2020/7/6-7/12 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
火星が牡羊座に入って歩を進め、カッカした雰囲気が感じられます。活動宮に6星集合で、アクティブで積極的な時間となります。月食を終えて「一つの軌道に乗っていく」感じもあるかもしれません。とにかくこの方向で行くしかない、という覚悟を決めて動き出す人が多いでしょう。

金星と火星はこのままセクスタイルを組まずに、すうっと金星が逃げ切りますが、今週来週くらいはオーブ内、躍動的で賑やかです。楽しく盛り上がっている感じ、ハジけている感じが窺われます。どちらも「安定させよう、まるくおさめよう」みたいな感じのない配置です。どうしたらもっと面白くなるか、という観点でものを考える星で、ユニークなアイデアを楽観的に打ち出すことができる形だなと思います。…単に夢中になって遊んでるみたいな感じもあります(爆)

今週、その火星は逆行中の水星とスクエアを組み、「もの申す」形となります。蟹座の逆行水星は「普段言わないようなことを言う」形です。水星は知とコミュニケーションの星ですが、水の星座の水星はイレギュラーとされ、さらに逆行中ですので、今、とても複雑な状態にあるのです。普段のストレートな物言いではなく、理路整然と立て板に水! でもなく、大向こうを気にしたキレイなタテマエでもない、言わば「もっとつっこんだ話ができるとき」と言ってもいいかもしれません。

蟹座は「模倣の星座」と言われます。私たちは幼い頃、周囲の大人や子供のマネをして成長していきます。私たちが喋っている言葉も、もとをただせばすべて「マネ」です。マネをしている、ということは、「マネ以上のもの」にはなりにくい、ということでもあります。一般によく使われる表現があれば、「分かりやすい伝え方」はその表現に収斂します。「耳慣れない言葉」「誰も使っていない言葉」は、「わかりにくい言葉」です。

でも、時にはわかりにくい言葉で話している人が目について、自然にその人のマネをすることで、「新しい話し方を獲得する」ことがあります。さらに、その「新しい言葉」によって、「新しい考え方」を手に入れられることもあります。思考は全て、言葉でできています。たとえば「勝ち組・負け組」という言葉を知らないときは、そうした考え方そのものを知らずにいたはずです。「勝ち組・負け組」という言葉を知って初めて、周囲の人々がその二色に分かれて見えてきたりします。「言葉」と「考え」は、そんなふうに、一体化しています。

そう考えると、たとえば蟹座の逆行水星は、「自分が知らない言葉を使う人に出会い、その言葉を模倣することで、新しい考え方を心にインストールする」ようなことを示すことがあるのかもしれません。もちろん、「蟹座の逆行水星」が表しうることは本当にたくさんあるわけですが、そのなかの一つとして、そんなことが挙げられるのかな、と思います。

特に今週は火星とブッチガイになっており、「闘うための言葉」「闘いの武器や防具となるような思考」「蓄積された怒りを表現するための新しい言葉」などが思い浮かびます。私たちは怒りを表明するときにも、適切な言葉を知る必要があるのかもしれません。

週末12日、水星は順行に戻ります。逆行は6月18日からでしたので、そのあたりから停滞していたこと・混乱していたこと・迷路の中に入っていたこと、などがあれば、この12日当たりを境に、正常化していくかもしれません。あるいは、この間じっくり学び、考えてきたことに、一つの答えが出るかもしれません。

逆行も順行も、「ジャストその日!」ではなく、少し前倒しで体感できる、という向きもあるようです。12日まで逆行ムードバリバリ、ではなく、週明け、あるいは週の中程には、すでに「夜明け」が感じられるようです。

今週はそんな感じです。