2020/10/12-10/18の星占い 牡羊座

「話したかったけれど、話さなかったこと」。
「渡そうと思っていて、渡しそびれたもの」。
「会った帰り道に思いついた、うまい返し、アドバイス」。
誰かに会った後にこんなものを「持ち帰った」経験が、誰でも一度くらいはあるのではないかと思います。
「一期一会」とは言いますが、毎回「やりきってしまう」「完璧な時間を共有する」のは、不可能ですし、どこか味気ない気もします。
本当に大切な相手とは何度も時間を共有し、時間を積み重ねることで、繋がりが強まります。「また会える」からこそ、上記のようなものを「持ち帰る」ことには、特別な意味があります。「持ち帰ったもの」こそが、次に会う口実になることもあるわけです。

今は人と自由に会うことが難しい世の中ですが、それでも人との関わりやコミュニケーションは続いていきます。「続いていく」のは、きっと、毎回なにかを「残している」「持ち帰っている」からなのだろうと思うのです。

そんなふうに、「過去に持ち帰ったもの」を、今週また持って、誰かに話しかけることができるかもしれません。あるいは、今週誰かとの関わりの中で「持ち帰ったもの」が、その先の関係を作ってくれるかもしれません。
過去に少し遡って、お互いの持っているものをやりとりして、その中で決して「精算」しないままに、少しアンバランスで持ち合っていくこと。今週はそんな「やり残したこと」が、特別な意味を持って輝くようです。

17日前後、素敵な出会いがありそうですが、この出会いにもまた、過去と未来の不思議なオマケのようなものが絡みついているかもしれません。まっさらなところにゼロから絵を描き出すような「出会い」ではなく、自分がここまでに持ってきたものや、相手が時間の中に置き残してきたものが絡まり合った結果、「出会うべくして出会う」瞬間を生みおとすのかもしれません。