見出し画像

北斗爆殺拳


 皆さん、こんにちは。なんと⁉︎ 南斗聖拳に脚が! 木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 いやケンシロウ、お前、シンの南斗獄屠拳(蹴り)に負けた過去を忘れたんかい!?

 はい。いきなりですが、ワタクシ、バーテンダーを20年以上やってた過去がありまして、プールバーの雇われ店長時代も含めると25年ぐらい? 生きてきた半分ぐらいをバーで過ごしてる事になります。
 接客業とか飲食業って意味では30年ぐらいになります。

 まあ、それが自慢だとか誇りだとかは全然思ってないんですが、流石に25年ぐらい、ずーっとバーカウンターに立ってると、職業病ってんですかね? なんか色々と妙なクセが出てしまう事がありまして。ええ。

 例えば、ワタクシはバーテンダー以前に、自分の店の経営者でもあった訳ですが、そーゆー所でも妙なクセが発動してしまう。

 正直に、純粋に、店という空間を楽しみたいと思ってるのに、気が付いたら、


 席数とか、
 従業員の数とか、
 原価とか、
 家賃とか、


 (´°Д°)」 夢のカケラも
 ない事を計算してたりする。


 別に悪意とかある訳じゃないし、その店に対して負の感情を持ってる訳でもない。なのに、


 (´・Д・)」 あー。
 この椅子は、
 5000円ぐらいか。


 とか、気が付いたら内装費用まで計算してたりする。
 先日も人と一緒に食事をしてると時に、「コレ、水回りだけで100万円は使ってますよ」とか言っちゃってた。

 割と真面目に、そーゆー事をしたい訳ではない。しかし、してしまうのだ。立地から、おおよその家賃を割り出し、内装費用にいくら掛けたか、従業員数は何人で、原価が何%で、客単価はいくらで、何回転で損益分岐点を超えるか、、って、


 (´°Д°)」 気が付いたら、
 計算しちゃってるのよ!


 ヤなのよね。もう多分この先ずっと付いて回る悪癖だと思うんだけど。うん。
 まあ、コレで主に嫌な思いをするのはワタクシ自身ぐらいのものなので、ま、誰にも迷惑を掛けてないしいいか、とは思うんですが。ええ。


 別に店員さんを捕まえて、「何回転で損益分岐点を超えるの?」とか訊いたりしませんし。


 そして、もうひとつ。


 割と困った悪癖がある。

 (´°Д°)」 聞き耳である。


 「聞き耳」と言うと聞こえは悪いが、別に盗み聞きしている訳ではない。
 カウンター商売は常に、1対1での会話とは限らない。


 1対2だったり3だったり4だったり、

 1対2と2と3だったり、

 1対1と1と1だったりする。


 なので、とりあえずカウンターに座ってるお客さんの話は、だいたい把握しておかねばならないのだ。
 別に、完全に把握しておかねばならない事はない。
 大雑把に把握しておく必要がある。例えば、


 「今日、会社で同僚とランチに行ったんだけど、そこでまさか上司と鉢合わせちゃって、すげー気まずい空気になったんですよ」


 ってな話を聞きながら、重要なキーワードだけをピックアップしておく。
 そして、隣のカップルの「さっきの映画はイマイチだったよね。クリストファー・ウォーケンが見られたから別にいいけど」って会話からもキーワードを拾っておくのである。
 基本は1人客と話すが、その客がトイレに行った際などに、


 「ウォーケンが見られたなら、それはもう大当たりの映画ですよ」って話しかけるのである。


 そーゆー話の聞き方がクセになってる。多分、職業病だと思う。
 ワタクシのネットでの小話によく書く、「隣の客が〇〇って言ってた」「電車で後ろの乗客が〇〇って会話してた」ってのは、この発展版なのである。
 そう。
 フツーに何処かの店で、フツーに飯を食ってるだけなのに、知らんうちに、


 隣とか後ろの客の会話を
 拾ってしまうのである。


 おそらく常人の3倍ぐらい会話を拾ってると思う。常人がどれぐらい拾ってるか知らんけど。
 なので、マックのJKとか登山客のドイツ人が、ってのと違い、だいたい本当の話なのである。

 なお、「だいたい」ってのは伝わりやすいように要約したり改変したりするって意味です。

 さて。そんな訳で先日、ホームセンターに用事があり、出掛けたついでに喫茶店でランチを食べてたんだけど、


 後ろにいる客が、北斗の拳談義をしてたんですよ、北斗の拳。


 談義と言うか、上司と思われる男性が、部下の2人(男女)に対して、


 (´・Д・)」 北斗の拳講座を
 ブチかましてるのよね。


 話の流れ的には、映画「ワンピース」の話をしてた部下2人に、


 (`・∀・´) ワンピースは
 空島編ぐらいで
 追うのをヤメたわ。


 って何故か自慢気に割り込んで、この時点でもう嫌な予感がしまくりだったんだけど、そこからドラゴンボール(ブウ編で飽きたらしい)→俺の時代は「北斗の拳」だな!って感じで変遷していったんだけど、


 その北斗の拳の話がね?


 マウント取りたいのはわかるけど、


 (´・Д・)」 講義内容が
 間違いだらけなのよね。


 しかも、部下の2人は愛想笑いで返事してる感じ。

 ちなみにワタクシ、割と北斗の拳に関しては、周囲が引き気味になるぐらいのオタクであると言えるだろう。
 だろう、ってのはワタクシにとっては「北斗の拳」は基礎教養かつ義務教育だと思ってるので、北斗の拳を知らないとか、三角関数がわからないぐらいのレベルだと思ってる。


 (´・Д・)」 あ。ワタクシ、
 三角関数のコトは
 よくわかりません。


 で。その上司の北斗の拳講座があまりにも間違いだらけなので、


 (´・Д・)」 南斗爆殺拳を
 お見舞いしたいレベル。


 ※ 南斗爆殺拳…原作にも登場する敵キャラクターである「ジャッカル」が、アニメ版「北斗の拳」にも登場するのだが、話の都合上、宿敵シンの手下で、南斗聖拳108派(?)の使い手の1人に設定されている。
 原作では拳法ではなく、普通にダイナマイトを使用するが、妙な設定変更のため、


 (´°Д°)」南斗爆殺拳。


 と言って火の着いたダイナマイトを投げつけてくる。
 なお、主人公であるケンシロウには、


 (   ͡° ͜ʖ ͡°) 火薬に頼って何が拳法だ…


 と半笑い気味にツッコミを入れられる。この時のケンシロウの顔が絶妙。

 ちなみにワタクシは原作派ですが、アニメ版はアニメ版で、また原作とは違う面白さがあるので、割とオススメです。

 それはともかく、北斗の拳が再アニメ化するらしいので、それはそれで楽しみにしてます。


 ※ この記事はすべて無料で読めますが、北斗の拳好きもそうでない人も、投げ銭(¥100)をお願いいたします。
 なお、この先には、周囲の会話を聞いてしまうワタクシの悪癖についての話しか書かれてません。


ここから先は

138字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。