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やる気について考える② ~やる気について深める=人の欲望を知る

どうもkazです。

昨日に引き続きやる気の話。


昨日、我々”やる気”について考えなきゃいけないのは

やる気を出す必要がある行いが本当にやる気を出す必要があるものか見定めやる気の構成要素を知りそれを応用し打ち手を講じること。

やる気のリソースの正体を見定め、必要なときにやる気を出し、不要なときはむしろやる気を暴走させないようにすること


の2点が肝になるといった話をしました。

今日はやる気の正体とか考えていこうかなと


◆そもそもやる気ってなんだよッ

敢えて定義をせずにざっくりやる気というテーマで話を進めてきましたが、そもそもやる気ってなんなんでしょう?やる気がある状態ってどういう状態なんでしょう?

webrio辞書を引用すると

やる気
読み方:やるき

物事を行おうとする気持ち、欲求などを意味する表現。

と書いてあります。ちなみにwikiには書いてないっぽいです。


まあ、例によってすんごいざっくり書いてありますがここで欲求という表現がされているのが興味深い。

強欲・・・って聞くといいイメージなさそうじゃないですか

他にも欲深い、欲望、欲に捕らわれる、欲を断ち切る等々良くないイメージの言葉の方がイメージできますよね。

「いやなんか、、、目指してるやる気と違う、、、」

って声が聞こえてきそうです。


確かに、ギャンブルにどっぷりはまり、「あと一歩なんだ」と多額の負債を抱えるような欲深になろう!って人はいないですよね。


◆欲にも色々あるんだから欲深を一緒くたにすんのはよくないんじゃね?

やる気についての考察をするときに、欲望という言葉から紐解くといろんなヒントが得られるんでこの話を続けますと


まず、前提として欲望は人である以上絶対に生まれます。ただここで気を付けなくてはいけないのは欲望には種類があること。

マズロー

こちらの図はマズローの欲求5段階説というものです。

・自己実現の欲求=自分の持つ能力や可能性をさらに伸ばし貢献していきたい

・承認の欲求=属する集団から認めてもらいたい

所属と愛の欲求=所属し必要とされていることでの満足感を得たい

・安全の欲求=安全な環境、健康状態を維持していたい

・生理的欲求=生命活動を続けるための食べたい、眠りたい


マズロー氏は「人は自己実現のために絶えず成長する」という過程の元に欲求を階層化し、下位から上位に上がるにつれて欲が高次元なものになっていくと述べています。


と、マズロー氏のこの図は非常にポピュラーなもので知っている人も多いかもしれないです。

が実はマズロー氏以外にも類似した表現で欲望を細分化している先駆者が多数います。


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こちらはポールDマクリーン氏の脳の三位一体構造の図

我々の脳は

・安全性を欲する爬虫類的脳機能

・つながりや社会を重んじ、効率よく子孫を残すためのほ乳類的脳機能

・自らを高め、自己実現を目指すための人的脳機能

といった要素を持つとしてます。


また、近年でもミネソタ大学の研究者らが最新の研究を発表してます。

「欲望のピラミッドをリノベーションしよう」と銘打たれた論文にて新たな結論として下記のピラミッドであると述べてます。

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ちょっとなんのこっちゃとなると思いますが

1番は生理的な欲求が優先される。マズローのと同じ

2番目に自分の命を守るための行動が優先される。環境、安全とか

3番目に、何らかの集団に属するのが大事になる。

4番目に、その集団内での地位を求めるようになる(部族の長とか、狩猟がうまくて周囲から尊敬されたりとか)

5番目に、優秀な遺伝子を持つパートナーを欲する

6番目に、手に入れたパートナーとの関係を保つ欲が生まれる      

7番目には自分の子供を育てるのが究極の欲求になる


上記2つのものとの違いとしては5番目以降が子孫のための欲求になっています。

高次元な成長!や貢献!もより良き後世の反映のための欲求なんじゃないか?と進化心理学の側面から見直されています。


◆長くなってきたので一旦まとめ

といった具合に心理学的には人の欲望は階層事の種類があり、低い欲から高い欲へと満たされるたびに上がっていくとしてます。

故に欲望を一緒くたにして抑えよう!じゃなくて、種類があるし、状況によって欲望の次元も変わるし、欲望=悪ではなくて

欲望の使い方を間違えないようにしよう!と務めるのがまっとうな考え方かなと思います。

今回はこの辺で、まだまだ奥深そうなやる気問題徐々に紐解いていくとしましょう



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