2020/10/5-10/11 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
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で、今週の空模様です。

今週は満月あけて、ちょっとホッとするような感じがあるかなと思います。水星は蠍座に、金星は乙女座に入り、牡牛座天王星と「調停」の形を組みます。金星も水星も、この場所ではちょっとイレギュラーというか、あまりストレートではない、変化球的な雰囲気を纏います。そこに、別の意味ですごく変化球的な星である天王星が絡むので、この形はとてもユニークです。「予想の遙か斜め上を行く展開」みたいな言い方が最近は結構一般的ですが、まさにそんな雰囲気の配置です。「そっちにいくんだ…」みたいな、ちょっとボケッとしちゃうようなおもしろいことが起こるかもしれません。

牡牛座天王星と蠍座水星のオポジションは、「鋭すぎる爆弾発言」な感じがあります。「確かに本当のことなんだけど、そのまんま言っちゃうんだ」というようなシャープな言動を、乙女座金星が柔らかく、ちょっと天然な感じで和ませるようなイメージがわきます。あるいは「良かれと思って仲裁したのに、なぜかどんどん変な方向にころがっていくぞ、まあ、そのおかげで最悪の事態は免れたからいいか」的な展開になるのかもしれません。どんなだ。

火星は逆行中で、冥王星のスクエアに向かいます。どんどん地面を掘ってマグマに到達しようとしているような、「熱を探しに行く」みたいな感じもします。金星・水星・太陽・木星がみんなちょっとアレな立ち位置で、相対的にオウンサインで順行している土星が一番強い状態になっています。土星最強です。この単独最強の土星は、不思議と、みんなから「見逃されている」ような感じもあります。大きすぎるものは、その存在に気づきにくい、というところがあるのです。また、立ち向かっても倒れそうもないものからは、無意識に目を背けたくなる、ということもあるのかもしれません。

ただ、この土星はもう山羊座の終盤で、12月17日には山羊座を抜けて行きます。水瓶座でも土星は引きつづき、強い状態に置かれますが、その意味合いはだいぶ異なります。山羊座土星の象徴する「古い時代から継承されている力」「時間をバックグラウンドにした力、システム」は、今「最強」であっても、永続的なものではありません。この「強いけど、先が見えている」という状態をどう捉えるかが、今週のテーマなのかもしれません。

これは一般論なのですが、たとえば宵の明星が出ている期間は、毎日夕方、西の空に明るい金星が見えます。なので、帰り道に毎日金星を見上げながら、「金星はいつでも見えるもの」という気持ちになります。でも、金星はそのうち「明けの明星」にかわり、帰り道には姿を現さなくなります。見えなくなって初めて、「金星はいつでも見られるものではないんだ」ということを、強く意識するようになります。

今の「最強の土星」についても、似たようなことが言えるのかもしれない、と思うのです。今はごく当たり前に一番強いものも、「ずっとそう」ではありません。そのことを新しい形で意識すると、「今やっておくべきこと」がよくわかってくるのかもしれません。たとえば戦争中、戦争協力した詩人や文学者たちの中には、戦後深く後悔し、謝罪した人がいます。「時代」は私たちの行動を拘束していますが、その「時代」は永遠ではありません。時代の出口がもし、見えかけているとするなら、自分はどう行動すべきか。そのことを今、考えていけるときなのかもしれません。

今週はそんな感じです。