2020/10/5-10/11の星占い 山羊座

たとえば教室で生徒を前に教壇に立つ先生や、大きな会社を経営する社長などは、生徒や社員の目には、とても強い力を持った存在として映ります。
でも、先生や社長自身は、生徒や社員には想像もつかないような恐怖心、不安感、おびえ、警戒心などに苛まれている場合も少なくないのです。更に言えば、そうした不安や警戒心を抱えている状態では、生徒や社員が見ているような「自分の強さ」は、意識にのぼりません。

あなたはいま、とても「強い」状態にあります。周囲から見て、実に強大な力を手にしています。でも、あなた自身はひょっとすると、そのことに気づいていないかもしれません。自分が周囲に、どれほど「強く見えている」のか、わかっていないのかもしれません。それで、小人国に行ったガリバーのように、うっかり身近な人を傷つけてしまうようなことも、もしかしたらあるのかもしれません。

力を持っているということは、文句なしに素晴らしいことです。誰もが力を欲しがります。強くなりたいと願います。今のあなたは、その力をつかって存分に、やりたいことができます。自分の心を充たすことも、嬉しいことも、楽しい事も、善いことも、人を助けたり喜ばせたりすることもできます。これは、本質的にとても「いいこと」です。

自分がどれほど強く見えるか、実際どの程度強い力を持っているのか。
自分の力を自覚せずにいるということは、おそらく、「謙虚さ」とは違うのだろうと思います。そのことを知らないでいると、いろいろ難しいことが起こります。誰もが欲しがるような力を持っているということは、諸刃の剣です。

この時期、カベや立場、境界線を越えたコミュニケーションが、そうした少し危険な状態から、あなたを自由にしてくれるでしょう。普段なら話をしないような相手、立場も境遇もかけ離れているような人々と、個々に話をするとき、「自分の力の大きさ」が解ってくるだろうと思います。
慣れ親しんだ世界だけにとどまっている時には、「自分の力」には無自覚になりがちです。異質な人々との出会いはこの時期、あなたに、ほかならぬあなた自身の真実を教えてくれるだろうと思います。

そして、それを知ることによって、「力」はより、使いやすくなります。あなたの本心が望む方向に、より伸びやかに、思い切って、その力を使っていけるようになるはずです。