2021/4/5-4/11 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。

先週末4/4に水星が魚座から牡羊座に移動し、双子座の火星とミューチュアル・リセプションの状態になります。ガンガン喋る、議論する! というイメージの配置です。3/16に魚座入りして以降、コミュニケーションを司る水星は、ある意味において「イマジネーションの世界に遊んでいた」ような状態だったと言えます。詩や文学、音楽、映画やドラマなどの世界には親和性が高い一方、リクツの世界、ロゴスの世界が歪みやすい配置です。自分は充分以上に冷静で、論理的で、中立的だ! と感じている時ほど、実はどこまでも感情的になっている! といったことが起こりやすいのです。第三者の目には、その人が感情的になっていることが明らかにわかるのですが、本人は「自分は客観的な理性そのものだ」と感じてしまうのです。

だれにとっても、自分の「心」に向き合うことは、本当に難しいことです。誰しも何かしら意見を言おうとするときは、「自分が正しい」と感じています。その一方で、「なぜこの意見を言いたい気持ちになったのか」という動機については、ほとんど無自覚です。発言の動機は、すべて「感情」です。その感情に気づかぬまま「自分は正しいから発言したいだけだ」と感じてしまうのは、理知の水星が「溺れている」ような状態だからなのかもしれません。

そんな水星が水から上がって、カリッと乾いた荒野を馬で駆け抜けていくような「脱出」感があるのが今週です。太陽も強い状態にあり、ストレートで強い自己主張と、それを力強く「キャッチボールする」スピード感、ラリー感が感じられます。さらに、魚座の海王星も双子座火星とスクエアを組んでいます。ここは少々トリッキーでもありますが、強烈な正直さが感じられる形とも言えます。「うそつきは まあ しょうじきものだ」というまど・みちおさんの詩の一節がありますが、それを想起させられます。一般的な「守り」の感覚が取り払われたところで、びっくりするような暴れかたができる、みたいなイメージもわきます。どんなだ。

そういうわけで、今週は賑やかで、かなりやんちゃな雰囲気です。センサーが鋭く、好奇心が強く、敏感で素直で、小さくまとまろうとか、知ってる範囲でおさめようとか、そういいった発想があまり感じられません。子犬のやんちゃさ、子猫の冒険心、どこまでもいこう! みたいなフレッシュなタイミングとなりそうです。

今週はそんな感じです。