【ソフトテニス】2023年ハイジャパ男子ダブルス結果予想

6月16日~18日に行われるハイジャパの男子ダブルスの結果予想と軽い展望のようなものです。

組み合わせは北海道ソフトテニス連盟のYouTubeチャンネルに投稿されている組み合わせ抽選会動画を見るか、これから更新されるだろうハイジャパ公式サイトや北海道ソフトテニス連盟ホームページをご参照下さい。


結果予想

優勝:浅見初鹿ペア(東北)
準優勝:坂口宮田ペア(尽誠学園)
ベスト4:笹井山中ペア(木更津総合)/板倉藤本ペア(岡崎城西)
ベスト8:川崎小田ペア(羽黒)/西小杉ペア(北科大高)/清水木内ペア(上宮)/坂出小杉ペア(京都文教)


高校ソフトテニス界は例年西高東低の勢力図となることが多く、特に1校の出場数が絞られるハイジャパではその傾向が顕著に現れている。

2011年~2022年までの男子ダブルス3位以上の一覧

2011年以降のハイジャパ男子ダブルスで、西日本勢(東海・近畿・中国・四国・九州)が3位以上となったのは29回で、2011年以降の優勝ペアは全て西日本勢となっている。更にここ2大会は西日本勢がベスト4を独占するなどその勢いは増してきている。
特にここ5大会の優勝校が高田商業と上宮のみで、この2校のハイジャパとの相性の良さが伺える。今年は例年の円山の人工クレーコートとは違って、苫小牧のオムニコートで開催されるが、この2校が相性の良さを見せて勝ち上がってくるか注目。
地区で見ると近畿勢が圧倒的。3位以上に入った回数は14回で、その内9回が優勝。決勝に進出すれば必ず優勝するという勝負強さを見せている。近畿の次に好成績を残しているのが東北地区。優勝こそないが、2014年~2018年に5年連続で準優勝になるなど東日本勢で最も期待が持てる地区となっている。今年こそ久しぶりの東日本勢の制覇が叶うか。



優勝予想は東北の浅見初鹿ペア。去年は東日本選手権で高校2年生ながら準優勝し、インハイ個人戦でも準優勝に輝いた現世代最強ペア。ハイジャパで優勝まで後一歩という惜しい状態が続いている東日本・東北地区勢の壁を打ち破ってくれるとしたらこのペアしかいないのではないかと期待。


準優勝予想はインハイ・選抜で連覇を続けている尽誠学園のエース級ペアの坂口宮田ペア。坂口選手は去年のインハイ団体戦で優勝に貢献し、天皇杯ではベスト16入りした世代トップ選手。選抜では各チームのエース級と当たることも多かったが3勝をあげている。全日本私学では浅見初鹿ペアに勝って優勝しているが、今回はどうなるか。


ベスト4予想は、
木更津総合の笹井山中ペアは関東地区個人戦チャンピオンペア。全日本私学個人戦でも浅見初鹿ペアにファイナルで敗れての3位となっており、実力は間違いなく全国区。2001年を最後に優勝から遠ざかっている関東地区の希望となれるか。

板倉藤本ペアは選抜3位岡崎城西のレギュラーメンバー。選抜ではそれぞれ別選手とのペアだったが、このペアでは冬の東海大会や愛知のインハイ予選で優勝するなど結果を残している。東海勢・愛知県勢のハイジャパ優勝は2006年が最後。久しぶりの優勝にも期待がかかる。


ベスト8は、
強豪羽黒のエース川崎小田ペア
北海道のNo.1ペアとなった2年生の北科大高西小杉ペア
去年のインハイ個人戦ベスト8の上宮清水木内ペア
冬の近畿地区大会で優勝を果たした京都文教坂出小杉ペア
以上4ペアを予想。


各ブロックの予想と展望

1~18ブロック

勝ち抜け予想は木更津総合の笹井山中ペア。ここ数年の関東勢を引っ張っている木更津総合のエースペアは関東地区個人戦でも優勝を果たしている。関東の勢いでハイジャパでも上位まで進めるか。

ベスト8予想は羽黒の川崎小田ペア。選抜では木更津総合からも勝利をあげておりベスト8に貢献。ハイジャパと相性が良い東北地区勢だが東日本勢が優勢と見られるこのブロックを勝ち上がれるか。

他の注目ペアは、去年インハイ団体戦ベスト8入りの活躍を見せた和歌山北の後藤中垣ペアはこのブロックでは数少ない近畿の強豪ペアで、今年も西日本勢が上位を占められるかはここが握っている。今年の北海道を代表するダブルフォワードの木原宇都ペアは川崎小田ペアと同じリーグに入ったが、ハマれば強いペアなだけに流れを掴めば一気に上位進出もある。


19~36ブロック

勝ち上がり予想は高校王者尽誠学園の坂口宮田ペア。実績は高校生の中でもトップクラス。四国勢の男子ダブルス優勝は意外にも1995年の香川西が唯一で、尽誠学園は準優勝が最高成績。悲願のダブルス初優勝を勝ち取れるか。

ベスト8予想は北科大高の西小杉ペアに期待。2年生ペアながら高体連全道大会では近年の北海道をリードしているとわの森を団体戦個人戦共に倒して優勝を掴み取った北海道No.1ペア。地元インハイの前にハイジャパでも暴れてほしい。

他の注目ペアは、やはり高田商業の川口阿部ペアが最注目。川口阿部ペアは選抜までは団体メンバー外だったが、ハイジャパ県予選で下剋上を成し遂げて見事優勝。全国の舞台での経験が少なく未知数ではあるが、名門高田商業の代表としてどんなプレーを見せるのか楽しみ。
他にも東京王者で関東個人戦3位の駒大吉野市村ペアと、関東の強豪霞ヶ浦の深海谷口ペアの関東勢2ペアが強力。また、深海谷口ペアのリーグには九州の強豪鹿児島商業の白井草地ペアと、毎度力強いペアを送り込んでくる田村の相山吉田ペアが入り、注目のリーグとなっている。


37~54ブロック

勝ち上がり予想は東北の大エース浅見初鹿ペア。経験値では他のペアを圧倒している去年のインハイ準優勝ペア。冬場の招待大会などで格上との実戦も経て更にどれだけレベルアップしているか注目。

ベスト8予想は上宮の清水木内ペア。去年のインハイ個人戦は2年生ペアでベスト8入り。選抜では岡崎城西相手に4-0勝ちを収めてその実力を印象付けた。ハイジャパと相性が抜群に良い上宮からの刺客はライバルをなぎ倒して偉大な先輩に並ぶ結果を残せるか。

他の注目ペアは、清水木内ペアと同じリーグに入った岡山理大附の足利島谷ペア。足利島谷ペアは1年生時のインハイ団体戦で3位入りに貢献したペアで、最終学年の活躍に期待したい。予選リーグで上宮と岡山理大附が対戦するのは2015年の内本丸山ペアvs長尾上松ペア以来。その時は上宮が勝ったが今度はどうなるか。
他にも、三重のエースの若林中内ペアや、九州チャンピオンの嬉野木下藤井ペア、北信越で優勝した能登の藤木出村ペア、選抜ベスト8都城商業の永田山口ペアなど各地で実績のあるペアが集う激戦区となっている。誰が抜け出してくるか。


55~72ブロック

勝ち上がり予想は岡崎城西の板倉藤本ペア。去年から実力はあるが組み合わせに泣く状況からついに抜け出して選抜3位となったチームの主力ペアが次はハイジャパダブルスでも躍進を遂げられるか。

ベスト8予想は京都文教の坂出小杉ペア。毎年優勝は高田商業か上宮かというような近畿大会を制した驚異の伏兵。近年全体のレベルが上がっている印象の京都府だが、去年に続く上位進出を果たせるか。

他の注目ペアは、坂出小杉ペアのリーグに入った去年インハイ個人戦ベスト16の一関学院東及川ペア(ベスト16は東選手)が、近畿王者を倒して活躍できるか。また、去年ハイジャパベスト8の川越東の藤田平田ペア(ベスト8は平田選手)と、地元とわの森の雁行陣エース長南太田ペアが同じリーグに入り、ここも注目のリーグとなっている。


西日本勢の連覇が続いている男子ダブルスだが、今年は東日本勢にも強力なペアが多いため、今年こそという期待が強まる。しかしやはり西日本勢もかなり強いペアが集まっており、今年の東西対決は例年以上に熱くなりそう。インハイと同じ会場で行われる今大会を制して、インハイへの弾みを付けるのはどのペアか。