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#38 超新星現る!


新聞の一面にこんな文字が踊る。

超新星、それは「期待の新人」だとか「大型ルーキー」だとか、そんな意味で使われている言葉だ。

それを皆がさも当然であるかのように流し読みしていく。

いやいやいや、

いやいやいやいや。

待ってくれよ。

嘘やん。

嘘やんか。

超新星って、ちゃうやんか。

え? ちゃうやんな?

なんだか不安になってきたのでググり。

恒星が急激に増光して新星の100万倍もの明るさになり、以後ゆっくり暗くなっていく現象。質量の大きな星が恒星進化の最終段階で大爆発を起こしたものと考えられる。

デジタル大辞泉より


いや、そうだよな、超新星って言わば星の最期の形態だよな。
死にかけのおじいちゃん星なんだよな。

これが原義であることを踏まえると、期待の新人を超新星と呼ぶのは何となくむずむずする。


そういうわけで、そもそもの「超新星」というワードの由来をググり。

「超新星」という名称は新星(ラテン語の nova の訳語)に由来する。新星とは、夜空に明るい星が突如輝き出し、まるで星が新しく生まれたように見えるもので、ルネサンス期には既に認識されていたが、1885年、アンドロメダ銀河中にそれまで知られていた新星よりはるかに明るく輝く星が現われ、新星を超える天体の存在が確認されたため、supernova (「超」新星)の語が生まれた。

wikipediaより

あ〜、これならわかる。

突然輝き出した光に大型ルーキーを例えるならめっちゃわかる。

なるほどな〜。

でも、結局超新星ってのはクソデカ爆発を起こした後消えちゃうわけで。突如輝き出した後には暗くなっちゃうわけで。

それが正しく比喩されているのだとするのなら、鳴り物入りで入ってきたルーキーも一度話題に上がった後はすぐに消えちゃうとかそういう暗示に聞こえちゃいますよね。

……流石にそれはナナメに捉えすぎかしら。

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