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いま読んでいる本の整理:2022.November

十月に入ってから、読書会の本から幅を拡げた読書ができるようになってきた。
並行読みをしているので、何を読んでいるのか、整理するために書き出してみる。

本題に入る前に、ちょっと書いておきたいことがある。
この本からこの本へという関連性を見出したきっかけは、youtubeやpodcastからヒントを得ている。
検索エンジンは、一つのことを深く掘り下げるにはいいけれど、そのとなりで何が起こっているか、を知る力がない。
だから書店の平積みや読書会、友人の読んでいる本を教えてもらうことなどでフォローしているのだが、最近、ひらめきをもらえるのは、大学院レベルじゃないか、と思えるほどマニアックなうんちく/解説を語るyoutubeやpodcastだ。
いま読書をしている、テーマや作者、解説動画を掘ってみることをおすすめする。

そもそもの始まりは、ブレヒト『今日の世界は演劇によって再現できるか』にはじまる。
“再現=reproduction”だけれど、“reproduction=複製”だよねぇ。というところから、手に取ったのが

ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』精読
これがビンゴで、ベンヤミンとブレヒトは仲がよかったらしい。
“複製技術≒再現技術”とも訳せるのか、と考えているときに、そういえばと気になっていた存在論に手を出してみた。

・『日常世界を哲学する-存在論からのアプローチ-
これはほとんど読んでいないが、一点だけ。
本質を理解できないこと、認識できないことは、存在しないこととすることがあった。
存在論では、在ることを存在を成り立たせているものは何か?と考える。
それって“リアリティ”ってことじゃないかなーって、考えてる。
写るとは?、写真とはなにか?というのにもつながってくる。

・『学びとは何か-〈探究人〉になるために
同時に、ものごとがわかる。とは何か?を考えていた。
存在論的に言い直すならば、“理解したことを成り立たせているものは何か?”だ。
赤ちゃんが言葉を覚える仕組みを研究している、SFCの今井むつみ先生が記憶から、知識、生きた知識、達人になる学びの段階を教えてくれる本である。
非常に理論的に書いてあって面白い。
もうすぐ読み終わる。

・『思考としてのランドスケープ-地上学への誘い
これまた SFCの石川初先生の本である。
SFCの先生の本ははずれがない。
これは読書会用の本として読み直している。
いくつか面白いトピックがあるのだが、ブリコラージュが生まれる仕組みを解説しているのが面白い。

・『内陸アラスカのマルチスピーシーズ民族誌
来週の読書会用読書。
マルチスピーシーズ人類学とアニミズムを読む。

・『電柱鳥類学-スズメはどこに止まってる
マルチスピーシーズ人類学の新たな展開として、インフラストラクチャー=小さな人新世の本として、本日届いた。

・『土偶を読む-130年解かれなかった縄文神話の謎
これはまだ買ってないけれど、読書会用として読む。

これらは比較的に薄い本で、日本語の本であり、気楽に読めている。唯一、「日常世界を哲学する」は頭に入ってこない、読みにくい。
「学びとは何か」は読みやすく、すいすい読めた。
ベンヤミンと地上学は、二度目の読み返しだ。
電柱鳥類学は完全に、インフラストラクチャーのテーマの写真に直結しそうだ。

そんな感じで、いま読んでいる本の整理でした。
どっとはらい。
2022/11/15 23:54

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