2020/12/14-12/20 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
いよいよ『3年の星占い 2021-2023』、後半6星座が発売となります! どうぞよろしくお願いいたします!

で、今週の空模様です。

ちまたで話題の「グレート・コンジャンクション」は22日なのですが、実は星占い的には15日から、もう節目も節目、バリバリの転換点が始まっております。日本からは見えないのですが、南米などで見える皆既日食が15日、そこから金星・土星・木星・太陽・水星の怒濤の移動が起こるからです。ちょっとコワいくらいの、ドラマティックな時間帯です。

星座から星座へ星が移動するのを星占い的に「イングレス」と呼ぶのですが、この「イングレス」のタイミングは、何かしら大きめの変化が起こるケースが、けっこうあるのです。たとえば、あの東日本大震災は、天王星のイングレスのあたりで起こりました(もちろん天王星イングレスの日は必ず地震が起こる、というようなハナシではありません)。星座と星座の境目は「グラデーション的な場所」と捉える占い手もいますが、この境目を非常にクッキリした国境線のように捉える考え方もあります。たとえば「(月の)ボイドタイム」の終了時間は、月のイングレスの瞬間です。太陽のイングレスはすべて、24節気の中気です。これらは、境界線をまたぐときが「特別な瞬間」で、そこから時間が切り替わる、という考え方と言えます。

そんな「イングレス」が、今週は月の他に5つも重なっているわけで、大いに切り替え時、シフトやスイッチの時間帯、というイメージがわきます。今週より前と今週より後で、明確に「違う時間だ!」と感じられる、カラーの転換が起こるのではないかと思うのです。

金星は蠍座から射手座へ、木星は山羊座から水瓶座に移動するのですが、これらはどこか「回復」「復調」感がある動きです。たとえば、人の「長所」は、過剰になったりひねくれたりするとすぐ「短所」になります。長所と短所はたいてい、同じようなことを書きます。長所が「反応が早い、行動的」ならば、短所は「おっちょこちょい、早合点」となるわけです。このところ、本来は長所である部分がなぜか短所的な表れ方をすることが多かったのではないかと思うのですが、今週を境に、その状況から脱出できるかもしれません。

日食が起こる射手座は自由の星座です。土星と木星が入る水瓶座も、自由の星座です。日食も、2星の水瓶座入りも、どちらも「スタート!」の意味合いの濃い動きなので、今週はどこか「脱出」「突破」感を感じる人も多いのではないかと思います。閉塞感から抜け出すような、トンネルの出口にたどり着くような、そんな状況に立ち至る人が少なくないはずです。

毎週毎週星の動きを書いてもう20年ほどになるのですが、ここまでハデな週はなかなか、なかったように思われます。占いを読む方はたいてい「いいことがおこるか? それとも、わるいことがおこるのか?」という関心を持つ事が多いと思うのですが、今週のような動きを見ると、「ああ、いいこととか、わるいこととか、そんな日常的な枠組みでは捉えられない『スタート』というものがあるよなあ」と思わずにいられません。

「星の動きがハデだよ!」と書かれていれば、「まだ全く知らないことが勃発するはず!」と想像したくなります。その可能性も実際、充分以上にあると思います。ただ、「既にスケジュール帳に、重要な予定が書き込まれている」ケースも多いのではないかという気がします。たとえば私自身、17日は『3年の星占い』後半6冊の発売日ですし、大会合の22日は、オンラインイベントに(音声だけで)初めて参加させて頂くことになりました。

こんなふうに、けっこうちゃんと「始まり」イベントが入っているのですね。皆様もそんな感じのことがあるんじゃないかと思います。

今週始まったささやかなことが、何年か経ってとても大きな活動に育っている、といったことも起こるかもしれません。どんなことがあったか、メモ程度でも、日記をつけておくと、あとで役に立つ可能性があります。特別な星のイベント、色々な形で楽しみたいですね!

今週はそんな感じです。