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みんなを助けたい...!ChatbotUIを導入して1年が経った話

こんにちは、あとべです!

プロフィール画像を社内で行った撮影会のときのものに変えました💖
宣材写真的なものが出来て嬉しいので、
たくさん使っていこうと思います。

あたらしいぼく

今回は社内メンバーがどのようにChatGPTを活用してるかではなく、
どうやってChatGPTを使ってるかをお伝えします。


はじめに

皆さんの業務に当然のように溶け込んでいるであろうChatGPT。
去年の今頃はとんでもなく話題が多かったですよね。

そんな中、身近に感じれるやらかしそうな話題がありました。
その問題を社内ではどう回避して使っているかをお伝えできればと思います。

去年にあったかもしれない社内の会話


僕(フロントエンドエンジニア)


Nakanoさん(とっても偉い人)


あとべ:
ChatGPT使いたすぎる….!
乗るしか無いでしょう、このビックウェーブに!!
今すぐなんかを色々楽にしたくないスカ??

Nakanoさん: よい、すごくよい。
ちなみにセキュリティって問題ないの?
あとコストどれくらいになりそう?

あとべ(思考停止):「………………….」

Nakanoさん:大きい会社が情報漏洩したとかそういう話も多いじゃん??そうなったらマジで笑えんから慎重に行こうか。

あとべ(園児):やだ!やだ!使いたい!!

Nakanoさん: さわぐな、さわぐな….
(なんか起こらないようにしてくれればいいだけなんだけどな…)

情報漏洩のリスク

会話にあったように、みなさんが使う機会が圧倒的に多いであろう、
OpenAI社から提供されているChatGPTのこの画面、少しだけリスクがあります。

見すぎた、親の顔よりも見た可能性ある…(戯言)

こちらの特徴として、
ChatGPTのモデル開発のために学習データとして蓄積されていくことが挙げられます。

つまり….

あなたが「〇〇について」という相談をしたという風には学習されないが、何かの折に誰かが「〇〇について」と聞いた際、過去に相談していた内容が情報として提示されてしまう可能性があります。

危険な例1 - 個人情報を合わせての相談

今月あったサービスへのお問い合わせ(氏名、年齢、内容)をいくつかChatGPTに投げて回答の傾向を得ようするなどの使い方をすると、それは氏名と年齢までもが学習されてしまいます。
基本的にはやっては行けない相談方法ですね。
(エクセルからまるっとコピーしてきてペーストとかされると起こりやすいかも…)

危険な例2 - ソースコードの相談

開発しているWebサービスのソースコードを貼り、ChatGPTに相談する際、環境変数など秘密にしないと行けないような情報も合わせて相談してしまうとそれも一応学習されてしまいます。
いつか誰かの相談回答にあなたの使ってるAPIキーがポッと出てきてしまうかもしれません…

参考記事「サムスン、ChatGPTの社内使用禁止 機密コードの流出受け」
https://forbesjapan.com/articles/detail/62905

対策方法

対策方法1 - ChatGPTのアカウント設定

アカウント情報設定 -> データコントロール -> 「すべての人のためにモデルを改善する」
こちらの設定をOFFにすることでチャットの履歴が学習されることはなくなります。

苦労する点として、各個人ごとのアカウントに対して設定が正しく出来ているかを定期的にチェックする必要があることです(*1)

*1 に対する対策としてチームプランでの契約をし、所属する全ユーザーの設定を一元管理することが挙げられます。
ただし、一人当たり $25 ~ $30 かかるのもあり人数も多くなってくるとすごい金額になってきそう…

対策方法2 - OpenAI社が提供してるChatGPTのAPIを使う

ChatGPTにはAPIがあります。
世間一般でサービスなどに組み込まれてるものはこのAPIを介して機能開発されていたりします。
特徴としてAPI経由で投げた内容は、学習されません。
情シスさんが苦労を回避出来そうな時の嬉しそうな顔が目に浮かびます)

結論をいうと、社内ではこちらのAPIを活用することで社員全員がChatGPTを使える環境を用意しています。

「Chatbot UI」の設置でみんなハッピー!

当時行ったことはすごく簡単で、
難しい組み込みを行ったとか、
UIのデザインを作り込んだとかではなく、
Chatbot UI」というGithubに公開されているリポジトリをちょっとだけ弄って社内環境(Vercel)に設置しただけです。
(キーボード操作とか扱いやすくしたくらい)

実際に社内に設置されているChatbot UI

こちらを設置するメリットは下記の通りです。

  • 対策方法1で挙げたような個人毎の設定把握が必要ない

  • 場合によっては、個人毎に1アカウント契約するよりコストが安い

  • ChatGPTに対して投げるパラメータ調整が容易

  • 社内でどれくらいChatGPTが使われているかを把握できる

  • 拡張性がある

実際のところ、社内では「Chatbot UI」を
導入して1年が経とうとしてます。
スクショのものは古いバージョンで、今だとSupabaseと連携してアカウント管理・認証が出来たりしてます。(いつかバージョンをアップグレードしなくては…)

皆さん有効に使っていただけてるのが
毎月の利用グラフみたいなので分かったり、
先日社内で行われた、AIに関する業務改善発表会では「Chatbot UI」のスクショが結構見えたりと導入して良かったなと思いました(うれしい!)

検討する方は、クラスメソッドさんの記事が参考になります。
参考記事:「ChatGPTのWebUIをローカル環境で実現できる「Chatbot UI」を試してみた」

まとめ

セキュリティ管理コストを抑えた上で、拡張性あるUIを設置できたので結構良いのではと思っております。

マルチモーダルなUIにはなっていないので、
拡張してテキストと一緒に画像も
投げれるように空いた時間で
開発してもいいかなと最近は思っています。

さいごに、
会話に出てきた、Nakanoさんもnoteをやってます!
是非見てください!

ではまた!


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