2021/6/14-6/20の星占い 双子座

「金の鉱脈」のようなものが見つかるかもしれません。何か隠れているとても大きなものを掘り当てて、自分のものにできる時なのです。そこにはもちろん、あなた自身の働きかけが作用しているのですが、ダイヤモンドや金は、あなた自身が作ったものではなく、長い長い時間の中で起こった大自然の偶然の重なりによって、そこに生まれたものです。つまりは「ギフト」なのです。

人間は「自分の力」を、なかなか公平に捉えることができません。自己過信や過剰な自己否定、自己評価が高すぎたり低すぎたりと、バランスが悪いのです。さらに、少しちゃっかりしていたり、うっかりしていたり、ちょっぴりズルかったりする自分のことは、なかなか自覚できません。

ですがおそらく、大自然とか、歴史とか、大きな世の中の流れのようなもののなかに潜む、自分の力などではとても生み出せないような「ギフト」を受けとるには、そうしたちゃっかりうっかりの、ちょっとだけズルいようなところが、とても大事なのです。ズルいというのは、人を出し抜くとか傷つけるとかいうことではありません。これらは多分「自分を守るための言い訳をしない」「小さな正義に拘って大局を見ないことの愚を知る」ということなのだと思うのです。

中世ヨーロッパの協会では、礼拝が終わったあとが大変だったそうです。人々が祝福を受ける順番を譲り合って、なかなか順番が決まらない、というゴタゴタがいつも起こったのです。「人に順番を譲る」のは、確かに美徳です。でも、その美徳をみんなが守ろうとした結果、みんながいつまでも帰れなくなってしまいます。さらに、なぜみんながその美徳を守ろうとするのかと言えば、あとで「あのひとはずうずうしい」と言われないようにするためなのでした(!)。この手のナンセンスは、現代社会にも随所に見られる気がします。

今週のあなたは、そんなトラップにはまらないでいられます。そして、自ら手を伸ばし、より大きな時間の流れから生まれたものを、しっかり受けとることができるだろうと思います。それは、どこか懐かしいようで、とても新鮮なものであるはずです。