2020/2/24-3/1 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
あっというまに3月です、
だんだん温かくなってきて、
早春のイメージが最近、私の中で変わりつつあります。

先週から水星が逆行して魚座3星集中、
山羊座に4星集中、ということで、
とてもメリハリの効いた時間の中にあります。
魚座は「目に見えないもの、拡大」、
山羊座は「目に見えるもの、管理」の世界で、
なんだか現実と呼応しているような感じもいたします。
もちろん、星占いと現実は
「因果関係」にはありません。
「この星の影響でこうなっている」
と考える占い手もないではありませんが、
少なくとも私は、そういう立場ではありません。
星と現実とは、原因と結果の関係ではないと思います。
「因果関係がないが、なんとなく符合している(ように見える)」
という状態を
「照応(コレスポンダンス)」
と呼んだりします。

私たちは、まず現実というものがあって、
それを私たちの知覚が認識しているのだ、
と感じていますが、
逆のケースも少なくありません。
私たちが「見たい景色」のイメージがまず、あって、
現実の中からそれに合うものだけを選び出して、
「現実に、この景色が見えている!」
と考えてしまうのです。
わかりたいことだけ、みたいことだけを、
目の前に広がる世界の中から注意深く選び出す
という作業を
全く無意識にやっているのですから、
自分のアタマがちょっとこわくなります。
「色眼鏡」どころの騒ぎではない事も多いのです。

魚座での水星逆行期は、
そうした、心理的な迷路を逆向きに辿って、
「自分たちが本当はなにを見ている(見た気になっている)のか」
を思い出しやすいのかもしれません。
「見なければ、ないも同然」
という考え方は、
それがある意味で役に立つ場合もありますが、
あとで「見ないようにしたもの」から
大しっぺ返しを食うこともあります。

「自撮り」をする人たちは、
誰がそれを撮影しているのかを見せてくれますが
他者を、外界を、風景を撮っている人々の姿は、
その画像を見る者の目に触れません。
でも、魚座水星の逆行は、
「その画像を撮っている人」のほうに
目を向け得るのだということを教えてくれるようにも思います。
情報の「情」の部分はいつも、
写真に写っている人の眼差しのなかにあります。
それは、少し立ち止まって考えてみるだけで、
鮮やかに見えてくることもあるのだと思います。

今週はそんな感じです。