値段の話。

なんの値段だよ!って話ですが『値段=オッズ』です。
オッズがどうこうの話はよく耳にしますが、あんまり値段って表現聞かないのでとりあえず最初に書いときました。

で、その『値段って何よ?』を改めて。

【オッズ≒支持率。かつ、オッズ≠支持率】

意味わかんねーわwwってなりそうですがとりあえず我慢して読んでくだしゃあ。
ちなみにここで指すオッズは統計学上のオッズ比とは別物の競馬的意味合いでのオッズです。さらに意味分からんwwって人はスルーしてもらって大丈夫ですけど、AI勢や真剣に馬券やりたい人は知って損無しなので調べといてください。博打的側面のリスク管理には役立ちます。予想の役には立ちません。話がそれたので馬券オッズに話を戻して。

オッズ=総払戻金額/該当馬の売上金額

総払戻金額はみんな大好き控除率の話になるのでとりあえず単勝(80%)を使い、該当馬の売上金額は全体売上の割(売上占有率=支持率)に置き換えて...

オッズ=控除率/支持率

こうなります。
で冒頭のオッズ≒支持率。かつ、オッズ≠支持率。これになります。
支持率って普段の生活の中で考えると何人の人が対象に賛同しているか?みたいな選挙的場面でしか使わないと思うのですが、馬券は一人何票でも投票できる(100円を一票として)ので、この辺をちゃんと理解しとかないと分けわからん事になります。だから値段の話って認識です。
100人が10頭に一票(100円)しか投票できない場合と青天井で投票できる場合の支持率は意味合いが変わりますって話です。

で、それを馬柱へ反映すると以下図。

画像1

こんな感じ。マイナーな番組でごめんなさい。
人気順に並べてありますがオッズ差に対して支持率の減少率が小さくなりますね。当たり前ですがコレが人気サイドは過大評価、不人気サイドは過小評価される仕組みです(値段対比)。
オッズが0.1ポイント下がる事が支持率としてなんぼ程反映されるのか?
この辺りが本来身に付けるべきオッズ感覚なんじゃないのかな?と思っています。
で、次はみんな大好き期待値の話。

※支持率を合算すると101.2%になってますが普段はこれを100にするために補正値を使います。まあ何かしらに実装しない限りはぱっと見の数字感覚の話なんで誤差範疇で処理して無問題です。大事なのは認識の刷新です。

【期待値と予想価値】

控除率の話出したらしなきゃならない期待値の話。
控除率(分母都合で引き続き単勝で)は該当馬券すべての馬を買い続けたらこの数字に収まりますよ。って値(試行回数分母は極限)なんですがこれを突破すれば全頭買い続けても理論上勝つる!!そんな夢のようなお話なんですけど、時間と資金は有限なので今回は予想の価値を期待値に絡めて。

とりあえず共同通信杯。こんな感じ。

画像2

並び順は人気(=支持率)にしてあります。
期待値に関してはその馬を消した場合に発生する全馬の単勝を購入した時の期待値です。※人気サイドが来たらガミるのは当たり前の話。

当たり前ですけど、人気サイド程消す価値(期待値)高いですね。
だって支持率集めてますから人気サイドが飛べば高配当の原理原則にのっとった結果になります。

ここから考えられることは作業内容の価値判断。
予想作業において最も価値のある(期待値を持つ)行動は人気サイドを買わない理由を明確に提示する事が重要であると読めます。
正味不人気サイドの消しとか予想作業として無意味です。
※購入において不人気サイドは重要。むしろ肝。

よくTLで『人気サイドだけ挙げるなら誰でも出来るわwその予想でどうやって勝つんやww』みたいな話を見かけますが、本当にそうでしょうか?
購入検討対象馬だけ見れば確かにそうかもしれませんが、オッズ(支持率)に照らし合わせ、根拠を持って単勝購入対象から外せる人気サイドがいた場合、人気サイドのみの予想であったとしても使用方法とその有用性は変わってきます。

もちろんこれは購入試行回数の分母が極限にしてある話なので、単一レースの場面を持ち込むのは少し微妙なのですが、少なくとも支持率20%以上の馬を根拠を持って消しつつ人気サイドをしっかりと上げている予想に関しては無意味ではありません。

こんな風に期待値と支持率を理解すると予想作業そのものを見直すきっかっけにもなると思うので是非一度、自分が何を予想して、それは購入馬券に対してどのような効果をもたらすのか?なんてのを考えてみるのも良いと思います。

追記

この記事は期待値を無視して予想準拠で馬券を作る作業を否定するものではありません。また、根拠の有無を抜きにして人気サイドを消し続ける作業は結果として期待値を上げる為有効と勘違いしがちですが、昨今の人気サイドの馬券率(勝率)は上昇し続けています(市場全体の予想精度上昇)。
これは不人気サイド弾幕購入の利率が下がり(馬券確率を持った中下位の単勝が絶妙に買いにくい)、人気サイド程丁寧で高精度の予想分析が必要になっている事を意味しています。

と、今回は単勝のみで記事を構成する為に一応期待値的な文言を使いましたが、本来これは券種を跨ぎ相手筆頭紐推奨の買うべき馬(値段比)を探す為の作業入口でしかありません。
間違っても何かしら確信めいた予想法だと認識しないようにしていただけると大変うれしく思います。

なんしか少数点で馬券作る人は凄まじい。そんなお話。

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