Golos Staxってどんなデッキ?(1:デッキ解説)

E6甲はJで隼鷹と日進が大破しまくり他により乙に下げました。味方のかばう、基地航空隊の疲労+配置転換は即刻廃止しよう F*** D
規模が大きくなった他につきプレイングの解説は2以降

どんなデッキ?

Golos, Tireless Pilgrimにより戦場をより優位に支配する手段を追加したStaxです。
Staxについておさらいしましょう。(復習不要の方は次章へ)。Staxは、Mishra's Workshop他からのマナ差を背景にして重いパーマネントを並べるデッキです。相手の動きはSmokestackやSphere of Resistance等で妨害し、最終的に相手のパーマネントを全て除去した後にゆっくりと勝つデッキです。Vintageがタイプ1から名前を変えた時には原型がありました。
当時はGoblin Welderでアーティファクトを使いまわすのが基本でしたので、Staxといえども赤を足す時代でした。それから2008年夏まで当時のStax(5C Stax、Bazaar Stax等がありましたね)はトップメタの一つに入っていました。しかしながらGoblin Welderが戦場で生き残れなくなったり、他のデッキのほうが強くなったため2010年にはメタからいったん消えました。
メタに復活してきたのは2015年ごろです。世界のShopsは2010年以降すっかりGoblin Welderはいなくなり、Aggroが主流になっていましたが、世界の流行やメタの変遷等により2016年以降Staxも第一線で戦えるようになりました。Aggroとどちらが優れているかは一概には言えないので、Shopプレイヤーの好き嫌いで決めてもいいといえるでしょう。

サンプルデッキ

神挑戦者で2-3DROPした弱いGolos Stax
MAIN(60)
4 Ancient Tomb
1 Black Lotus
1 Chalice of the Void
2 Crucible of Worlds
3 Golos, Tireless Pilgrim
2 Inventors' Fair
1 Lodestone Golem
1 Mana Crypt
1 Karn, the Great Creator
4 Mishra's Workshop
2 Mishra's Factory
1 Mox Sapphire
1 Mox Ruby
1 Mox Pearl
1 Mox Jet
1 Mox Emerald
1 Mystic Forge
3 Phyrexian Revoker
4 Sphere of Resistance
1 Sol Ring
2 Smokestack
1 Strip Mine
1 Thorn of Amethyst
1 Trinisphere
4 Wasteland
1 Buried Ruin
1 Karakas
1 Tolarian Academy
1 The Tabernacle at Pendrell Vale
2 Ensnaring Bridge
1 Bojuka Bog
1 Null Rod
1 The Immortal Sun
2 Tangle Wire
2 Stonecoil Serpent
1 Sorcerous Spyglass
1 Spine of Ish Sah
SIDE(15)
2 Grafdigger's Cage
1 The Tabernacle at Pendrell Vale
3 Surgical Extraction
2 Duplicant
2 Ratchet Bomb
2 Hangarback Walker
1 Tormod's Crypt
1 Sorcerous Spyglass
1 Witchbane Orb
(MOのExportがこういう順番になる理由はわかりませんが、人間目線では実に読みにくいですよね!!! 申し訳ありませんが直す意欲がないのでこのままです)

使っているカードの理由(メイン)

(説明するまでもなく最大枚数が入っているものたち)
4 Mishra's Workshop
1 Mox Sapphire
1 Mox Jet
1 Mana Crypt
4 Sphere of Resistance
1 Strip Mine
1 Thorn of Amethyst
1 Trinisphere
4 Wasteland
1 Tolarian Academy


(歴史上入っていなかったこともあるがまあ殆どの場合最大枚数が入っているものたち)
4 Ancient Tomb 日本煙突協会ではここを3にすることも結構ありましたが、今回は主流の4枚としました。
1 Black Lotus Null Rod全盛期に入れないデッキがありましたが、投入していないのなら入っていたほうがよいこともあるでしょう。黒雪姫先輩Null Rodの後にさっそうと出てこないで、初手にいてください><
1 Sol Ring Mental Misstepが4枚使えた頃にどうせカウンターされるということで入れないことがありましたが、そういうことはないでしょう。
1 Chalice of the Void Null RodでMoxenを止めていた時代に抜いていた頃もありましたが、今回はNull Rodもないので投入しました。
1 Lodestone Golem Steel Overseer全盛期に抜くのもありましたが、Staxは入れ得です。
1 Mox Ruby
1 Mox Pearl
1 Mox Emerald
 Moxenを1枚減らすというのもありましたが、あったほうがマナが伸びるでしょう。この3色が減らす候補なのは、Phyrexian Metamorph、Dismember(今回入っていないですが)、Surgical Extractionはもしかしたらマナで唱えるかもしれないからJetとSapphireは外せないので、それ以外から選択になる理由です。あえてどれかを外すとしたら、私はRubyにします。F*** Dを想定した時に、赤マナを渡すのは更に不利になるからです。
1 Karn, the Great Creator
1 Mystic Forge 引いていれば強いので入れました。

(人によって分かれる部分。ここの枚数をどうするかによって、その人が出る大会をどう予想したかが見えます。)
3 Golos, Tireless Pilgrim 何と言ってもデッキ名になっている中核です。このカードの強さは、(1)任意の土地を持ってこれる、(2)3/5とVintage環境では優秀な大きさです。(1)の効果は、Solemn Simulacrumが基本地形だけでも大活躍したので、基本が外れたら更に強いに決まっています。この能力により、今までのStaxでは引くために3枚以上入れざるを得なかったThe Tabernacle at Pendrell Valeの枚数を減らすことができました。
持ってくる土地についてはおおむね次の基準によるでしょう。
・Karakas:相手がわからなかったり、自軍の出せるマナが5以上あればKarakasが第一候補になります。Golos, Tireless PilgrimはLegendaryなので再利用すれば新しい土地をまた出せます。現在のVintageはForce of Willしかカウンターがないので、そうそうカウンターされないでしょうし、もしされても1枚対2枚なら役目を果たしています。
・The Tabernacle at Pendrell Vale:Dredge絶対遅延させる高級マンションです。Golosの横に都合よくSphere of Resistanceがいれば、Ichoridビートダウン以外に即死する可能性はまずなくなります。マナ拘束がない場合は、Dredgeの墓地にDread Returnがないことを祈りましょう。Dredge以外の場合は、BUGの速度を下げる、Mentorのトークンを減らす等に使用できるでしょう。
・Inventor's Fair:無色のDiabolic Tutorです。制限カードに比べたら倍のコストですが、Staxが任意のアーティファクトを加えられるのが弱いわけがないでしょう。相手が待ってくれそうな場であればCrucible of Worldsで再利用を狙うことが多いでしょう。待ってもらえない場合はTangle WireやTrinisphereで強制的に待ってもらいます。1枚使用のアーティファクトが非常に多いため2枚としました。
・Tolarian Academy/Mishra's Workshop:黒雪姫先輩から出した場合や、Wastelandを見せ付けられているような場合、又はMystic Forgeがある場合はマナを伸ばすのがよいでしょう。
・Bojuka's Bog:Dredge相手でThe Tabernacle at Pendrell Valeでは不適当な場合を始め、墓地を除去したい場は思った以上にあります。そのため、今回採用としました。
以上のようにサーチする土地がいずれも非常に強いので、4枚入れるかは結構悩みました。最終的に3枚になったのは、Karakasがあるので1枚でも出せればループできることと、他のカードも入れたいからでした。
2 Crucible of Worlds Staxであれば入れること自体は当然です。枚数をどうするかがプレイヤーの読みと好みになります。世の中では3が多いですが、今回は2にしました。理由としては、(1)他の1枚刺しカードを確保するための枠が必要だった、(2)2枚場に出てもうれしくない からです。3枚入れることによるWastelandはめ成功率向上よりも、特に(1)を優先しました。
2 Smokestack 2019年は1枚入っていればいいという人も多くなりましたが、場に出したいので2枚にしています。狙うのはStax側がCrucible of Worlds+Sphere of Resistanceを残して他全て生け贄です。これで完全ロックにしてからゆっくり土地を並べなおせばいいのです。
2 Tangle Wire 日本煙突協会の調整による今回の特徴的なカードです。2017年以降まったく使われなくなりましたが、Planeswalkersを出させないためには土地を無力化するのが一番よいと判断して復活させました。
2 Ensnaring Bridge 2015年くらいと比べてクリーチャーの平均サイズが上がっています。そのためStaxの準備が出来るまで待ってもらわないといけません。昨今は除去だらけで信用は低いですが、他に頼れるものがありません。
1 Null Rod 今回は2枚以上引きたくない+入れる場所がないということで1枚だけにしました。これは流行対策枠なので、出る大会にPOがいない、当たらない自信があれば0がいいでしょうし、POしか当たらない自信があれば4枚がいいでしょう。私は妥協の中途半端枚数にしました。
1 The Immortal Sun Planeswalkerが大流行していて、そのどれにも共通して対処できるカードがこれしかありませんでした。6マナはなんとかなります。
1 Spine of Ish Sah 日本煙突協会以外ではほとんど使われるのを見たことがないですが、日本煙突協会は背骨大好きです。(1)何出されても最低限対処できる、(2)煙突との相性が極めていい を推しています。
1 Sorcerous Spyglass
3 Phyrexian Revoker
 Phyrexian RevokerとSorcerous Spyglassの枚数をどうするかも、好みが出ます。今回は今までの4 Phyrexian Revokerから1枚をSorcerous Spyglassにしました。狙いは先手ヤマカンRevokerを減らす、後だしのWやDでくやしい思いをしない、手札をスパイすることです。それでも打点があるのと、Moxを止められるというのを重視してPhyrexian Revokerのほうを多くしています。
2 Stonecoil Serpent プロテクション多色(D、O、W、Abrupt Decay、Assassin's Trophy等)、到達、XマナX/Xととても強いです。2019年はStaxといえどある程度のクリーチャー速度が求められています。それでも、戦場を平らにしてから勝つのが第一の勝ち方なので、2枚にとどまっています。
2 Mishra's Factory 3/3の壁兼2/2のフィニッシャーです。Ravager Shopsでは追加の打点が重要なので4枚ですが、Staxは場を平らにしてからでいいので2枚としています。そもそもこれでチャンプすることも基本的には少ないはずですし、そんな事態になっていては勝っていません。
1 Buried Ruin カウンターや除去されても再利用を狙います。もちろんCrucible of Worldsと組み合わせるありきです。とはいえそうそう都合よく決まらないので1枚だけにしています。
(これらの土地はGolos, Tireless Pilgrimで解説しましたが上にスクロールしてもらうのは面倒なので再掲)
1 Karakas 相手がわからなかったり、自軍の出せるマナが5以上あればKarakasが第一候補になります。Golos, Tireless PilgrimはLegendaryなので再利用すれば新しい土地をまた出せます。現在のVintageはForce of Willしかカウンターがないので、そうそうカウンターされないでしょうし、もしされても1枚対2枚なら役目を果たしています。
1 The Tabernacle at Pendrell Vale Dredge絶対遅延させる高級マンションです。Golosの横に都合よくSphere of Resistanceがいれば、Ichoridビートダウン以外に即死する可能性はまずなくなります。マナ拘束がない場合は、Dredgeの墓地にDread Returnがないことを祈りましょう。Dredge以外の場合は、BUGの速度を下げる、Mentorのトークンを減らす等に使用できるでしょう。
2 Inventor's Fair 無色のDiabolic Tutorです。制限カードに比べたら倍のコストですが、Staxが任意のアーティファクトを加えられるのが弱いわけがないでしょう。相手が待ってくれそうな場であればCrucible of Worldsで再利用を狙うことが多いでしょう。待ってもらえない場合はTangle WireやTrinisphereで強制的に待ってもらいます。1枚使用のアーティファクトが非常に多いため2枚としました。
1 Bojuka's Bog Dredge相手でThe Tabernacle at Pendrell Valeでは不適当な場合を始め、墓地を除去したい場は思った以上にあります。そのため、今回採用としました。 

使ったカードの理由(サイドボード)

私は、今日僕は**のVintage大会で○○しました!と××ハードの境目はサイドボードにあると思っています。デッキリストはいくつも公開されていますが、何をどう入れ替えるかは記載されていません。
2 Grafdigger's Cage Oath、Dredge、PO(後手)。基本的な対策です。他にも対策カードを入れているので2枚だけにしています。PO相手は後手の時だけ入れます。先攻で土地MoxCageエンドは負けます。
1 The Tabernacle at Pendrell Vale Dredge、MUD。Golos, Tireless Pilgrimがいるので1枚あればいいですが、素引き率を上げたかったのでサイドにも入れました。
3 Surgical Extraction ほとんど全部。日本煙突協会のMUDはSurgical Extractionが大好きです。対DredgeでIchoridを抜けばDread Returnされない限りめったに即死しなくなります。Vampiric Tutorの後に撃てば台無しにできます。WastelandしたVolcanic Islandを抜けばそうそう赤い除去を撃たれません。G1にわからん勝ちした時にスパイできます。等々。
2 Duplicant Oath、MUD、墓あらし。Grafdigger's Cageを信用していないので、出てきたクリーチャーを追放することを狙っています。その他クリーチャーが多いデッキに強いです。
2 Ratchet Bomb PO、MUD。Null Rodとどちらにしようかですが、壊したほうが強いんじゃないかというのがこの日の読みでした。
2 Hangarback Walker MUD、墓あらし(Dがいないとき)。Dがいないなら墓あらし側は2回除去しないといけないので入れます。
1 Tormod's Crypt Dredge。それ以外の時はKarn用です。
1 Sorcerous Spyglass Dredge、MUD、わからん勝ち。それ以外はTormod's Cryptと同様Karn枠ですね。
1 Witchbane Orb PO、Oath。Hurkyl's Recallを撃たせなければそれなりにいいでしょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?