見出し画像

20220314ふかいメルマガ42回 デジタル化はこれが大事

おはようございます!
昨日の日曜日に、3回目のワクチンを接種してきました。
左腕が痛いですが、発熱もなく体調も問題ないです。
よかったー。

ところで先週のメルマガで、
デジタルシフトを「減省無見える化」だと書きましたが、
大事なことを忘れていました。

「データ」です。

前回紹介したカインズアプリ。
どの商品が、いつ誰にどの店で売れているか、
という通常の店頭中心のID-POSデータに加えて、
ネットでの検索からネット購入と来店購入の商品や顧客の特性。
在庫推移データや検索・取り置き後の未購入データをもとに、
エリア別・日別・時間帯別・客層別の需給予測もできます。

タクシーGOの場合は、曜日や時間によって、
どの地域からの呼び出しが多いかというデータが蓄積されているので、
日本タクシー会長でMobility Technologiesの会長でもある川鍋氏によれば、
どのあたりを「流せば」、タクシーを拾いたい客がいるか、
カーナビが運転手に知らせてくれるそうです。

カーナビの指示通りタクシーを走らせると、
1日の売上が通常より3,000円ほど上がる
のだそうです。

11日の金曜日は、
東京ビッグサイトで開催された介護関連の展示会「ケアウィーク22」に行ってきました。
京セラグループのKCCSモバイルエンジニアリング様が出展しているので、
あいさつを兼ねて訪問してきたのですが、
この会社の在宅見守りシステム「しらせあいコール」と、
「認知症予防トレーニング」のコンテンツ
が興味深いです。

高齢化で最も深刻な問題とされているのが、
2025年には730万人に達するとも試算されている認知症です。
ところが今は、認知症のメカニズムが解明されているので、
海外では薬も出ていますし、
脳トレゲームのようなことを週に2~3回、
1回につき10分程度のトレーニングを3セットやれば、
認知症を予防することができるというのです。

そして、このトレーニングの結果がデータとしてたまっていき
活用できる仕組みになっています。
またKCCSモバイルエンジニアリング様では、
スマホやパソコンのカメラに顔を向けると、
表情からストレス度・集中度・満足度・やりがい度などを
AIが分析してくれるサービスも出展していました。

これは介護施設や病院の職員の表情からストレスを読み取り、
シフトやその日の作業内容を変更するという仕組みです。
これはイスラエルの会社が作ったシステムで、
膨大な人の表情と感情をデータベースにしているそうです。

このシステムを使った施設では、
毎週火曜日に職員のストレスがたまっていることがわかり、
その原因をつきとめて働きやすい職場に変えたそうです。
医師も看護師も介護士もその仕事柄、
「つらい、しんどい、つかれた」と言いにくいことが多く、
こういう仕組みがあると、ケアしやすいということです。

最近はリモートワークが多い会社などからの引き合いも多いと言っていました。
これもデータですね。
YRK&でも全社でDX化を推進しています。
いただいた名刺データを会社が一元管理し、

メルマガやセミナーでアプローチし、
営業1人1人の商談記録もデータで残していく・・・。
データがたまっていくと、最初の商談から何回くらいで受注するのか、
どういう部署の、どんな役職の人に会えば、
そこに何を持っていけば、受注確度が上がるのか、
あるいは下がってしまうのか、がわかるのです。

タクシーGOの「流し」も同じですが、
個人の経験と勘でやっていたことを、
「データ」によって「予測」「確率」が「見える化」できる、
だから「再現性」が高くなる
というのが、デジタル化です。
そして何よりも重要なことは、
「データを持つ」
ということです。

タクシーGOであれば、どこを流せばタクシーを拾う客がいるかというデータ。
認知症予防トレーニングであれば、回答内容と認知症進行度のデータ。
YRK&であれば、受注確度を高める行動プロセスデータ。

単なるデジタル商品であれば、売っておしまいですが、
データがあれば、その蓄積が継続的にビジネスを生んでいきます。
そして、データを持つ強みは時間にあります

AIを使うにもデータの蓄積が必要です。
それもAIに学ばせるために、莫大な教師データが必要で、
気が遠くなるような数の試行錯誤を繰り返し続けなければ、
正解のプロセスを見つけ出せません。
データを収集する手間、
データを入力する手間、
データをそろえる手間、
データ分析の試行錯誤、
データ活用の試行錯誤。
デジタルシフト、その先のDX化が、
デジタルツールを導入しただけでうまくいかないのは、
こうした手間や試行錯誤、それにかかる時間を乗り越えないといけないからです。
デジタルシフトの優位性は、「かけた時間」の優位性だと言いかえることもできます。

ウェーブが、ITでちょっと便利な社会をつくる会社であるならば、
この「データ持つ」ということも頭に置きたいと思います。

深井賢一

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?