2020/11/16-11/22 全体の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
なんと! 『星栞 2021年』の山羊座と水瓶座が重版決定しました! お買い上げ下さった皆様、ありがとうございます!!

私の12星座別の本では、いつも水瓶座がブッチギリでたくさん買って頂ける事が多いのですが、山羊座が売り上げ上位に来ることは少なかったのです。で、今回、ちょっとびっくりしております。ちなみに、いつも売り上げで下の方なのは、牡羊座です。そして、担当編集者さんは牡羊座です。


来週の空模様ですね。

15日の蠍座新月が明けて月が膨らんでいくフェーズに入る、フレッシュな雰囲気の週です。山羊座のステリウム(木星・土星・冥王星の集合状態)に対し、太陽は蠍座からセクスタイル、金星は天秤座からスクエアを、それぞれ組んでいきます。全体に星座の終わりの方で起こるアスペクトで、「熟し切った果実が落ちる」みたいな、とても濃密・濃厚・重量感あふれる雰囲気の形です。「落ちる」という言葉は一般に、あまりいい意味で使われることはないんですが、「実が熟し、機がやってきて、実が自然に落ちる」という現象は、とても福々しく、生命力に溢れているな、と思います。実が落ちればタネがまかれ、新しいサイクルが始まっていくことになるからです。

生活の中では一般に、自分から何かを意識してぐっと始める時間もあれば、向こうからなにかが来てびっくりして、そこからなにかが始まっていく時間もあります。さらに、「示し合わせたわけでもないのに、全体が自然に動き出す」という時間もあるのではないかと思います。「機が熟す」「契機」というようなタイミング、唯一無二の「そのとき」が自分たち全員を包み込んで運んでいくような瞬間を、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

今週、そんな「機」が訪れるかもしれません。2020年という時間のなかで熟してきたものが、次の物語へと静かに形態を移行していく、その瞬間が今週巡ってくるのかもしれません。こういう時間は「掴まえる」ものでも「生み出す」ものでもなく、ただ「気づく」「乗る」ものなのかな、という気がします。

蠍座に入った水星は、牡牛座の天王星にオポジションを組みます。とてもシャープな配置です。水星はこないだまで逆行していましたので、この形は10月前半と後半に二度、できあがっていた形です。今回が最終ヒットということで、10月から議論してきたことにここで最終的な結論が出る、オチがつく、みたいなことになるのかもしれません。天王星・水星の組み合わせは、「前例はないけれども最も合理的で論理的な案を採用する」みたいなイメージがあります。「なんとなくみんなの行く方に行く」といった消極性は一切ありません。古い慣習をたたき割っていくような、勢いのある「結論」にたどり着けそうです。

週末、金星と太陽がそれぞれ、星座を移動します。ゆえに週の半ばは、「風が変わる前にやっておきたいこと」をガンガン片付けておけるような、アクティブな時間となりそうです。

今週はそんな感じです。