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擬音精舎の鐘の音。



 皆さん、こんにちは。常時必衰の木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 さあ、本日もバリバリ行っちゃいますよ?

 

 このバリバリと言う擬音。


 狭義で言うと、擬音ではありません。

 ちょいとややこしくなりますが、正確に言うと、擬声・擬声語と言う大きな括りの、擬態語と言うカテゴリに振り分けられます。

 擬声語ってのは、猫の鳴き声の「ニャー」とか、ガラスが割れる「ガシャン!」とか、無音を表す「しーん…」とか、不健康な肥満を示す「ぶくぶく」とか、光の「キラキラ」とか、関西人の「この道をガーッ!って進んで」って説明とか、打撃音の「デュクシッ!」など、


 対応する日本語の

 語句が存在しない、


 なんか雰囲気と勢いで

 伝えちゃおう!


 って感じの言葉です。


 最もわかりやすいのが、猫の「ニャー」って鳴き声でしょうか。

 猫は人語を話しませんから、ニャーなんて言ってる訳はありません。聞こえてきた鳴き声を、何となく五十音に当て嵌めたら、それが「ニャー」だったって事ですね。

 英語では「ミャオウ」だったりしますし、聞こえ方や表し方は違うかも知れませんが、聞こえてきた音に擬する、つまり音モドキこそが「擬声語」です。そう。擬声語は「発音」や「文字」にて擬する事なのである。

 そして、この猫の鳴き声を文字にしたタイプのものは「擬音」「擬音語」となる。


 そして、擬態語だ。

 こちらは「音ではない」「状態」を音として表現したモノにあたる。

 先程のように「バリバリ働く」って「バリバリ」は、実在する音ではなく、我武者羅に働いている様子を「音(文字)」に変換したものだ。


 キラキラとした光と言っても、光からキラキラなんて音はしない。いや、アニメーション的表現として音を伴う場合はあるが、本来の「光」から「音」がする筈はない。

 例えば、空腹を表す状態として、


 (´・Д・)」 お腹が

 グーグー鳴ってる。


 このグーグーは擬音語である。しかし、


 (´・Д・)」 お腹ぺこぺこ。


 このペコペコは擬態語なのである。いや、ひょっとしたらお腹が空いた時にペコペコ鳴る人がいるかも知れないが、そーゆーのはおそらく例外なので捨て置くことにしよう。

 そう。腹が減ってもペコペコなんて音はしないのである。


 ただし、このペコペコが本当に擬態語かと言われると、少し返答に困るのだ。

 空き缶などを凹ませると、


 (´・∀・)」 ぺこん♪


 って音がする。

 つまり、お腹と背中がくっつくなんて表現があるように、空腹で腹が「凹む音」として、ぺこん♪が選ばれただけなのではなかろうか。

 実際、腹が減ってもペコペコなんて音はしない。しかし、ブリキやびいどろがペコペコ鳴るので、凹む音が代入されたと見るのが筋ではないだろうか。

 つまり、腹の虫単体だと擬態語だが、物が凹む音としては擬音語になってしまう曖昧な側面があるのだ。

 他にも鍛え上げられた筋肉や、物質が凝固した状態を「カチンコチン」なんて言ったりもする。

 物質が固くても、それが音を出す事はない。これも擬態語だ。

 しかし、硬いもの同士をぶつけた時の音は「カチン」だったり「コチン」だったりする。

 まぁ、筋肉をどれほど鍛えていようとも、筋肉同士をぶつけた時に「カチン♪コチン♫」なんて音はしないだろう。たぶん。

 そーゆー意味では擬態語だが、音の鳴りやすい金属のカトラリでもぶつけてみれば、カチン♪って音がするかも知れない。


 他にも、何も音がしない状態を「シーン…」という音で表現したりする。

 

これも擬態語だ。


 しかし、何も音がしない状態は「耳鳴り」で「ザーザー」「シンシン…」「シャワシャワ…」「キーン」「シーン」なんて音がしたりする。

 もしこちらの音の再現であれば擬音と言う事になるのだ。


 ピタッと止まる、ダーッと走る、この辺は擬音か擬態か少々悩ましい所であろう。


 てかっとした表面は擬態語だが、つるっと滑るってのは擬音語の可能性が出てくる。難しい。

 そう言えば、「ペコペコ」の「ペコ」は擬音の可能性が高い、凹みの擬態語である。

 逆に「ぽこん♪」ってのは、膨らみの擬態語でありつつ、擬音の可能性を孕んでいるのだ。


 微妙な違いではあるが、ペットボトルを吸ったり、空き缶を潰す時は「ぺこん♪」や「ベコン!」って音がする。

 しかし、逆に膨らませる音は、「ぽこん♪」とか「ボコン!」に変化する。


 つまり、ぽこんと膨らんだお腹ってのは膨らみを表す擬音の転用である可能性が高い。

 転用という意味では「ぽこんと飛び出た」と言うように、突起を表す擬態語にもなる訳だ。


 (´・Д・)」 つまり、肉体から飛び出てるから、


 ち○ぽこ


 って言うわけで、ちんぺことは言わないのである。


 ╰⋃╯ぃゎなぃ。


 いきなり下ネタをブッ込んでしまった事は謝るが、本日、オノマトペ(擬声語)の話をしているのは、先日の体験談を話そうとしているからである。


 外出中、とある場所で、突然、機械合成音声が聞こえてきた。


 (╹◡╹)『 ニ カ イ ド ウ サ マ 』


 ポロン♪


 ニカイドウってのは仮名にしてあるが、けっこう大きいボリュームで、女の機械合成音声が人の名前を呼び、ポロン♪というアテンションのジングルが鳴ったのである。

 別に、何かの待合室だったり、予約待ちで名前を呼ばれたりする場面ではない。


 (´・Д・)」 何の声?


 周囲を見回すが、該当しそうな人物は1人だけである。

 作業用のツナギを着た中年男性。

 距離と位置の関係で何かはわからないが、黒い端末のような機械を操作している。


 (´・Д・)」 スマホ?

 いや、携帯ゲーム機?


 スマホにしては少し大きく、ぶ厚いように思う。携帯ゲーム機かとも思ったが、「音が大きすぎる」のである。

 詳しくはわからないが、可能性が高そうなのは、専用の業務端末ではないだろうか。

 妙に音声が大きいのも、工場や移動中のトラックでも音を聞き逃さないための配慮なのではないかと推測する。

 端末を持っているのが、作業用のツナギ(紺色)を着ているので、配達員的な仕事ではないか。また「様付け」だった事から、客先(届け先)を読み上げたのではないか、と思ったのだが、それは想像の域を出ない。

 ちなみに声は、無理矢理喋らせた初音ミクっぽい感じで、滑らかとは言い難いが、抑揚は付いている感じ。

 何だろう? あまりジロジロ見る訳にもいかないので、遠巻きに観察するが、新しい情報が得られなかったので、諦めた頃、


 (╹◡╹) 『 シ ョ ー イ チ 』


 ポロン♪


 と再び声がする。


 (´°Д°)」 しかも、

 呼び捨てになってる。


 先程注視していたお陰で、音の発生源は、先程の男性の黒い端末でほぼ間違いない。

 なんで呼び捨てになってるのかは謎だが、こう考えればしっくり来る。


 男性が何かの配達員で、送り主の書いた「送り先名」に「様付け」があるかないかの問題ではないだろうか。

 つまり、個人宅「ニカイドウ」(様)や、株式会社「商一(ショーイチ)」のように、送り主が書いた名前をそのまま読み上げているだけなのではないか。おそらくは登録の際にカタカナに変換され、それを読み上げている。

 よくはわからないが、時間指定のある荷物を「この時間に届けろよ」というアラームなのではないだろうか。


 そう思った瞬間、1回目から2回目の時よりも遥かに短いスパンで、3回目の読み上げが行われた。



 (╹◡╹) 『 チ ○ ポ 』


 ポロン♪


 (´°皿°)」 露出してんじゃねーよ!!


 何がポロン♪だ!捕まっちまえ!!


 ※ シンポとかキンポの聞き間違いの可能性はある。


 (´・Д・)」 ってな出来事があったんですけど、文章に書き起こしてみると、我ながらすげー嘘臭いですね。いや、ホントにあった話なんですけど。


 ╰⋃╯ポロン


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 なお、この先にはぶっちゃけ話しか書かれてない。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。