Saucy Dog/結 歌詞解説

私が最近好きなバンドです。
切ない歌詞が多いバンドですが、今回解説するこの歌は前向きな歌だと思います。

手を繋いだのは君の方から

ちょっと慣れた素振りに

なんか悔しくなったなぁ

もっと不器用なとこを見てみたかったの

君の過去がチラついてしまうよ

→「君」に先手を打たれてしまった「僕」。
慣れている感じに、「君」が恋愛面で一枚上手であることを思い知らされます。
過去の男とも手を繋いだのか·····少しの嫉妬です。

焦ってたんだ

柄にもなく着飾ってみたり

傷ついてみたり

ふわふわ飛んで逃げていきそうで

その手を離したら終わっちゃいそうでさ

→「君」は「僕」にとって高嶺の花だったのかもしれません。やっとの思いで付き合えたのでしょうか。どうやらライバルは多そうです。
「僕」は一生懸命「君」に釣り合うように努力しています。
先程先手を打たれてしまった「僕」、「君」の過去がチラつき複雑な気持ちですが拗ねて手を離したり、手を繋ぎ直したりしてしまったらその間に「君」がいなくなってしまうんじゃないか、そう考えている様子です。
少し自信の無い「僕」です。

もう心配性 気が狂いそう

いっそこのまま2人の世界を

生きていたいよ

そしたらきっと

さらなる1歩

ずっと見ていたいよ君の全部を

果てしない今日からの日々を

過ごそう

作ろう

守ろう

→「君」と付き合えたのは夢のようで、とても心配なようです。「君」と「僕」、2人だけの世界になれば「君」を誰かにとられるなんて心配はなくなります。
気兼ねなく「君」だけを見ていられます。
これからある輝く未来を一緒に過ごし、一緒に作り、一緒に守りたいのです。

声をかけたのは僕の方から

一緒に帰ろうって一言ですら

裏返ってしまう

かっこ悪いところ嫌いじゃないよって

いたずらに笑う君とも今では

→高嶺の花である「君」を誘うのに相当な勇気が必要でした。頑張って声をかけた結果、今があります。
「かっこ悪いところ嫌いじゃないよ」
この一言に「君」からの愛がたくさん詰まっていると思います。
「嫌いじゃない」と言っていますが
本当は大好きって言いたかったはずです。
ちょっと素直じゃない「君」可愛らしいです。
「今では」の言葉の続きは「一緒にいるのが当たり前」かなぁと思います。
最初よりも緊張することが減って、仲が深まった様子です。

ずっと楽しいことばかりじゃないけれど

それも愛じゃないかな

危ない時もあるけど

不器用なのはお互い様で

口下手なところもその分たくさん話せばいいよ

それも2人に大切な時間でしょ?

→ずっと楽しいことばかりじゃない、恋人同士になると喧嘩することもあります。
片方が怒ってしまうこともあります。
それでも仲直りして、また笑い合う。
愛があるから、仲直りができます。
「君」を誘うのに緊張して声が裏返ってしまっていた「僕」
「僕」のことが大好きなのに素直に伝えられない「君」、2人は似たもの同士です。
すれ違ってしまうこともあるでしょう。
でも話し合って、2人の愛を育んでいこうという「僕」です。

ねぇこっちおいでよ

さっきはごめんね

それすら言えたら何度すれ違っても構わないさ

遠回りしようよ 手を繋いでさ

もっと近くで

→喧嘩しても、「ごめんね」って言えればいいんです。
この「遠回り」は、「君」と色々なことを経験したいという意味と捉えました。
いい事だけじゃなくて、悪いことも。
2人で共有していきたいという「僕」の気持ちです。

これからも僕たちの天気は

気まぐれ 時々にわか雨

やっと築けた2人だけの世界は

ここにあって

この手紙には結末はなくていい

君との未来にまだとっておくよ

拙い僕からの思いを

綴ろう

描こう

繋ごう

→「君」も「僕」も似たもの同士で、不器用で口下手な2人です。どちらかの一言で険悪になってしまったり、ぱっと明るくなったり。
特に「僕」は少しネガティブなところがあるようなので、「にわか雨」と表現したのでしょう。
声をかけた時から、今日まで
長い月日が経って2人の世界ができました。
手紙の結末はありません。
ずっとずっと、続いていきます。
拙いながらも「君」への思いを綴ります。
2人の未来を描いて、また遠い未来に繋いでいきます。

タイトルについて

「結」、ゆいと読みます。
まず、君と「結」ばれる。
君との「結」婚を含めた、輝かしい未来が待っている。
そして君との毎日に「結」末はない。
結には、様々な意味があると思います。
これを読んでいる方にも、その方なりの「結」が見つけられるといいなぁと思います。

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