属させるための合言葉のような、仲間かどうか確認するためのワードになっていて、とても面白いです。

でもさすがに大人になって「分かりみが深い」(今は使わないですか?)とか言ってるのはまずいと思うので、自分では使わないですw 

美しい言葉遣いの人は美しく見えるし、できるだけきちんとした言葉を使っていきたいな。

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