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PLトラブルを避ける道徳の教科書

この記事はアドベントカレンダー 定期ゲ・乙の六日目記事です。

まず始めに。
これはロールプレイをしてトラブルに発展したことの無い人が読む必要は無い記事です。
ていうか常識がある人にとっては当然のことしか書いてないです。

何度もトラブルになったことがある……
過去に人間関係が切れた人がいる……

そんな無自覚に相手の地雷を踏み抜いてる人向けの文章となっております。

(私も人のことが言える程立派な人間ではないので、様々な意見のひとつとしてご覧下さい)



【は?そんなことしてないが?】

さて、トラブったことのある人は概ね自分が被害者だと思っています。
勿論100%被害者の人もいます。双方被害者であり加害者のパターンもあるでしょう。
……が。

何度もトラブルに発展した事があるなら、それは貴方がトラブルメーカーです。
まずはその自覚を持つ所からですね。
そして省みて、自分を変えましょう。じゃないと最終的にはぼっちになります。
(変わる気の無い人は時間の無駄だから読むなよ!)


【ロールプレイはコミュニケーション能力】

こんなん常識ですが、あえてここから。
ロールプレイとは概ね

①相手がグローブを構えている場所を確認する
②そこへ取りやすい球を投げる
③相手に自分がグローブを構えている位置をアピールする
④投げられた球をキャッチする

この繰り返しです。日常生活におけるコミュニケーションと一緒ですね。
特に①が大事で、どんなに取りやすい球も相手が構えていない場所に投げれば、それは暴投になります

③も次に大事。相手に伝わりやすくしよう、ということですね。
何でもかんでも察してもらう、という姿勢ではそれこそメンヘラ彼女になります。

また、②や④が上手く行かなかった場合、投手だけの問題ではなく捕手にも問題があった可能性があります。
相手が発するサインを読み取る技術も大切ですが、読み取りやすいサインを発する技術も同じくらい大切です。

①と②を予想しアクションに繋げる事、これがコミュニケーションです。
現実=ロールプレイ……ってコト!

逆に言えば、
ロールプレイをしていくでトラブルになったことがある人は、コミュ力が低いです。


【じゃあどうすりゃええねん?】

コミュニケーション能力は数十年の積み重ね。それは一朝一夕で身に付くものではありません。そんなのできたら苦労しねえんだわ…

しかしポイントというものは存在します。
まずは人間として抑えるべき最低限のポイントだけ把握しましょう。
それだけでグッとトラブルになりにくくなります。

今回はロールプレイに関する記事なので、『確定ロール』に関して触れようと思います。
現実でもクソ上司に「○○さんって××なんでしょ?」とか決めつけられたらイラッとしますよね。
確定ロールさえ回避すれば大体のトラブルは避けられます。

つまり……ロールプレイでのトラブルは大体確定ロールによるものです。


【やりがちな確定ロールとは】

確定ロール:相手の行動を一方的に決めてしまう内容のロールプレイ。
      極端なものだと『あなたは○○した!』みたいなやつ。

ロールプレイをしている人にとっては馴染みのある言葉ですね。
そしてわかりやすい確定ロール(上記)を避けている人は多いんですが、当人が無自覚にしてしまう確定ロールというものがあります。

それが……

>>①強制参加イベント<<
>>②世界観の根幹に関わるPC設定<<

大きく分けてこの2つです。


[①強制参加イベントは何がダメ?]

まず一番多い確定ロールはこれ。全員強制参加、及び全員参加せざるを得ない内容の企画内イベントですね。
主に闇設定や殺害/死亡ロールがOKな場所で起こりやすいんですが、具体例を挙げると

・参加しないとみんなの状況が変化するよ!
 (死亡する、この空間から出られなくなる、大切なものを失うetc)

ってかんじ。
完結にまとめると、〝多数のPCへ一度に関わる〟ロールプレイです。

世界観設定で元々そう定められていたら良いんです。それを承諾して参加しているので。
しかし、

「自PCは○○で○○したので、皆さんはそれに則ったロールをしてください」
「自PCは○○で○○したので、それが嫌なら皆さん私を止めてください」

……色んなPCさんと交流をして、自PCをとりまくシナリオが見えてきた中。

これを自分個人に対してではなく、大勢の中のひとりとして言われたらどう思いますか?
『楽しそうだな』ではなく、『巻き込まれたな』と感じるのではないでしょうか?

これ、特定個人に対して向けたものなら問題がありません。(結婚や決闘の申し込み等)それがロールプレイというものです。
大勢に向けて行った瞬間、それはその空間を突然仕切りだした人になります。
つまり空気が読めていないんですね。

例えるなら、皆が自由に過ごしている休み時間の教室で

「みんなで大縄跳びをしよう!みんな友達だから参加してくれるよね!」

と叫ぶようなものです。
ドッジボールがしたい人も、読書をしたい人もいたでしょう。
しかし優しいみんなは、我慢して付き合ってくれます。
例え遊びでも、楽しいことでも、良いことでも、
個人の予定を狂わせた時点でそれはただの我侭になる
のです。

イベントを企画し、実行する際は自由参加が鉄則です
「相手のロールフックになれば嬉しい」、これが企画者の心構えですね。

他のPCさんにも、それぞれの設定と「やろうとしていること、迎えようとしている結末」があります。
その邪魔をするな、という至極簡単なことですが……ソレを理解できない人がもんのすごく多いです。
「相手を従わせてはいけない」というコミュニケーションにおける常識ですね。


[②世界観の根幹に関わるPC設定は何がダメ?]

こちらも確定ロールのひとつです。
「どうして?」と思う人はここだけでも読んでほしい。本来は「当たり前じゃん」となるのが普通なので。

世界観解釈は人それぞれです。
どんなに公式や運営から世界観を説明されていても、細やかな部分に関しては解釈を任されています。そこまでやってたらルルブが辞書の厚さになっちゃうよ。
AさんにはAさんの、BさんにはBさんの解釈があるわけですね。

つまり世界観の根幹に関わる設定を持つPCは、
相手に『自分の世界観解釈』を押し付けることと同義
なのです。

「世界観の根幹に関わる設定って何?」って人がここらへんのタブーに触れてしまうタイプなので、挙げればキリがないですが具体的な例を幾つか出してみます。

・最強、最弱設定
・その世界の偉い立場
 またはそれに近しい者(国王とか、末裔とかね)
・その世界の神や使者など(世界の創造に関わりそうな存在ね)
・(デスゲームの場合は)運営、もしくは運営に近しい者

ここら辺、ピクシブ等の交流企画だと禁止事項にされることが多いっていうかまず禁止されてる部分です。
その世界観の〝唯一〟もしくは〝唯一に近しい立場〟になっちゃダメよってことですね。
それがやりたいなら自創作でやりましょう。


【公の場でロールプレイ・運営に関する文句を言わない】

当たり前ですね。場の空気を悪くするな。
これはもうロールプレイ云々以前の問題で、人間性の問題です。
小学校上がるくらいには卒業してほしい人間のステップですね。これやる人はリアルでもよく揉める。

ロールしてくれた相手だって、自身の時間を割いて貴方とやり取りをしてくれたのです。
運営さんだって、忙しい中遊び場を提供してくれたのです。

それを「失敗」としたり、「つまらない」と言ったら当然相手は不愉快になります。
思ってても相手から見える場所や、公の場で言うことではありません。
こっそり言えば愚痴ですが、公の場で言えばそれは文句になります
相手は「えっ、私がレスを考えてた時間は全て無駄だったの?」となるでしょう。

例えるなら、作ってもらった料理に文句を言うようなものです。
もし自分が作った料理に文句を言われたら「は?だったら自分で作れや」と思いませんか?
善意とは見返りを求めるものではありませんが、悪意を返されたら誰だって「もう二度とやらん」となります。

どんな理由があっても、他者を傷付ける権利は誰にも無いのです。

不機嫌さ(怒り・不満)で他人をコントロールするのは幼児のすることです。
端的に言うとワガママであり、甘えですね。それは家族や恋人にどうぞ!
知人や友人は貴方の甘える対象ではありません。
これ止められないならコミュニケーション辞めた方がいい。マジで。



【PLトラブルのパターンは主に2つ】

実際は多岐に渡りますが、大きく分ければ

①確定ロール
②不穏耐性

この2つであると私は考えています。
①に関しては既に言いましたね。
②に関しては単純で、自身ではなく相手が自覚するべき部分です。
「自分はどれくらいの不穏ロールに耐性があるのか?」を自覚しましょう。

また、ロールしながら相手の不穏耐性を伺えると上級者ですね。相手の赤信号を察知するコミュ力が大事です。

これを読んでいる人は、「自分がどこまで不穏ロールをできるのか」について今一度考えてみてください。
敵対、懐疑、死ネタが代表例でしょうか。
自身の地雷を自覚するのもコミュニケーションを円滑にする第一歩です。
食事だって、自分の嫌いな物やアレルギーを自覚して行っていますよね?それと同じです。

ただ、相手に自分の地雷を踏み抜かれてキレ散らかすのは幼児でしかありません。
相手を許さなくてもいいので、謝罪を受け入れることだけはしましょう。
反省の意思だけは認めよう、ということです。裁判だって反省の意思を重要視しますしね。
そもそも、地雷が埋まっていた自分に原因があるのですから……



【まとめ】

まずは、彼らと接している方々へ。
コミュニケーションができない人というのは得てしてその自覚がなく、周囲のせいにします。
そんな人がいたら、そっと離れましょう。変わる意思の無い人と接する時間は非常に無駄です。
貴方が心と時間を砕き面倒を見る必要は全くありません。貴方は彼らの親ではないのですから。

そしていつのまにか距離を置かれている方々へ。
その自覚を持ちましょう。貴方は人を不快にさせる天才です。
そんな要らない才能は今すぐ捨てよう。捨ててくれ。頼む。


……ロールプレイの話の筈が、コミュニケーションに関する話になってしまいました。
まあほぼニアリーイコールなので仕方のないことではある。

さて、そろそろまとめです。


「上手いロールプレイができるようになりた~い!」と思ったことはありませんか?私はメッチャある。

しかし上手いロールプレイとは、この記事に書いてあることができる人が目指すべきステップです。
因数分解を覚えるより先に九九を覚えよう、ということですね。
まずは人を不快にさせない振る舞いを覚えましょう。礼節を覚えることが最優先です。
そして不快にさせてしまったら謝りましょう。(謝罪を受け入れない人からは離れような!)
開き直るのはアウトです。(開き直る人からは離れような!)

結構長い記事になったので箇条書きでまとめを。

・相手を従わせない
・場の空気を悪くしない
・相手に甘えるな
・アレルギーを自覚する
・許さなくていいから受け入れよう


……う~ん、社会人にもなればできて当然の礼節しか書いてないですね。
というかほんと、人間として必要最低限のことしか書いてない。

これ小学校の道徳の時間でやることじゃね?と薄々感じています。
道徳の授業って大事だな~と思いました。



【最後に】

ロールプレイは目立つ為の手段ではなく、コミュニケーションの手段です。
そこを履き違えないようにしましょう。

根本的に礼節が欠けているのなら、
どんなにPL相談をしても、PL会議をしても、全て無駄です。
相談とは決して礼節の示し方ではありません。
そのPL相談、相談や提案という名の〝強制〟になっていませんか?

誰にも注意されたことがない=自分はマナーを守れている

……では、ありません。

インターネットに触れ、こうした交流の場に自ら入ることができるならそこそこの実年齢になっていると思われます。ということは、
貴方は既に、礼節について注意してもらえる年齢ではないのです。

誰かに変えてもらうのではなく、自分自身で変わってください。
貴方はもうそんな立場ではありません。

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