2020/7/20-7/26 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はなんと言っても、21日の新月です。蟹座で今年二度目、土星のぴたぴたのオポジション、非常に印象的な、ソリッドな新月です。新月なんですが、土星に対してのオポジションが、妙な満月感というか、「満ちた」感じがあります。今年一月に振り込まれたサイコロの目の分、全部コマを進みきったのがここ、みたいな感じです。どんなだ。
半年間のプロセスが「満ちきった」感じというか、ある到達点に達して、新月らしく「仕切り直し」を求められるようなイメージです。

土星は長い時間の流れを、月は新陳代謝とか、生命のサイクルのような「変容」を象徴します。長い間変わらない遺跡のようなものもあれば、命のバトンを渡し続けてグルグルと繰り返されていくことで「保たれる」ものもあります。柔らかく脆いものの中に刻まれた永遠、長い時間の中でやがて朽ち果てて消滅するのを待っているようなもの。

たとえば、ある仕事をしている人が、その仕事を続けるかどうか悩んだとき、「意志や思いがどうあれ、結果としてそれが続いているなら、それが向いてたということだ」という話がありました。10年20年とやってこられたことであれば、ある程度は向いていたと言えるので、それを続けるかどうかはまた別の判断だったとしても、少なくとも「適性がないからやめる」という解釈にはならない、というのです。

「力がある者が生き残るのではなく、結果的に生き残ったものに、なにかしら有利な点があったのかもしれない、ということしか言えない」ということがあります。蟹座-山羊座の現実感、時間を超えていく力のイメージには、そんな感触があります。

今週はそんな感じです。