見出し画像

悪魔の種 子


 皆さん、こんにちは。もしも億万長者だったら、好きな作品を映像化したいと思いますか? 木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 さて。もし貴方にン兆円クラスの資産があり、好きな作品を映像化できるとしたら、やりたいと思いますか?
 無論、ご自分がメガホンを取ってもいいし、金にモノを言わせて、好きな監督を任命してもいい。それは実写映画でもTVドラマでも、アニメでもCGアニメでもいい。
 スタッフもキャストも好きに決められるし、当然、邦画だけではなく、ハリウッドでもボリウッドでも選び放題。

 ワタクシの場合、割と真面目に考えると、菊地秀行の小説「風の名はアムネジア」をハリウッド映画として、実写をメインにCGを加えて映像化したいと思う。
 関連作品や続編もなく、尺的に2時間あればまとまるし、登場人物も少なめ。映画化にはぴったりだと思う。
 実は、かつてアニメ(ビデオ1本)化されてはいるのだが、人気も知名度も作品の出来もイマイチだったりする。

 アニメだと「機甲創世記モスピーダ」が色んな意味で惜しい作品なので、再構成して13話1クールぐらいのアニメか、前後編2本のハリウッド映画として作り直して貰いたいと思う。

 むちゃくちゃ好きな作品しては、船戸与一の小説「夜のオデッセイア」が挙げられるが、これは思い入れが強すぎて、映像化作品を見たいとは、あんまり思わなかったりする。
 なお、漫画化はされているがコレまた出来がイマイチである。
 同「黄色い蜃気楼」なら映像化にも向くと思うが、クライマックスがイマイチなので、この部分を最高の形に改変してくれる脚本家がいれば映画化してほしいとか思ってる。

 同じく、大好きな作家、作品としては隆慶一郎(花の慶次の原作者)の「吉原御免状」が死ぬほど好きだが、特に映像化してほしいとは思わない。(舞台化はされている)
 なお、同じ隆慶一郎作品なら、「鬼麿斬人剣」を2時間の映画1本、あるいは90分の映画2本、あるいは60分×6本の時代劇なんかにしても面白そうだと思ったりする。

 ワタクシとしては、小説と映画自体が好きなので、ただ単に映画化してほしい! と言うよりは、コレこそ映画にしたら面白さを引き出せるんじゃないか? ってな事をメインに考えてしまうのである。

 いや、別に貴方がグイン・サーガを1巻ごとに2時間の映画にして欲しい!と願っても構わない。そもそもが夢物語なのだから、現実的に不可能かどうか(グイン・サーガは100巻以上ある)はどうでもいいのだが、ワタクシとしては「原作の良さを引き出せる映像か、その媒体に向いた作品か」ってな事が気になってしまうだけの事である。

 さて。こんな書き出しだが、実のところ今から書く本題には一切関係がない。

 関係あるのは、ほぼ「隆慶一郎」という作家の名前ぐらいである。


 (´・Д・)」 隆慶一郎。


 ワタクシが船戸与一と並んで最も敬愛している作家である。
 作家になる前は池田一郎名義で時代劇の脚本を執筆していた。曰く、師匠が怖すぎて、師が没するまで小説を書いて発表するなんてできなかった、という事情らしいが、師の没後、時代小説家としてデビュー。

 ワタクシとしては「吉原御免状」とその続編「かくれ里苦界行」が至高の作品だが、最初に手を付けるなら「鬼麿斬人剣」が読みやすくてオススメ。

 なお、原哲夫作画とかパチンコで有名になった「花の慶次」の原作となる「一夢庵風流記」は面白いのだが、「花の慶次」とは別物だと思った方がいい。
 花の慶次を期待されても、ぶっちゃけ別物だし、逆の順で読んでも、やっぱり別物である。何と言うか、花の慶次は原哲夫作品であり、隆慶一郎の作風とは異なる別物だという認識を持った方がいい。

 「マーズ」と「ゴッドマーズ」とか「八神くんの家庭の事情」の原作漫画とドラマ版ぐらい別物だと思った方がいいだろう。


 まあ、隆慶一郎作品を読み込んでると、「あ。これは一夢庵風流記じゃなくて、吉原御免状が元ネタだな」みたいな感じで、ニヤニヤできる場面はある。なお、原哲夫作画で「影武者徳川家康」と、その続編にあたる「SAKON」が漫画化されている。

 ※ 原作「影武者徳川家康」は面白いのだが、週刊少年ジャンプに連載する作品としては地味過ぎたので、「影武者徳川家康」は途中で打ち切り、別誌に「SAKON」という別作品として続編を描いた。「影武者徳川家康」が徳川家康に似た影武者が主役なのに対し、「SAKON」は島左近を主役に据えた。


 まあ、そんな感じで隆慶一郎作品はオススメなのだが、残念ながら、その作品数は少ない。
 何しろ作家デビューが遅かった(なんと60歳の還暦越えだった)事もあり、作家生活わずか5年で死去。
 わずか5年にしちゃ作品数は多いのだが、まったくもって惜しまれる話だ。

 そんな訳で、没後、その遺稿が「未完の作品」として、数冊発表されている。


 (´・Д・)」 面白いのに、
 絶対続編が出ないから
 下手に読まない方がいい。

 ↑ 全部読んだ。

 そんな訳で、隆慶一郎はもう絶対に新刊が出ない作家なのだが、やはりファンとしては、本屋に行くたび、つい本棚を確認してしまう。そして、ラ行の棚を見て、


 (´°Д°)」 新刊が出てる!?


 と驚愕するのだ。

 よく見ると、「峰隆一郎」

 同じ軸時代小説を書く方で、作品も面白いのだが、隆慶一郎とは別ベクトルの完全な別人。単に名前が似ているだけである。竜雷太と峰竜太渡辺裕之と渡辺正行ジョシュ・バーネットとジョシュ・ハートネットみたいなもんである。

 ぶっちゃけ峰隆一郎は悪くないってか、


 (´°Д°)」 本屋の店員が
 100%悪いんだけれども。


 漢字読めんのか!

 勝手ながら、峰隆一郎に対して、何か、謂れなきネガティブな印象がある事は否めない。ごめんね、峰先生。


 さて。ここから話は少し変わる。

 ワタクシは、いわゆる戦うロボットアニメとしては「機動戦士ガンダム」より「装甲騎兵ボトムズ」より、太陽の牙こと


 (´°Д°)」 ダグラムが好きなの!


 無論、ダグラムを作った高橋良輔監督作品が好きなので、「ボトムズ」が嫌いな訳はないし、「ガリアン」も「レイズナー」も好きである。
 正直、作りながら話を考えてただろ!ってボトムズとか、絶対に打ち切られたよね!?ってレイズナーとか、打ち切りとは言わないけど短縮されたよね!?ってガリアンとか、冒頭みたいに死ぬほど金があったら作り直してもらいたい、という願望がない訳ではない。

 あと、ガサラキ。


 (´・Д・)」 ガサラキって言う

 とっても面白いロボットアニメが

 あるんだけどね?


 何て言うか、色々惜しいのよね? 間違いなく高橋監督の面白い部分が凝縮はされてるんだけど、同時に高橋監督の悪いクセも全部特濃マシマシ全部乗せになってると言うか。うん。

 掃いて捨てるぐらいの金があったら、再構成してフルリメイクして欲しいとは思う。
 いや、マジで。

 さて。ここで更に話は変わるが、ワタクシは谷山浩子というシンガーソングライターのファンである。
 そろそろ文字数が足りなくなってきたので、谷山浩子についての話は割愛するが、とにかくファンなのだ。
 曲をアレとかコレとかソレとか聴かせたら、大概の人が、「あ。この歌知ってる」と言うぐらいの実力者ではある。例えば、ジブリ作品「ゲド戦記」の「テルーの唄」の作曲をしてたり。

 しかし、どうにもマイナーで、かつてはレコード屋(CD屋)に行っても、アルバムが置いてなかったりしたのである。
 アルバムは30枚以上出してるのに。置いてない。全然置いてない。

 で。ワタクシはCD屋で商品棚を確認するたび、



 た、、、た、、、



 (´・Д・)」 谷村新司。



 よし次だ。



 たに、、、たに、、、



 (´°Д°)」 種ともこ。


 うん。すまない。まだなんだ。

 隆慶一郎を探していて、峰隆一郎に出会う。
 ソレとは違うんだけど、谷山浩子を探していて、種ともこに出会う。

 ぶっちゃけ、種ともこさんは普通に好きなミュージシャンなんだけど、上記のような経験を何度も味わっているため、


 申し訳ないが、どうにも謂れなきネガティブな印象が拭えないのである。


 ごめんね。


 ちなみに、種ともこさんは上記「ガサラキ」の曲も歌ってるよ。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、投げ銭(¥100)は大歓迎してます。
 なお、この先には「ガルビオン」の話しか書かれてません。


ここから先は

629字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。