日本Vintage15年史 2010

去年の日本人参加者は私だけだった2010 Vintage Championshipも、2010年は成田からの同行者が出来ました。

Worldwakeで、Vintageの流行が大幅に変わりました。青いデッキはJace, the Mind Sculptorをいかに通して維持するかというデッキが主流になりました。MUDはLodestone GolemでかんたんMagicがこれまでとは比較にならないほど多く出来るようになりました。歴代のVintage Championship勝者の数でいえばJace, the Mind Sculptorの方が圧倒的に多いですが、TOP8に送り込んだ数でいえば互角でした。

10月にGushが制限解除になるまで、コンボデッキは辛すぎる時代になりました。言うまでもなくMUDに勝てないからです。Chalice of the Void、Lodestone Golem、Thorn of Amethystが4枚使える時代にコンボを決めるには何とかしてHurkyl’s Recallを通す以外にない時代でした。

Fishも、Nature’s ClaimでMUDの16枚妨害とOath of Druidsになんとか対処出来つつ、Jace, the Mind Sculptorはビートダウンできることから増えてきました。

Oathは、2005年頃に国内トップメタだったEternal OathがLeyline of the Voidの出現とBrainstorm制限で滅亡してから今一つでしたが、Iona, Shield of Emeria・Emrakul, the Aeons Torn・Terastodonを得て少しづつメタゲームでも認知されてきました。2021年では笑い話のようなTerastodonですが、2010 Vintage ChampionshipではEmrakul, the Aeons TornよりもOathの先として多かった印象があります。

国内のVintage風景は、新規勢力のPACが成長し、定期大会ではVintage from Tokyoも抜いて首都圏で最大規模になってきた一方、東海道Vintageは活力が今一つになってきていました。この頃になると店でのVintage大会も少しづつ増えて来ました。

大阪はソースがほとんど残っていませんでしたが、もう少し大会はあったと思います。

 2010年の主なVintage大会:
(東京・静岡・愛知)東海道Vintage:東京11名、 愛知?名、静岡13名
(東京)Vintage from Tokyo:12名、18名、14名、12名、10名、14名、征服王:16名、柏木Vintage:11名、3名、5名、夢屋Vintage:10名、4名、AMC Vintage:10名、LMC Extra:10名、Eternal Festival(のサイドイベント):12名
(千葉)CDC: 13名、19名
(神奈川)PAC:8名、20名、18名、18名、14名
(愛知)WaterForestCUP:不明
(大阪)関西Vintage:9名
(Worlds)Worlds(のサイドイベント):41名
(アメリカ)Vintage Championship 2010:117名、Prelim:31名、50名、本戦翌日:22名
(フランス)Bazaar of Moxen:347名
2010年の主なVintageデッキ:MUD、Fish、Dredge、Vault Control、Oath

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