2020/5/4-5/10の星占い 蠍座

「自分」はこの肌の中におさまった部分だけでできているようで、実はそうでもありません。だからこそ、たとえば大切な人を失えば、身を切られるような苦しみを味わいます。見知らぬ人から心ない言葉を投げつけられただけで、痛みを感じます。もし「自分」が「自分」の中だけで完結しているなら、他者の些細な挙動にあれこれ過剰な反応をしたりしないで済むはずです。

とはいえもちろん、「どうでもいい人」にされることと、「大切な人」に関することとでは、感じ方は大きく違います。私たちは外界とグラデーション的な繋がりを感じながら生きていて、そのグラデーションの最も濃い部分、境目が全く判然としないような部分に、大切な人や愛する人が存在するのだろうと思います。

今週、自分と「大切な人」「愛する人」との境目の曖昧さを、深く実感できるような出来事が起こりそうです。自分とこの人の心の距離は、こんなにも近かったのか! と驚かされるような場面もあるでしょう。「自分を大事にすることは、相手を大事にすることに繋がる」と言われても、なかなかぴんとこない人も多いわけですが、それをイヤでも信じざるを得ないような「証拠」を、今週、掴むことができるかもしれません。