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穏やかな夕暮れに助けられて|発達障害の家族と生きるは己を高める滝修業のごとし

87日目。
ちなみに当社はお盆休みの最終日でした。
今日は複数の来客がありました。14年やってる事業の関係上、うちの家には盆暮れ正月になると里帰り的に元学生たちがやってきます。

人と関わるのが苦手、知らない人がいるだけでストレスになるおかんにとって、長時間の来客は著しくクライシスです。それは見ていて非常にわかりやすくて、1時間もすると部屋の扉が半分閉まり、もう1時間すると全部閉まり、ほどなく聞こえる音量で咳をするようになり、わざと水やりをしに庭に出て話しかけるチャンスを与えてみると、案の定、縁側の障子を10cmだけ開けて「胸がわるい(吐きそうの意)、頭が痛い」と訴えてきました。

みんなが帰った後、閉めきっている襖と障子を全部開け、「もう帰ったよ」とだけ伝えてリビングに座っていると、あたかも重病人かのようなおぼつかない足取りで、オデコと胸を手で押さえながらのそのそと出てきたので、「あと30分で治るからそこのソファーに座ってみ。気持ちのいい風が入ってるから夕暮れ時を楽しみましょう」と言って座らせました。

静かで穏やかな口調でゆっくりと、ストレスを与えないように気をつけながら、庭に咲いた花の話や今日買ってきた新しい植木の話をし、慎重に細心の注意を払いながら、今がとても恵まれていて特に何も不安に思うようなことは起きてないこと、事実としてそれが現実でも自分自身の捉えようで不安にもなるし不幸にもなること、落ち着いて目の前の事実を見れば幸せしかないことなどを話して聞かせました。

夕暮れ時の美しい空や穏やかな気候も味方になってくれたお陰で、おかんは話が比較的聞けているらしい雰囲気で、そうやな。そうやな。と納得してました。

私の予言どおり30分で元気になったおかんは、ミスタードーナツ3個とラーメン半分をうれしそうに平らげてご機嫌さん。

冷や汗もんでしたが一件落着。
でも、明日も卒業生の来客あるんですよねー。笑


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筒抜け、丸裸「たなべあーのすべて」がここに
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