渋沢栄一から感じるこれからのゆたかさ

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渋沢栄一の言葉

渋沢栄一をご存知でしょうか。2024年の新1万円札の新しい顔です。

彼は100年前にこんなことを言っています。

事柄に対し如何にせば道理にかなうかをまず考え、しかしてその道理にかなったやり方をすれば国家社会の利益となるかを考え、さらにかくすれば自己のためにもなるかと考える。
そう考えてみたとき、もしそれが自己のためにはならぬが、道理にもかない、国家社会をも利益するということなら、余は断然自己を捨てて、道理のあるところに従うつもりである。

今、世界中で叫ばれているサステナビリティにも通じる考え方です。

僕はこれにとても共感します。

ジャック・アタリ氏の利他主義

先日のETV特集で、経済学者・思想家のジャック・アタリ氏が、こんなことを話していました。

「パンデミックと言う深刻な危機に直面した今こそ「他者のために生きる」という人間の本質に立ち返らねばならない。協力は競争よりも価値があり、人類は一つであることを理解すべきだ。利他主義という理想への転換こそが人類サバイバルのカギである。」

「他社のために生きる」ことが人間の本質と述べていて、まさにその通りだと思っています。

これもとても共感できる内容で、原さんのnoteに書き起こしがありましたので、ぜひ読んで頂きたいです。

日本人の価値観

EU圏では、社会のために、他人のために、環境のために、といったことが重視されるようになっていますが、日本は利己主義、個人主義に進んでいるように感じます。

「自分のために周りが変われ」という主張が多かったり、自分の能力を自己の利益のために使うことを良しとし、無償で提供することを良しとしない風潮を感じます。

これからのゆたかさ

これからのゆたかさは、どれだけ与えられるのか、ということが基準になって欲しいな、と思っています。

してもらえないことについて不満をぶちまけるのではなく、自分ができることを他人に与える。

何か人より優れた能力を持っている人は、自己の利益の追求ではなく、世の中に何を貢献できるのか考えていく。

親、友人、学校、食べ物を作る農家などの生産者さん、それらを運ぶトラックの運転手さん、いつでも美味しいご飯を提供してくれる食品メーカー、病気を直してくれたお医者さん、安全な水を提供してくれる水道会社、これらの発展のための電気を作ってくれる人、自分が突然殺されない奪われないため治安を守ってくれる警察官や自衛隊、そういったものを一つの仕組みとして構築し、安全に健康に生きていける社会を維持してくれる国。

今の自分は、そういったもの全てのおかげでできています。そういった全ての人達に感謝して、社会に返していける優しい気持ちがゆたかさに繋がっていくと思います。

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