どこか違うシリーズ制作解説(後編)

かがみんです。前回の続きになります。

前編で紹介した音きりすやSpleeter、通常のオケあり逆位相ボーカル抽出した後は予め用意しておいたオケに抽出後のボーカルをかぶせるわけですが、かがみんが主に使用してるのは以下のソフトになります。

MAGIX ACID Pro8.0(現在のバージョンは10)


Sonic Fundryが開発、Sony Creativeを経て、現在はドイツのMAGIXが開発を引き継いでいるDAWです。このACIDもPro4.0時代から使い続けてるのでかれこれ20年以上の付き合いになります。

本来ACIDの使い方はループ音源を組み合わせて曲を構成したり、シンセ等で鳴らして録音した後、タイムライン上に並べてミックスダウン的なことするのが本来ですが、音源を読み込ませた後、BPMを解析して「ACID上に」設定したBPMに同期する「Beatmap」機能を使って並べて調整、書き出しする使い方になります。

このBeatmap機能が優秀なので、よく音MAD等で使われることが多いです。ちなみに、Beatmapのエンジン自体はNative InstrumentsのTRAKTOR(DJソフト)でも同じものが使用されています。

フリーの同等機能を持っているものとしては以下がオススメです。


REAPER

Studio One Prime

LMMS

タイムライン上に並べてオケの音量調整とボーカルパートの調整を行うわけですが、ここで抜け状況に応じてやり方が異なります。


ボーカルがキレイに抜けている場合→無加工で音量調整のみ

若干ガレた状態で抜けている場合→ノイズゲート等のフィルターを通す、もしくはパラメトリックEQでガレた帯域をカット

Photon Meidenの場合は・・・


ボーカル→パラメトリックEQでガレ帯域カット→コンプレッサーで強制持ち上げ(アタック・リリースとも一般的)→ディレイでごまかし


という感じでした。ノイズゲートかけてもよかったかなー、とも思ったんですが、音がなくなるときに不自然になるか・・・と思って今回は使いませんでした。

個人的には及第点ですね(´・ω・`)

もう少し違和感を減らしたいところです。



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