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Webマーケターのフリーランスチームの構築方法について
こんにちは、WEBMARKSの鈴木晋介です。
WEBMARKSでは、「Webマーケター」を育成するスクールを運営しており、企業のWeb担当者として活躍できるようにサポートしています。
受講生から数多くの質問がありますが、今回は「フリーランスのチームの構築はどうしているか?」を取りあげたいと思います。
僕の実体験を踏まえながらチーム編成や採用のポイントなどをご紹介しますので、ぜひチェックしてください。
■いつチームを作りを意識するようになるのか?
最初はみんな個人でWebマーケティングの案件に参画して行きますよね。1件取れると、2件・3件と繋がっていくのですが、仕事が増えると重たくなってきます。
特にSEOは短期ではなく、3ヶ月とか半年、1年もしくは3年とか長い案件が多いです。継続すればするほどクライアントとの関係性ができてきます。
Webサイトの改善というのは、多彩なことに携わるので、業務量が増えるんですよね。
それに実績が増えてくると、自分が営業していなくてもポートフォリオを掲載しているだけで指名が来るようになります。
そうすると、自分ひとりだと手一杯で仕事が回らなくなってしまいます。
そこで、チーム作りを意識するようになります。
■採用にあたって知っておきたいこと
僕自身もフリーランスのチームを作って案件に取り組んでいるので、実例を基に採用にあたって知っておきたいことをまとめてみました。
▼チームの人数と稼働時間
契約は業務委託ベースで30人くらいのチームです。
「30人」というと、人数が多い気がするかもしれませんね。けれども、実際には週4~5日というフルコミットのケースはほとんどありません。
皆さんフリーランスや会社員の副業の方なので週1とか。人によって稼働時間に開きがあり、顧問やコンサルタント的に週に2時間位の方から、週3と割と多めに入って貰ってる人まで様々です。
▼時給の目安
Webマーケターとして、50万から100万という月収が見えてくる頃には、業務が増えて自分の手にはおえなくなってきます。
社員として雇用してしまうと固定費になるので、月数百万円程度の規模であれば、業務委託でミニマムスタートをしましょう。
時給は、週1~2程度であればディレクターなら1,500~2,000円。時給が安ければ安いほど、仕事に取り組んでくれても辞めてしまうリスクが高いです。
月に60時間で自給2,000円の場合、月収12万円になります。案件が100万以上入っていれば、十分にペイできる金額ですよね。
6ヶ月くらい動きを見ると、続かない人は辞めていきます。時給を継続期間に応じてあげていくのは、先に伝えておいた方が良いでしょう。
▼採用にはクラウドソーシングサービスや代理店を使う
僕が採用をする際に使っているのは、クラウドソーシングサービスや代理店です。クラウドソーシングサービスでは、クラウドワークスやLancers(ランサーズ)を利用することが多いです。
プラットフォーム毎に特性がありますが、総じていえるのは「時給が高いと良い人材が集まる」点です。
とはいえスタートアップでは、高い時給を出すのは難しいですよね。
けれどもスタートアップの特性として、近い距離で仕事をすることができるので、そうした志向を持っている方やスタートアップで活躍したい方を見つけていきます。
募集をする際には質問を5つくらい用意して、数百文字以上の回答をお願いして詳しく見ます。それでも凄く良いパフォーマンスを出してくれるのは10人あたり1~2人で、残りの8~9人は継続が難しいです。
■人事や採用はどの企業にとっても永遠の課題
チームを作るのであれば、Webマーケティングの案件に慣れ、ある程度経験を積んでからがお勧めです。
1件目・2件目の初期に自分がスキルを持っていない業務を外注すると痛い目を見るんです。
自分がディレクションをできないと、トラブルが起きた時…例えば、メンバーが病めたりした時に対応することができません。基本は「自分ができる案件を誰かにお願いする」ように心掛けましょう。
▼コンテンツマーケティング案件のチームの例
僕自身SEOのマーケターをはじめる前にライターもしていたので、ライターからディレクターを経て企業へマーケターとして入りました。その後広告案件が来てもっと上流の方からサービスを考えるようになりました。
仕事の量が増えてライターさんが3人~4人入ってきたら、ライターさんを管理するディレクターさんを雇うのがおすすめです。
今の僕の体制で多い、コンテンツマーケティングの案件の例をご紹介します。
1つの案件でライターさんが月に5記事作成し1記事5万円の報酬のパターンの場合。チームには、ライターさんだけではなく、ライターさんを管理するディレクターさん、ライターさんが書いた記事をチェックする構成・校閲さん、ファクトチェックや表記チェックをする方、そして画像選定をする方が居ます。
フロント対応(クライアント対応)はディレクターもしくは僕が行います。
つまり、コンテンツマーケティングでは役割を5つに分けているのです。この5つの役割は人数で分けても良いですし、3人とかで分担することも可能です。
▼代表が担う役割とは
僕の役割は「品質保証」、つまりできあがったコンテンツがちゃんとクオリティに達しているかを見る人です。そして、ディレクターを教育してディレクターが全部を回せるようにしています。
そのために、自分の知識や経験を誰かに渡して、その人ができるようにしているのですが、重要なのが「信頼しているディレクターに辞められてしまうとキツイ」点です。
僕らみたいなスタートアップや駆け出しのフリーランスは人に依存するので、自分のもとで長く働いてくれる人をどうやって見つけるかというのがとても大切です。
一人ひとりのライターさんや編集さん、そしてディレクターさんが仕事ができるより、「優秀で能力があり辞めない人」を探すのが難しいんです。
僕は今でも試行錯誤していますし、人事や採用というのはどの企業にとっても永遠の課題だと思います。
■採用には「定数」と「定量」が重要
チーム作りは本当に大変です。
人の心は変わるので、最初に熱量や感情がある人でも時が経てば変わってくるんですね。そうした人は跳ね返る時に振れ幅が大きいので本当に難しいです。
正直、採用は代表がやるべきことの8割を占めると言っても過言ではありません。採用でミスをしてしまうと、いくら教育を施してもダメですし、チームにも負荷が掛かってしまいます。
なので僕は、「採用は代表の責任」だと思っています。
▼「定数」と「定量」のポイント
そこで僕は、「定数」と「定量」の両方で見るようにしています。
定数というのは、自分の感覚や経験、ミッションやバリューと合うか見ることです。
その時に注意したいのが、「自分の目が正しいと思わないこと」です。僕も自信を持ってやっていたのですが外れるときは外れます。
そこで大切になるのが、「定量」です。
1人1,500円位で受けることができる「不適性検査スカウター」というものを活用しています。ビジネスに対する姿勢や適性を数値化することができるので、僕は採用時にこれを受けてもらうことにしています。
個人事業主向けのテストで、ストレス耐性値などの、会社の適性検査のようなものです。
僕が不適性検査スカウターで注視するのが、ストレス耐性や適正・注意・ハザードです。業務の適正は仕事に取り組むうえで大切なポイントですし、ストレス耐性が低くハザードに数値が入ってくる人は、ゆくゆく問題行動を起こす人と認識しています。
そのため、一度に多くの案件を任せずに1つずつ進めていき、万が一ミスがあっても補正が利くようにしています。
将来的な行動&リスクを知ったうえで採用ができるのでリスクヘッジになるのです。
■採用を自分で担当し指揮系統を意識しよう
採用を自分でやっていると、ライターさんの管理まで手が回らないくらい大変です。だから僕は、ディレクターさんにライターさんの管理をお任せしています。
▼指揮系統を意識するメリット
気になったことがあったら、僕が直接伝えずに担当のディレクターを挟むようにしています。
ライターさんも、代表から直接言われるのとディレクターから言われるのではプレッシャーが違います。
それに、僕自身ディレクターとは意思疎通ができていて信頼しているので、コミュニケーションコストが掛からない点も魅力です。ディレクターを挟むことで、僕自身にもストレスが無いのも良い点です。
会社でも、社長・部長・課長などの指揮系統がありますよね。そういうラインを意識して指示を出すとストレスが減りますし、ディレクターを育てるという意味でも大切だと思います。
直接代表がライターさんの指示をしてしまうと、ディレクターがいつまでも知識や経験を得られないんです。なので、チームを作るうえで、採用を自分で手掛けることと指揮系統を意識することはとても重要です。
僕たち個人事業主やスタートアップの社長さんというのは、発注してくださるクライアントだけではなく、仕事を請けてくれる人もお客さんです。
だから、滅茶苦茶丁寧に接することが大切です。「発注している側だから」と、上から目線の方もいますが、あれをWeb業界でやると速攻で辞められてしまいます。
Web業界の人はフットワークが軽いんですよね。良くも悪くも業務委託なので、こちらがお断りするだけではなく、向こうも辞める権利があるのです。
だから、お互いに丁寧に進めましょう。
↓今回の内容を動画で確認したい方はこちらをどうぞ↓
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以上、今回はフリーランスのチームの構築方法についてお話ししました。
チームを作ることで、より多くの仕事を円滑に進めることができます。
僕自身未経験からの転職で、Webマーケターとして活躍しています。
プロのWebマーケターとして
オンラインスクール運営者として
Webマーケター講師として
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