2021/5/3-5/9 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。

閉塞感の強い、苦しい時代が続いていますが、星は少しずつ動いています。
今週は水星が4日、双子座に移動します。今回の双子座水星入りは、6月の逆行をはさんで7月前半にまたがる、少々長丁場のプロセスです。今週以降、時間をかけて語り合ったり、腰をすえて学んだりする機会を得られるかもしれません。水星はコミュニケーションと学び、移動の星で、双子座は「自宅」、持ち味を発揮しやすい配置とされます。風の星座の力が強まって、より「風通しがよくなる」「声を上げやすくなる」感じがあるかもしれません。

4/15から牡牛座に位置している金星は、9日に双子座に抜けていきます。今週中、海王星・冥王星・木星の3星と次々に強い角度を結んで行くのですが、昨年末くらいからの大きな流れについて「次々に愛のスイッチが入っていく」ような感じがあるかもしれません。既にある動き、流れ、状況に対して、強い愛の星・金星が声をかけ、ビビッドな展開を「起動」していくようなイメージが湧くのです。「そろそろだな」と予期していた大きめの変化がどんどん展開していく、顕在化して転がっていく、といったことになるのかもしれません。

大きな世の中、大きな社会、大きな力。そういうものを前にして、私たちはしばしば、無力感や徒労感を抱き、半ば絶望に近い思いを味わいます。でも、「それにどんな意味があるか」「それでなにかが変わるのか」という結果についてはひとまず置いて、「純粋な思いから、ただそうしたいという動機のためだけに行動する」ということも、今は面白いのではないかという気がします。たとえ焼け石に水でも、大海に小石を投げるような無意味な行為に過ぎなくても、「その行動をとる」ということ自体に、自分にとっての重要な意味がある、ということがあるものだろうと思うのです。牡牛座の金星、双子座の水星、そろそろ魚座に入ろうとしている木星。オウンサインの星は、「行動それ自体に目的がある」ようなイメージの配置なのです。「それがなんの役に立つのだ」という問いを無効にするような純粋なエネルギーが今、ひたひたと満ちつつあるのではないかと思います。

今週はそんな感じです。