【ソフトテニス】2023年高校選抜女子結果予想

2023年3月29日,3月30日に行われる、高校選抜の結果予想と展望のようなものです。

組み合わせについては、愛知県高体連ソフトテニス部のホームページをご参照ください。


女子結果予想

優勝:須磨学園
準優勝:和歌山信愛
ベスト4:昇陽/就実
ベスト8:能登/三重/県岐阜商業/東北


今年の女子の中心となるのは、下級生の頃から目覚ましい活躍を見せているエース擁する3校。昨年のインハイ女王和歌山信愛、昨年の国体優勝メンバー3人が残る須磨学園、インハイ個人戦で1年時に3位で去年は準優勝を果たした絶対的エース率いる広島翔洋、この3校が優勝に最も近い存在だろう。
須磨学園は近畿大会で団体戦個人戦ともに優勝を果たし、全日本私学でも団体戦制覇。去年のハイジャパダブルス女王の前田中谷ペアが国体に続きチームを優勝に導けるか。
和歌山信愛は近畿では須磨学園に敗れたもののアゼリアカップではリベンジを果たし、決勝戦では広島翔洋にも勝利して優勝している。この世代を常にリードしてきた岩元姉妹ペアを中心に昨夏に続く栄冠を掴めるか。
広島翔洋はアゼリアカップと全日本私学団体戦では和歌山信愛に屈したが、全日本私学個人戦ではエース佐藤杉本ペアが前田中谷ペアら強敵をなぎ倒して優勝を果たしており、インハイで2年連続で世代最高成績を残した強さを見せた。
直近のエースペア同士の対戦があったのは全日本私学。前田中谷ペアは岩元姉妹ペアに4-1で勝利しており、岩元姉妹ペアは4-1で佐藤杉本ペアに勝利、佐藤杉本ペアは前田中谷ペアに4-2で勝利するという綺麗な三つ巴状態となっているため、いかに相手のエースを避けるか、もしくは真っ向勝負でエース対決に勝ちに行くかというオーダーの駆け引きも楽しみになる。
順当に進めば3回戦で須磨学園と広島翔洋が当たり、その勝者は決勝戦で和歌山信愛と対戦する組み合わせとなっているが、須磨学園と広島翔洋の勝者が勢いに乗って勝ち進むのか、それとも和歌山信愛が最後に強さを見せるのか。この3校の結果に注目。

準決勝で打倒3強に挑むことになりそうなのは、就実昇陽か。
就実は平和カップで中華台北代表チームを降し、優勝したワタキューセイモアから1試合奪うという高校生チームとは思えないような活躍を見せた。
昇陽は去年の選抜でベスト4、インハイではベスト8入りを果たした強豪。去年の選抜でメンバー入りした選手もいて、前衛育成力に定評がある学校なだけにインドアでの活躍に期待したい。

ベスト8は、
去年のインハイ個人戦ベスト16選手擁する能登
去年のインハイ団体戦準優勝を経験した下級生エースが引っ張る名門三重
東海地区優勝やアゼリアカップベスト4などの結果を残してきた県岐阜商業
史上3校目の選抜3連覇を目指す東北
以上4校を予想。


各ブロックの予想と展望

左上ブロック(和歌山信愛〜宮崎商業)

勝ち抜け最有力はインハイ優勝校の和歌山信愛。エース岩元姉妹に加え、インハイで優勝を決めた浦山辻ペアと、全日本私学個人戦準優勝の堀下田ペアの布陣は超強力。このブロックでの死角はあるのだろうか。

対抗1番手は去年からのエース選手が残る能登。昨年インハイ個人戦ベスト16で団体戦ベスト8に導いた大村選手が自分の代でもチームを上まで連れていけるか。

他の注目チームは、全日本私学団体戦ベスト4入りを果たした地元インハイを控えるとわの森三愛、去年の選抜でベスト8入りを経験した宮崎商業。インハイ女王への挑戦権を得られるか。


左下ブロック(三重〜昇陽)

勝ち抜け最有力は昇陽か。去年の選抜でメンバー入りをしていた選手が残っているのは大きい。去年は他のチームと比べると前評判は高くは無かったが春夏共に上位進出を果たした。今年は第4シードとして相応しい結果を残せるか。

対抗1番手は三重。東海地区では3位通過で、全日本私学でも初戦敗退を喫するなど、過去にあまりないくらい実績を積めていない印象だが、昨夏を経験した選手を中心に選抜本番で結果を残せるか。

他の注目チームは、関東優勝校の白鷗大足利や、就実を抑えて県1位となりアゼリアカップでも2勝を挙げた山陽学園、九州個人戦を失ゲーム0で優勝したエース擁する明豊が内側からの上位進出を狙う。


右上ブロック(京都光華〜文大杉並)

勝ち抜け最有力は就実。去年のハイジャパ準優勝選手を擁しながらも岡山県では2位通過となったがそこから成績を伸ばし、平和カップでは波乱を起こす大活躍をし、全日本私学では個人団体ともにベスト4入りを果たした。この勢いで選抜でも上位に進めるか。

対抗は県岐阜商業。東海地区では三重などを倒して初優勝を飾り、アゼリアカップではベスト4となった。去年のハイジャパダブルスベスト4のエース堀堀ペアが選抜でも勝利へ導けるか。

他の注目チームは、インハイ個人戦ベスト8の山下岩田ペア擁する九州女王中村学園女子や、関東2位通過の強豪文大杉並、去年活躍した選手がいなくなったがそれでも近畿準優勝に食い込んだ京都光華など実績のあるチームが期待に応えられるか。


右下ブロック(広島翔洋〜東北)

今大会最大の激戦区と化しているブロック。優勝候補の須磨学園広島翔洋が早くも対戦し、その後には選抜2連覇中の東北が待ち受ける形に。
須磨学園広島翔洋はともにエースペアが世代最強クラス。最強エース同士の対戦となるのか、それとも上手く避けて三番勝負に持ち込むのか、オーダーの読み合いも楽しみな対戦。オーダー次第ではあるが、エース対決となった場合は須磨学園が、三番勝負となった場合は誰が残るかにもよるが広島翔洋が優勢か。勝った方はそのままの勢いで優勝を果たしそうな予感も。ちなみに去年の選抜でも3回戦で対戦しており、その時はエースが上手くバラけて三番勝負の末に広島翔洋が勝利している。去年と同じ結末となるか、それとも国体女王がリベンジを果たすか。

東北はこの2チームの勝者と対戦する。去年の選抜優勝メンバーは卒業したが、インハイを経験した選手を中心に今年も強力。相手の勢いを抑えるような戦いができるか。ちなみに、広島翔洋には去年の選抜で、須磨学園には去年のインハイで勝利している。どちらが来ても去年の再戦だが今回も勝利を掴めるか。

上記の3校に次ぐのが、尽誠学園。アンダーチーム経験者のいる実力校はこの激戦区を抜けて同校男子部に負けないような結果を残すことができるか。


今年も大混戦が予想される高校女子だが、まず初めに栄冠を手にするのはどこになるか。去年の3冠を分けた3校と最強エース率いるチームが前評判通りの活躍を見せるか、それともダークホースが現れてニューヒロインが誕生するのか。今年の高校女子がどんな形で始まるのかとても楽しみ。