やる気について考える③ ~やる気を考察するうえでのスタンス~
どうも。
kazです。
◆やる気という見えないものがもはや色々ありすぎてまやかしな件w
昨日ふと思ったんですが、”やる気”という広範なテーマで考えようとしたときに心理学や脳科学生理学といった学問、あるいはスピリチュアルや哲学宗教、果ては個人ベースの体験談が診療医師から経営者に昨今増えてきたユーチューバー等、ついでに私の個人的思想や体験談(笑)にいたるまで
あらゆるカテゴリやそのなかでもさらに細分化された流派や独自のメソッドが名を連ねるわけです。(しかもやる気という名じゃなくて、ちょっとそういった本を検索すると持続力とか人生の瞬発力とか、ファストモチベーション!みたいにとにかくいろんな固有名称になっているからタチ悪い(笑))
高度な情報化社会の今では「じゃあどれが正解なんだよ!」って悲鳴が上がりそうなテーマなもんだから
改めて本コンテンツではそんな情報化社会で有象無象の”やる気”というテーマからもっとも価値の高い情報を選りすぐって
①「やる気の構成要素とはなにか?やる気という状態とはなにか?その状態がもたらすメリットやデメリットとそれを有効活用するには?を追求」
また
②「最も高い打率で”やる気”によってもたらされる成果を手に入れられる状態及び戦略とは?を追求」していってみようと思います。
(あとついでにそれっぽい理論を並べて信者を募りイミフなメソッドを流布するような団体とかを、反証事実と照らし合わせて存分に皮肉ってやろうw←)
◆”やる気”を出そう!系メソッドはたくさんあるけど【”やる気”の限界とか注意点】を語る本とかの情報は少ないよね。
私としては
①「やる気の構成要素とはなにか?やる気という状態とはなにか?その状態がもたらすメリットやデメリット、逆にやる気ない状態のメリットとは?」
というテーマについての考察は俄然モチベーションが上がっています。
なぜかというと、【”やる気”についての限界や、やる気を出そうという姿勢が逆に成果を遠ざけてしまうケース】を詳細に解説した情報というのは極めて少ないからです。
「相談に来たダニエルはその魔法のようなメソッドを使い、もともと酒癖が悪いギャンブラーだったが生活が一変。一流の起業家からスカウトされ最愛のパートナーもできた。」
「私がその極意を聞いてからというもの仕事が楽しくて仕方ない。あの3つの方程式通りに人生をクリエイトしたら地味な工場勤務だった私が、会社を3つも経営する社長になるなんて思いもしなかった。」
的なやつに心躍るような人は多いかもしれません。
が果たしてそこに再現性があるのか?実際にはまた別の成功要素が掛け合わさっていた可能性は?(例えばダニエルはもとから頭が良くイリノイ大学の出身でコネもキャリアもあったんじゃね?みたいな)と思うのです。
まあ、疑いを持つ・・・というより、疑問を持つわけですよ。
◆確証バイアスに踊らされる我々人類
一応その疑問に対しての私なりの仮説というのもあってですね。
なにかというと
我々は”確証バイアス”という状態にしばしば陥る!というのがそれです。
”確証バイアス”ってなんぞ?って方もいると思います。一言でいうと自分にとって都合のよい情報ばかりを集めたがる人の心理傾向を表す心理用語のこと(バイアスは英語でbias、つまり『偏見』)。
例えば皆さん「好きな音楽アーティスト」いますか?B‘zでもミスチルでもサザンでも(ちょっと世代がばれそう)なんでもいいです。
では、ちょっと嫌な質問ですが、
その方々と同じジャンルの歌手でより総合的なパフォーマンス力が高い歌手を何人知ってますか?
・・・嫌な質問ですねえ(笑)
まあ、考えても考えなくてもよいです。大事なのはここから
皆さん無意識に「え?そんなこと考えたこともないし。○○はここがすごいんだから」
ってそのアーティストのプラスになる情報を考えようとしたんじゃないですか?だれも、「○○はここが課題でそこは▲▲等のベテランにはかなわないだろうな」みたいに考えた人はいないんじゃないですかね。
参考までにですが、下記は世界で最も売れたアーティスト一覧のWIKIです。
こと売り上げという点では日本のアーティストより高い人はごろごろいます。
パフォーマンスとしてはそんな厳密な尺度がないので言い争いをする気はないんですけども、あなたの好きなアーティストがパフォーマンスで一番を証明するのはやや難しそうですよね。
にも拘わらず、なんとなく良い点に目が行ってしまう。いやここは良い点にしか目がいかなかったという風に言いなおしましょうか。
つまり、自分のその時の状況や感情、嗜好によって自分にとって都合のよい情報を優先的に考えちゃう人としての”性‐サガ‐”があるんですよね。
◆成功体験は確証バイアスホイホイだぜ?
なんで成功体験をうのみにするのは危険だなーと思ってます。しかも落とし穴は2つあるというのが怖いところ
まず一つ目が人は皆自分の行いや生活習慣ほど肯定されれば
確証バイアスが働くんですよ。
その結果、
「相談に来たダニエルはその魔法のようなメソッドを使い、もともと酒癖が悪いギャンブラーだったが生活が一変。一流の起業家からスカウトされ最愛のパートナーもできた。」
を見た人が「おお!俺もストロングゼロの中毒になってるアル中だけどその魔法のようなメソッドがあればかわれるんじゃね?」
みたいな感じの想像力を往々に働かせますよね。
しかし
・その情報は科学的根拠や信頼に足る実績があるか?
・どの程度の期間実施すればよいか?どこで躓き対処法はあるのか?
・そのダニエルはアル中なのは同じだが、他の相違点は何か?
という感じの注視する視点が逆に薄れてしまうんですね。端から見ると「そんなことにも疑問を持たないの?」と思うことにまで・・・。
続いて2つめは作者側が確証バイアスを働かせて本を書いている可能性
「相談に来たダニエルは(以下略)」のダニエルも
ダ「”自分を成功足らしめた要因”といえばやはりあの○○というメソッドだよな!それにまつわるエピソードも書いておこう!(まあ他にも生活費を親から恵んでもらってたとか、そもそも多数の社長とのコネがあったとかいろいろあるだろうけど長くなるしまとまらなくなるからいいや)」
みたいに、本を販売するという特性上、伝わりやすく読みやすいものを作ろうとします。
結果、微細な差異やそのエピソードを省くことは容易に想像できますし、そのメソッドが効かない事例まで書いたら説得力を損なうというリスクがありますからね。(あくまで”確証バイアス”という前提を用いた可能性の話)
そらー美談で落ち着けたい気持ちもわかるってもんでしょう。
◆ということでまとめていこう
「おい!やる気の話してねえじゃねえか!」という方
その通りです(笑)すいません。
ですが、その前段階で大事な話であると思います。
”やる気”にかかわらず情報を”視る”ことに対しての心構えにプラスになるような話をしたつもりですし、それに伴い今後私の話を聞く際のスタンスを構築できると思うからです。
そして、”やる気”の限界やメリットデメリットをなるべく客観視し用法用量と”やる気”が及ばない範囲のことはどうするのか?等
これまでの成功法則やら自己啓発とは違う視点でいろいろ考察出来たらいいなと思います。
因みに①についての私個人のモチベーションの話が長くなりましたが
たぶんだけど②「最も高い打率で”やる気”によってもたらされる成果を手に入れられる状態及び戦略とは?を追求」
のほうは、世間で言われているメソッドとかとそんなに遜色ないようなオチになる気がしてます。
昨日からちらほらとお読みいただいている方も増えてきているようで(ありがてえ)
なにかと期待していただけている方もいるかもですが、期待しないでゆるりとお読みください(笑)
それではこのへんで
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