【ソフトテニス】2022年日本リーグ男子結果予想

12月9日〜11日に行われる日本リーグ男子の結果予想と軽い展望のようなものです。

進行表や速報等は日本ソフトテニス連盟ホームページをご参照ください。


結果予想

1位:NTT西日本
2位:福井県庁
3位:ワタキューセイモア
4位:ヨネックス
5位:東京ガス
6位:UBE
7位:川口市役所
8位:太平洋工業


優勝候補筆頭は、前回行われた2020年までで11連覇中(2021年の代替大会含めると12連覇中)のNTT西日本。今年は出場した全日本級の団体戦・個人戦のほとんどでNTT西日本の選手が優勝しているという圧倒的な成績を残している。連覇継続への視界は良好か。


打倒NTT西日本の最右翼となるのが2020年大会準優勝の福井県庁。強力ダブルス2本柱は健在で、更に正式大会では初出場となる全日本シングルスベスト16の遠藤選手が加わった。全日本実業団と国体ではNTT西日本に敗れたが、最大の舞台でリベンジ果たせるか。


ワタキューセイモアは世代交代が進み、今年は北野選手や星野選手、川崎選手や阪本山本ペアなどの若手選手が多くの大会で上位進出する活躍を見せている。男子チーム初の日本リーグ3位以上に入れるか。


ヨネックスは2016年から2019年までは2位だったが、2020年は3位、去年の代替大会では4位となり、更に去年までチームを支えた桂選手と柴田選手が引退するなど向かい風が強くなっている。ここ数年で最大のピンチの年だが、経験のある選手と新人選手2人で補い合って今年も優勝を狙いたい。


東京ガスは正式大会は初めての日本リーグ出場(去年の代替大会は出場)だが、選手層の厚さと個々の選手の実績は随一。全日本実業団では2019年と2021年に準優勝、今年はベスト4入りするなど団体戦でも強さを見せている。初の日本リーグでどんな結果を残すのか楽しみ。


UBEは前回大会でまさかの最下位から大激戦の入替戦を見事に制して残留を決めた。長年活躍してきた選手の意地と成長中の若手の勢いで、社名変更後初の日本リーグで結果を残せるか。


川口市役所はベテラン松本菅野ペアが全日本社会人と天皇杯でベスト8入りし健在ぶりを見せ付けた。全日本実業団でもベスト8入りしておりチーム全体に力があることを証明した。ベテランエースペアを筆頭に日本リーグでも活躍ができるか。


太平洋工業はチーム再結成後初出場の前回大会で4位の活躍を見せたが、今年は全日本実業団はベスト32で、単独チームで挑んだ国体では初戦敗退を喫するなど苦戦が続いている。日本リーグで逆襲できるか。


各チームの情報と展望


NTT西日本

過去5年の最高成績:優勝(~2021年)
2020年:優勝 2021年代替大会:優勝

2022年の主な成績
全日本実業団:優勝
国体:優勝
日本代表予選会:優勝(広岡選手) 準優勝(内田選手) ベスト4(長江選手・上松選手)
全日本シングルス:優勝(上松選手) 準優勝(内田選手) ベスト4(広岡選手)
全日本社会人:優勝(内本内田ペア) ベスト4(広岡選手)
天皇杯:優勝(上松選手) ベスト4(村上長江ペア・内本内田ペア)

予想オーダー
ダブルス:内本内田ペア、村上長江ペア
シングルス:広岡選手・上松選手

全ての選手がシングルスでもダブルスでも日本トップレベルの絶対王者。ダブルスでは内本内田ペアと村上長江ペアが個人戦で結果を残している。シングルスでは広岡選手と上松選手が頭一つ抜けた存在。しかし例年は正ペアを崩して挑む場面や控え選手が出場することもあり相手チームの対応は困難。今年はどんなオーダーで各試合に臨むのか楽しみ。


福井県庁

過去5年の最高成績:2位(2020年)
2020年:2位 2021年代替大会:3位

2022年の主な成績
全日本実業団:準優勝
国体:6位
日本代表最終候補選手選考会:ベスト4(品川早川ペア)
全日本シングルス:ベスト16(遠藤選手)
全日本社会人:ベスト32(中本鈴木ペア・品川早川ペア)
天皇杯:ベスト16(中本選手)

予想オーダー
ダブルス:中本鈴木ペア、品川早川ペア
シングルス:遠藤選手

中本鈴木ペアと品川早川ペアのダブルス2本が超強力で過去大会でもこの2ペアの活躍でチームを上位進出に導いた。インドアでは更に力が発揮されるダブルフォワードは他チームにとって脅威。更に今回からは弱点だったシングルス要員に全日本シングルスベスト16の遠藤選手が加わり安定感がアップ。初の栄冠に期待がかかる。


ヨネックス

過去5年の最高成績:2位(2017年~2019年)
2020年:3位 2021年代替大会:4位

2022年の主な成績
全日本実業団:ベスト4
日本代表最終候補選手選考会:ベスト4(林田高月ペア)
全日本シングルス:ベスト16(伊藤選手)
全日本社会人:ベスト16(林田高月ペア)
天皇杯:ベスト16(高月選手)

予想オーダー
ダブルス:林田高月ペア、山根米澤ペア(林田榊原ペア、伊藤高月ペア)
シングルス:伊藤選手(山根選手・米澤選手)

ここ数年は常に優勝争いをしている強豪だが、前回大会は3位、代替大会では4位になるなど強豪ヨネックスとしては物足りない結果に。更に去年までの主力が2名引退し不安が残る。しかしその中でも全日本実業団でベスト4になるなどやはり実力は高い。経験値のある去年までも主力の林田高月ペア・伊藤榊原ペアと、新人の山根米澤ペアの少数精鋭6人で頂点を狙う。


太平洋工業

過去5年の最高成績:4位(2020年)
2020年:4位 2021年代替大会:6位

2022年の主な成績
全日本実業団:ベスト32
国体:2回戦敗退
全日本社会人:ベスト32(吉田加藤ペア)

予想オーダー
ダブルス:吉田加藤ペア、岩佐杉尾ペア
シングルス:立木選手

前回大会で4位に貢献した前衛2人が抜けた影響が大きかったのか、今年の団体戦では物足りない結果となった。エースペアの吉田加藤ペアと、シングルスで熱戦を繰り広げる立木選手の活躍でチームを上位に進められるか。


ワタキューセイモア

過去5年の最高成績:4位(2017年~2019年)
2020年:5位 2021年:5位

2022年の主な成績
全日本実業団:ベスト8
日本代表最終候補選手選考会:準優勝(北野星野ペア)
全日本シングルス:ベスト16(北野選手)
全日本社会人:ベスト8(阪本山本ペア) ベスト16(川崎星野ペア)
天皇杯:ベスト16(阪本山本ペア)

予想オーダー
ダブルス:阪本山本ペア、川崎星野ペア(川崎高村ペア・川崎渡辺ペア)
シングルス:北野選手(星野選手)

世代交代が進み若手選手の活躍が目立った今年のワタキューセイモア。ダブルスでは阪本山本ペアが全日本社会人や天皇杯で上位入賞進出。シングルスでは北野選手と星野選手が力がある。チームの最高成績を超える結果を出せるか楽しみ。


川口市役所

過去5年の最高成績:6位(2020年)
2020年:6位 2021年代替大会:不参加

2022年の主な成績
全日本実業団:ベスト8
全日本社会人:ベスト8(松本菅野ペア)
天皇杯:ベスト8(松本菅野ペア)

予想オーダー
ダブルス:松本菅野ペア、藤澤渡辺ペア(井上佐々木ペア)
シングルス:名取選手

来年からは成年の部に出ることができるベテランペアの松本菅野ペアが、全日本社会人と天皇杯でベスト8に入る大活躍。日本リーグでも白星を重ねられるか。また、全日本実業団でベスト8に入り他の選手も決して侮れない実力者。前回以上の結果を残せるか。


UBE

過去5年の最高成績:5位(2018年)
2020年:8位、入替戦1位 2021年代替大会:不参加

2022年の主な成績
全日本実業団:ベスト16
天皇杯:ベスト64(河村越智ペア・林久野ペア)

予想オーダー
ダブルス:河村越智ペア、戸畑川合ペア
シングルス:荒尾選手

前回大会では8位に沈み入替戦に回ったが、入替戦唯一のナショナルチーム選手不在ながら全勝の1位で突破し日本リーグ残留を掴んだ。2020年の入替戦で活躍した河村越智ペアや荒尾選手が今大会も結果を残して今年は入替戦に回ることなく残留を決められるか。


東京ガス

過去5年の最高成績:8位(2021年代替大会)
2020年:実業団リーグ3位、入替戦2位 2021年代替大会:8位

2022年の主な成績
全日本実業団:ベスト4(Aチーム) ベスト8(Bチーム)
全日本シングルス:ベスト8(安藤選手) ベスト16(掛川選手)
全日本社会人:ベスト16(安藤選手) ベスト32(掛川小田桐ペア・松本選手)
天皇杯:ベスト32(大橋松橋ペア・安藤選手)

予想オーダー
ダブルス:中平平井ペア、掛川松本ペア(安藤根本ペア)
シングルス:安藤選手(掛川選手)

2020年の入替戦の結果、日本リーグ昇格を果たした東京ガス。2021年の代替大会では選手層の厚さを活かして毎試合オーダーを入れ替えたが8位となった。初の正式大会ではどのようなオーダーを組み、どのような結果となるか。全日本実業団では2019年と2021年に準優勝を果たし、今年もABチームともに上位入りするなど実力者の多いチームなだけに、初出場で上位進出の可能性は充分にある。


日本ソフトテニス界最高峰の団体戦である日本リーグ。去年は代替大会だったため、公式に行われる日本リーグは2年ぶりとなる。その間に引退した選手や新加入した選手もいて各チームの戦力は変わってきているが、どのような結果となるのか非常に楽しみ。