街頭演説原稿


※キャンピングカーを改造

(盛大なトランペットを鳴らしてカラスを散らす)

皆さん、お立ち止まりくださりまして、ありがとうございます。お高いところから、失礼いたします!
ありがとうございます!(シャッと笑う)

さて、わたくしはいまだ議員に当選したことのない妙齢の女性ではありますが、(少し間をおいて)はい「お前は本当に女なのか」?というヤジをいただきました。確かに、いまのわたくしにはキューティクルがございませんし、人の真似をしませんし、新人をいびりません。ですがだからと言って何故そんなことを訊くんです。ですから何度も申し上げましたように、(ここで笑う)わたしは大きな声を出す女性がこわいですし、すぐ酔って体の力が抜けちゃいますし、ママに愛されている男の感情を逆撫でしますし、場合によっては大勢の前でも泣きます。
あと右とか左とかの思想もございません。そんなものをもっていてはモテないからです。


※ここでパンを配ってもらう
ふんわりした女性のイメージ

ここでパンをもらって帰る皆さん、どうもありがとうございました。


ところで、わたくしは今日一体なぜこの吉祥寺という、受験用の競争人格を植え付けた子供か高校ではじめてできた彼氏かいびつなママ友達なんかを横に連れていないと不審者扱いされるような街で演説をしているかといいますと、わたくし何をかくそう、前職がお笑い芸人だからであります。

※ここで火炎瓶が投げつけられるので、バットで打つ

お笑い芸人といえば、「火花」であり、その火花の舞台がここ、吉祥寺なんですね。火花という作品はですね、井の頭公園でシュウマイを食べるシーンが一番好きでしたし、あまり隠してもしょうがないですが林遣都さんがかっこよくて好きでした。

政治家になって、共演したいです

申し訳ありません、上からお茶をこぼしてしまいました。ちがいます、わざとじゃありません。あんまり大きな声を出さないで、ここはインターネットではありません。すみません、誰か、誰かこの人の話を聞いてあげてください。(一人芝居)


そろそろあっという間にお時間が来てしまいました。


最後に、わたくしの名前は「キングりさ」といいます。無所属ですが、がんばっています。
ええそうです、カタカナでキング、ひらがなでりさです。(尋ねられているフリをして10回繰り返す。「いーくにさ(いい国さ)!キングりさ!と覚えてください」と言うのもアリ)

それでは、そんな女性、キングりさ、キングりさに一票をお願いいたします。

※降りる時気をつける

たまったもんじゃないね

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