2020/3/30-4/5の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
「世界がひっくり返った」という表現を、大袈裟な意味でなく使ったのは初めてのような気がします。
目に見えない「敵」への恐怖や不安に耐えて、それぞれの場所で任務を遂行しているたくさんの方々への、畏敬の念でいっぱいです。医療現場は勿論、ライフラインや生活必需品の流通、世の中を様々な形で守るために、最前線で闘っている方が世界中にいるということが、ひたすら有り難く思われます。

こんな時に星占いをやってもいいのかな、という思いは、東日本大震災の時も、近年の台風や水害の時にも、何度も感じてきたことです。ですがその都度、「いつもどおり」を守ることも大事なのだ、と考えました。これを読んでいる皆さんも、おそらくできる限りの力で「いつもどおり」を守ろうとされていると思います。その思いを分かち合って、今週も更新しようと思います。

地上は大変なことになっていますが、それとまさに「照応」するかのように、空もハデな動きを見せています。といっても、この「ハデさ」は、「加速」ではなく、「変化」のハデさです。年明けからの「山羊座祭り」(山羊座に星が集中する状態)が、さらにほどけていくのです。

22日の土星移動に続き、今週31日に、火星が山羊座から水瓶座に移動し、山羊座には2星の状態になります。さらに週末には、金星が双子座に移動します。この移動も大きなポイントです。金星は通常、1ヶ月くらいで1つの星座を抜けて行くのですが、逆行時は数ヶ月滞在します。この4日から8月頭まで、金星は双子座に長期滞在するのです。

このところ、風の星座に星が少なくなっていたのですが、今週を境に一気に3星まで増えることになります。文字通り「風が出てきた!」というイメージです。カゼなんてとんでもない!と思われるかもしれませんが、星占いでいう「風」は、コミュニケーションや知的活動、人や物事の「関わり」を象徴します。つまり、星占いで「風が出てくる」ということは、「コミュニケーションが活性化し、人々の関わりに新しい要素が加わり、交流が広がり、知見が増える」というようなイメージになるのです。

今は「目に見えないもの」と闘うために、多くの人が多くの情報を必要としています。中には「情報に酔った」ような状態になっている人もいるかもしれませんが、みんなが声をかけ合って、必要な情報を共有して、ともに歩もうとする様子があらゆる場面で見て取れます。「声」は、前向きなものだけではなく、怒りや嘆きのようなものも含まれますが、それらも立派な「声」です。たくさんの「声」で、人間の社会が作られています。人間の社会のルールは「だれかがどこかできめたもの」ではなく、社会に所属する私たちが決めて行くしかないものです。そこでは「声」が欠かせないはずです。たとえ間違ったことであっても、それを声に出し、さらにそこに声をかけ合っていくことによってしか、ただされないのだろうと思うのです。

風の星座には「反抗・批判・議論」という要素も含まれます。とはいえこれは、単に相手を言い負かそうとするようなものではありません。風はあくまで「ロゴス(論理)」だからです。更に言えば、水瓶座は友愛の世界、双子座はメッセンジャーの世界です。理知的な対話が広がっていくイメージが浮かびます。

今週火星と土星が位置する場所は、ちょうど、年末のグレートコンジャンクションの場所です。「時代の境目」としての「2020年」を思わずにはいられません。

今週はそんな感じです。