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【デザイン入門教室】Chapter4 配色の基本

01 色の基礎知識

色の表現方法は大別すると
「色の三原色(CMY)+K」を利用したものと
「光の三原色(RGB)」を利用したものに分かれる

色は大別すると「無彩色」と「有彩色」に分かれる
色の三属性「色相(H)」「彩度(S)」「明度(B)」

色相:色見の性質の違い
色相環:代表的な色をピックアップして円状に並べたもの
類似色:色相環において隣り合う色
補色:色相環において反対側にある色
反対色:補色の両サイドの色

彩度:色の鮮やかさ
純色:もっとも彩度が高い色
無彩色:もっとも彩度が低い色

明度:色の明るさの度合い
高明度:白に近づく
低明度:黒に近づく

02 トーン

トーン(色調):明度と彩度の組み合わせで表される色の調子
配色:2色以上の調和のとれた色の組み合わせ

PCCSトーン図
ペール・トーン
軽い、あっさり、弱々しい、女性的、若々しい、優しい、淡い、かわいい

ライト・トーン(パステルトーン)
軽い、やわらかい、子供っぽい、爽やか、澄んだ、可愛らしい

ブライド・トーン
軽快、爽やか、澄んだ、鮮やか、カジュアル、陽気な、健康的

ストロング・トーン
力強い、動的、情熱的、豊潤、存在感がある

ディープ・トーン
伝統的、和風、落ち着きのある、秋らしい、充実、クラシカル、深み

ビビッド・トーン
派手、目立つ、アクティブ、華やか

ライトグレイッシュ・トーン
落ち着いた、渋い、おとなしい、繊細、上品

ソフト・トーン
穏やか、上品、ぼんやりした、柔らかな、なじみやすい

グレイッシュ・トーン
濁った、地味な、渋い、シックな、風流な、落ち着いた、都会的

ダル・トーン
濁った、鈍い、くすんだ、しなやかな

ダーク・トーン
知的、大人、かっこいい、マニッシュ、凛とした、
強そう、丈夫な、スタイリッシュ

ダークグレイッシュ・トーン
重い、陰気、強い、男性的、硬い、渋み、味わい深い、格調高い

03 色が持つイメージ

暖色:温かさを感じさせる色(赤系)
寒色:冷たさを感じさせる色(青系)
中性色:温度を感じさせない色(緑系、紫系)

表現感情:主観的な感情
固有感情:客観的な感情

色から受けるイメージ
赤:暖かい
青:冷たい
緑:自然
濃い水色:人工的
桃色:柔らかい
紺色:固い
黄色:光
薄い水色:風
紫色:上品
オレンジ色:活発
黄緑色:新鮮
茶色:熟成

04 配色が持つイメージ

配色には色が持つイメージを強調したり、
抑えたりする効果がある

配色には季節や感情のイメージを連想させるだけではなく、
個々の存在を定着させる効果もある

05 色の作用と視認性

進出色:手前に出っ張って見える色(暖色系)
後退色:奥にヘコんで見える色(寒色系)

膨張色:大きく見える色(高明度)
収縮色:小さく見える色(低明度)

空気遠近法:遠くにあるものほど大気の影響を受けて
色彩や色調が薄くなるという大気の性質を利用した遠近法

色の重心を考えた配色
重い色:トーンが低い色、濃い色
軽い色:トーンが高い色、薄い色

重い色が上:重心が上がり空間の広がりを感じる(高い重心型)
重い色が下:重心が下がり安定感を感じられる(低重心型)

文字や図版の「見えやすさ」「見えにくさ」は明度差で決まる
視認性が高い:はっきりと見える
視認性が低い:見えにくい

ハレーション:彩度が高い色同士の配色で目がチカチカすること
対策にはセパレーションが効果的

セパレーションカラー:配色の中間に入れて隣接する2色を分割する色

06 調和のとれた配色

同色系・類似色でまとめる
同じトーンで色を揃える

色数が多い場合の対処方法
トーンが揃った配色の中にトーンが異なる色を組み合わせる

ドミナント・カラー配色:同じ色相や類似色で配色する方法
ドミナント・トーン配色:同じトーンで統一した配色

グラデーション:色を段階的に変化させて配列した多色配色

トーナル配色:トーンを統一した配色

カマイユ配色:見妙な濃度、明度の変化のみを用いた
同一・隣接色相の配色

フォカマイユ配色:カマイユに対して色相が偽物の配色

07 写真と文字色

写真の上に文字を乗せる場合の文字色の選び方
①背景とのコントラストをつける
②文字にポイントとなる色を設定する

文字に色を使う際は写真に含まれている色や
それらと相性の良い色、デザインのアクセントになる色を選ぶ

写真の雰囲気を活かしたレイアウトをする際には
無彩色の文字を採用する

色の対比
「明度対比」「彩度対比」「色相対比」「補色対比」

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