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【デザイン入門教室】Chapter3 写真と画像

01 画像優位性効果とモンタージュ理論

画像優位性効果:情報は言葉よりも写真や図版の方が伝わりやすい
=写真や図版の最大の役割は「イメージを具体化すること」

モンタージュ理論:写真同士の関係性で状況を暗示させる技法

02 写真の基本レイアウト

レイアウトの種類
四角版:写真の四隅すべてを版面内に配置する

切り抜き版:被写体を輪郭に沿って切り抜いて配置する

四方裁ち落とし:写真を紙面の端いっぱいまで配置する

三方裁ち落とし:上下・左右いずれか1辺を残して、
残りの3辺を裁ち落としにする

※写真を拡大・縮小して使用する場合は縦横比を維持する

03 トリミングで情報を的確に伝える

トリミング:写真の不要な部分を削除したり、
写真に含まれる情報を整理する作業

トリミングする前には目的(読み手に伝えたい内容)を
十分に理解しておくことが必要

トリミングの方法
・ほぼ元画像のまま
・人物にフォーカスしてトリミング
・自然にフォーカスしてトリミング
・四角版+切り抜き版

04 空間を活かしたトリミング

トリミングによる空間演出
被写体の先に空間を設ける=未来を連想させる
被写体の背後に空間を設ける=過去を連想させる

被写体のサイズ
「寄りの写真」か「引きの写真」かで印象は異なる

フェース率:人物画像における顔の占める割合
フェース率が高い:信頼感、知的、野心的などの印象
フェース率が低い:肉体的な魅力が高くなる

05 構図を整える

日の丸構図:被写体を写真の中心に配置する

3分割法構図:全体を3×3に分割してその線が交差する
4つの点のどこかに被写体を配置する

06 写真の関係性

同じ重要度の写真を複数枚配置する場合は
写真自体の大きさやサイズだけでなく、
被写体のサイズも揃える

写真の向きによって紙面のイメージが変わる
複数枚ある場合は関係性の強弱も変わる

複数枚の写真を同じ大きさでレイアウトすると
関係性が強調され、時間経過や対比を表現できる

07 写真に役割を与える

複数枚の写真をレイアウトする際は
使用する写真に主(メイン)や従(サブ)などの
役割を与えたうえで大きさや感覚を調節する

①似た内容の写真を近くに配置する
②視線の流れを意識して配置する

08 写真と文字

写真の上に文章をレイアウトすると
デザインに一体感が生まれる

文字のレイアウト方法
・写真の上に文字をレイアウトする時は
文字と背景のコントラストが十分あるか確認する

・基本的には文字は写真上の情報量が少ない部分に配置します
※写真によってはトリミングで情報量の少ない個所を作る

09 切り抜き画像の使い方

角版と切り抜き版の印象の違い
角版:収まりは良いがレイアウトスペースがある程度限定される
読み手に整然とした印象を与える

切り抜き版:レイアウトスペースを広くとることが可能
読み手に楽しげで賑やかな印象を与える

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